こんばんは、ヤマネコです。
くすり箱を持たない暮らしを始めて、八年目。以降はキッチンで管理していた飲み薬も、数年前から常備をやめるようになりました。
飲み薬の代わりにしているのが、梅干しだったり、野菜だったり、スパイスだったりの食品類。
ただしそれらは「ちょっとだるいな」とか「胃腸の調子が悪いな」とか、あくまで小さな不調への対症にすぎません。薬と呼べるものではないのだけれど、まだ病院に行くほどではないかなと思える段階であれば、心のよりどころとなってくれました。
中でも子どもの頃から大好きだった「くず湯」には、今でもお世話になっています。
くず湯の主体となる葛粉は、漢方薬の「葛根湯」の材料の一つ。植物の「葛」の根っこから取れるでんぷんで、悪寒のある風邪や、肩こり・腹痛などにも効果があるとされてきました。
整腸作用が便秘などにも効くため、ダイエットに使われたり、離乳食を始めた赤ちゃんの排便問題(下痢・便秘ともに)にも用いられるそう。
わが家では葛根湯も常備薬の一つにしていたことがあるので、その代用品としての期待も寄せてしまいます。
もともとは市販の甘味くず湯が大好きで、今でも時々購入することはあるのですが、常備しているのは無加糖の葛粉。少し手頃で、お菓子づくりなどにも使いやすいものです。
このまま水に溶くだけではちょっと苦いので、これに加糖&加水して「くず湯」にしています。
小鍋で練るのもあっという間で難しくはない(むしろ楽しい)のだけれど、実際に少し体調が悪いときや、就寝前で時間が惜しいときなどは、洗い物を増やさないためにも電子レンジを使うことが増えました。
- くず粉…10g
- 水~ぬるま湯(熱湯NG)…100ml
- 糖分(はちみつ・砂糖など)…好みで
あとは耐熱食器と、かき混ぜるためのスプーンやマドラーが必要です。
電子レンジでつくるときは「かき混ぜながらあたためる」という工程がないので、最初は少量の水(100mlの中から大さじ1~2)で溶くところから。
大方溶けたら残りの水を足し、もう一度軽くかき混ぜて、電子レンジへ。
500wで、およそ一分。出してみると分離していることが多いので、全体を混ぜます。
完成写真の色が茶色っぽいのは、私が黒糖やしょうが粉末を加えたためでした(別の日の写真も混在しています)。
半透明がかってとろみを帯びた状態になったら、加糖して完成。
もしまだ水っぽければ、電子レンジの使用時間を10~30秒ずつ足しながら様子を見ます。
加熱時間は、最初に加える水の温度によるところが大きいのですが、粉の状態で熱湯をかけてしまうとダマになりやすいので、「溶かしてから加熱」の順番は守りながらつくっています。
薬とは違うものなので、これで風邪が治るわけではないけれど、葛粉は消化吸収がよく胃腸への負担を軽減してくれるそう。身体をあたためる効果にも期待できます。
ちょっと不調を感じたときには、くず湯のお世話になりつつ休息を優先し、本格的に体調を崩したら病院へ。
そんな一家なので、「飲み薬を常備すること」の必要性も強くは感じないのでした。
葛粉のメーカーにはこだわりませんが、原材料が「本葛100%」のものを選ぶようにしています。
※「粉末」と「固形」がありますが、くず湯づくりにはどちらでも問題ないと思います(私は固形を選ぶことが多いです)。
本日の猫。
昨年手に入れた木製枠の爪とぎ、買ってよかったものだと思っているのですが……
最近、兄猫ががりがりし始めたとたんに、末弟が走ってきて奪い取る、という問題が出てきております。
うちのジャイアン、いずれは落ち着いてくれるのでしょうか……。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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