こんばんは、ヤマネコです。
今日は久しぶりに不意の来客があり、次いで思い出したことがありました。
お客さまといっても、とある会社の営業さん。わが家の郵便受にはチラシの投函や飛びこみ営業をお断りする旨の掲示をしてあるので、こういう機会は久しぶり。更に、ここ数ヶ月は感染症の影響もあってか、ご近所さんの間でも予定外の来客は減っているという話を聞いていたので、とても意外なご来訪でした。
ただ本日の方は、インターホンを鳴らした後にその掲示物に気づかれたようで、私が屋内からインターホンの通話を受けた直後に「**(会社名)の者ですが、貼り紙に気づきませんでした。すみません」とだけ残し、慌てた様子でその場を離れて行かれました。その雰囲気がとても丁寧な方だったので、この暑い中でかえって申し訳なかったな、という気持ちになっています。
営業活動などをご遠慮いただきたい、というステッカーは長年貼りっぱなし。過去にも少しふれましたが、実感しにくいもののそれなりの効果はあるようです。
おかげさまで応対をする機会はあまりない日々をすごしているのだけれど、数年前に少しだけ、どきり、としたことがありました。
何年か前の、ちょうど今くらいの季節。気温が最高潮に達する昼前に、徒歩圏の産直市場で買い物をして帰ってきたときのことです。
私が暮らしているのはいわゆる「閑静な住宅街」で、自宅の周りも人通りが多いとはいえません。真夏なら尚更のことで、多少は涼しい時間帯であってもご近所さんと顔をあわせる回数は減るように思います。そんな帰路、買ったばかりの荷物を抱えて一人で歩きながら、もう少しで家にたどりつく、という頃合いで、誰かがわが家の前に立っている姿を見つけました。
その距離で見る限りでは、男性。上着がないのでスーツかどうかはわからなかったけれど、遠目でも白いワイシャツに黒っぽいスラックスといった装いに見えたので、ご近所さんではなさそう。在宅業の私は、仕事の打ち合わせなどで稀に自宅を使うことはありますが、その予定はないはずだし、遠くから確認できる限りでの風体からも知り合いとは思えませんでした。
ということは、やはり何かの営業さんかなと。
その男性は、わが家のインターホンを押し、出てくるはずの家主を待っている様子でした。
前後して、少しだけ周囲を見回したり、家の裏手を覗くように左右に歩いてみたり。その家の住人としては少し怖いと感じてしまう行動をとっているように見えましたが、逆に「こそこそしている」という雰囲気ではなく、私自身も訪問先が留守のときに周囲をきょろきょろするくらいはしてしまうことを思い出し、非難するほどのことではないなと。
ただこのときも件のステッカーは貼ってあったので、気づいてもらえていないのか、別の用事なのか、というのも私の中では大きな疑問でした。
色々と考えつつも、歩を進めている間にとうとう私も家の前にたどり着いてしまいました。その時点でも同じ場所にとどまっていた男性に声をかけないわけにもいきません。何かご用ですか、と。
結論からいえば、やはりとある企業の営業さんでした。そして薦められた商品については、その場でお断りすることに。男性は私が勝手に想像していたよりも物腰の柔らかい方で、営業についてもとくに押しの強さを感じることもなく、私の返事を受けるとすぐにその場を離れて行かれました。状況から考えて、強引な人だったらどうしよう、と直前までに考えていたことはすべて杞憂だったようです。
何ごともなく終わったのですが、そのときの会話の中で少しだけどきっとしたのが、さらりと「エアコンがついていたのでご在宅かと思っていました」と言われたとき。
ああ、そういう要素を通じて在宅か不在かを確認することもあるんだ、と。
エアコンがついているのは庭先にある室外機で判断されたのだと思います。インターホン(屋外機)の場所から直接は見えないけれど、何歩か移動し、垣根越しに覗きこめば運転音や風の様子を感じとれると思います。
ドラマなどで、家主が「居留守」を使っているかどうかを外にある電気メーターの動きで判断する、といった方法を見たことがありますが、それに近いものを感じました。ただ今回の相手はあくまで初対面の営業さんだったので、少し気になってしまったんです。
そのときとっさに、エアコンをつけたまま出かけた理由を伝えるのを避けました。熟考の上の判断というわけではなかったのですが、余計なことを言ってしまうのをためらった。
エアコンを切らないのは人間が留守でも中に猫たちがいるから。それはいつものこと。ただ「エアコンがついていても留守にしている場合がある」というのを、見ず知らずの人に伝えるのが怖かったのかもしれません(ブログでは書いてしまいますが)。
これは数年前の話であり、その営業さんに対して悪い記憶はありません。あのときの言葉も私が深読みしてしまっただけで、他意はなかったと思っています。
それでも、この件はある程度の時間をおき、私自身が冷静に受け止められるようになってからブログに書こうと思っていたんです。注意喚起というほどの意味はないけれど、色んなポイントから「在宅しているか否か」を「外から確認することも可能」というのを体感した出来事だったから。それをすっかり忘れていて、あまり関係のないきっかけで思い出しました。
防災も、防犯も、何かと気をつけて見直しは続けているけれど、妙な話、在宅を把握されるのも怖ければ、留守だ(在宅を装っている)と誤解されるのも怖い。心配性な私にとってはあっちもこっちも危険に満ちているようで、時々八方塞がりだと感じることも。
なのに「何もしない」と割り切ることもできない私は、ひとまず家の中だけでも守る。そこから考えるようにしています。
本日の猫。
今日は例の椅子をみがく日でした。仕上げに弟猫がごろごろ、猫の毛をまぶして(?)全行程が終了。
座面に敷いていたタオルは何度も落とされてしまうし、布がない椅子でも快適なようなので、夏の間はこのまま活用してもらおうと思っています。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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