こんばんは、ヤマネコです。
猫用のキャリーバッグとして、ラガーコーポレーションのスリーピーポッドを買いました。
本日11月22日は、わんわんにゃんにゃんの日でもあるそう。だいぶ前に購入した、わんにゃん用のキャリーバッグについて書かせてください。
個人的に「ポッド(pod)」という言葉からは、なんらかの容器を想像していました。何かを大事に包みこむようなもので、大きいものだと人間が入れるくらいのカプセルのようなもの。
改めて調べてみると、エンドウ豆などのさやや、かいこのまゆなども含まれるそう。イメージとしては概ねあっていたようです。
スリーピーポッド(スタンダード)は、犬や猫にとっての、さややまゆのような空間。
まさにそんなイメージのドーム型ベッド、兼キャリーバッグだと思っています。
以前にもこういう形のキャリー、「猫くるりんバッグ」を愛用していたことがあります。購入は十年以上前で、とても便利に使っていたけれど経年劣化で手放しました。
今回のスリーピーポッドはそれよりも一回り大きめ。そしてソフトキャリーでありながら躯体がしっかりしていて、型崩れもしにくそう。上部に使われているメッシュも厚みがあって安心感も高いです。
何より、本体と蓋が完全に分離できるというのが以前の愛用品との大きな違い。
太めで頑丈そうなファスナーが本体を一周。ここで上下が固定されています。
蓋を完全に外してしまった後、もう一度戻す作業に最初はちょっと戸惑った記憶があるのですが、慣れてしまえば問題なくできるようになりました。通院などに使う場合は少し練習しておくといいかもしれません。
蓋が取り外せるとベッドとして使うときには本当に違和感がないし、別途保管しておくことで蓋部分への傷みや汚れも防げます。私にとっては念願の形でした。
内側のクッションも至れり尽くせり。
起毛(フェイクファー)のインナーカバーも蓋と同じくファスナー仕様で取り外しができ、自宅での洗濯も可能。その下には更なるクッションが仕込まれているので、おそらく猫にとっての寝心地も悪くないんじゃないかなと。
これまでのキャリーバッグの場合、敷物はクッションやタオルなどを自前で用意していました。それはそれでこまめに交換ができて手軽だったけれど、猫が身じろいでずれてしまうことも多かったんです。
とくにソフトキャリー(主に外側が布仕様のキャリーバッグ)だと本体が汚れたときのお手入れが大きな手間になります。通院時は、かなりの確率で体調不良時。そんなときに使うものなら尚のこと、専用カバーのお手入れが楽というのは大きなメリットといえました。
ちょっと悩ましかったのは、大きさと形状。同じ形のミニサイズもあったのだけれど、今回はわけあって迷わずスタンダードを選びました。
左の白いものは無印良品のやわらかポリエチレンシリーズの丸型(現行品)です。
こちらも主に猫用ベッドとしてかなりお世話になっているのですが、スリーピーポッドのスタンダードサイズはそれよりも一回り大きめ。
すっぽり収まるくらいのサイズ。となると、私にとってはかなり巨大なキャリーバッグという印象。
ショルダーベルトも付属していて肩からかけることもできるのですが、そもそも丸型なので歩きにくいのが本音です。
正直なところ、この大きさと形のものを持っての徒歩移動がとてもしにくい。駐車場から自宅や病院内へというくらいの距離ならともかく、徒歩五分程度の移動でも億劫に感じるなと。
本体の蓋にはもちろん持ち手もあるのだけれど、全体のつくりがしっかりしているぶん重さもあるので、持つこと、移動することへは不安を持っての使用スタートとなりました。
実はこのスリーピーポッドを購入したのは、二年前、2019年初夏のことです。
具体的な検討をし始めたのは2018年。初めて出会ったのは更にさかのぼって十年近く前だったような気がします。実物は店頭でたびたび確認しており、大きさや重さなども理解した上で便利そうだなと。
ただ、いつもお値段が高いので見送っていたんです。定価で三万円弱。私にとって即決できる金額ではありません。その後たまたまセールとポイントバッグなどを含めて半額以下の感覚で購入できたのですが、それでも高価だなと悩みながらの買い物でした。
本気で購入検討を始めたきっかけは2017年末から始まった愛猫の闘病。頻繁な通院が必要なのに狭いキャリーバッグの中で息苦しそうに体を折るのはかわいそうで、少しでも楽な方法をと考える中でスリーピーポッドのことを思い出しました。ただ当時は色々と考えることが多すぎて、結局私は間に合わせてあげることができなかったんです。
他にも大きめのキャリーバッグがあって、それを活用できていたのが救いでしたが、もっとしてあげられることがあったかもしれない、もっと、少しでも楽な方法を試してあげたかった。というのが抱えずにいられない後悔です。
そういった経験の後なので、スリーピーポッドの、本来ならデメリットである「持ち運びしにくい大きさ」については、「中にいる猫が少しでも楽な姿勢を保てる包容力」という意味で最大のメリットとも思っています。
製造元はアメリカのメーカーで、もともと車社会で使われることが前提となっている部分もありそう。というのも、シートベルトなどで固定する場合の使い方などがしっかり考えられているんです。
仮に一人で病院に連れて行く場合、猫が入ったキャリーバッグを座席にぽんと置くだけにするより、しっかり固定できたほうが確実に安心。ベルトで固定してもキャリーバッグ本体の頑丈さのおかげでつぶれる心配も少なく、中の猫を圧迫する不安もありません。私はとにかく安全運転を心がけるだけ。
硬さ、重さ、形のデメリットも、使い方を考えると相殺されてしまいます。
診察室では蓋を完全に取り外すか、その蓋の上部ファスナーを開閉。
両手を入れて猫を抱き上げたり、診察後に猫に自発的に入って貰ったり(診察後は嬉々として入ってくれます)することにも支障はありませんでした。
この部分だけを開けておくことも難しくはないので、ベッドとして使う場合に蓋を活用することも可能。寒い日に保温してあげたいときや、猫にとって薄暗いほうが落ち着きそうだと感じたときは、この状態で蓋の上から毛布をかけておくことも増えています。
猫の体に直接毛布をかけると、こまめに直してあげない限り数時間後にはその毛布を敷物にして丸くなっているのが日常茶飯事。でもキャリーバッグの上から毛布をかけるのであれば、こたつのような感覚で出入りする猫がいても落ちてしまう心配が減りました。
私は地元の病院へは徒歩で向かうこともあるので、その場合はペットカートや、横掛けしやすいキャリーバッグ、あるいはリュック型のものをメインにしています。
わが家の猫たちは、屋外に対してものすごく興味があるけれど恐怖心も大きい様子。脱走を心配するならそのままでいてほしいけれど、避難への心構えなどを考えれば少しだけ慣れていてもらいたい。だから機会があれば外の空気を感じてほしいなと、徒歩通院はそのための選択でもあります。
そして電車など公共交通機関を使う場合や、車での通院の場合はハードキャリーやスリーポッドを使うことに。
わが家の場合、猫用のキャリーバッグは防災用品としても数が必要になるものなので、買い足しや買い替えの際は用途を考えながら様々な形状のものを選んでいます。背負ったり、抱えたり、両手に持ったり、カートを押したり、家族と手分けしながら全員連れ出すことのシミュレーションも防災訓練の一環となりました。
そして避難時、通院時以外は、しまいこんでおくよりも出しっぱなしでベッドとして使えるものが理想的。このスリーピーポッドも二年前から、主に寝室での猫専用ベッドとして活躍してくれています。
ただし……たびたび書いていますが、弟猫は人間用ベッドが好きなので専用ベッドの出番には波があります。気まぐれに入ってくれているところを見ると嬉しくなる日々です。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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