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豆しごと、陸上げと焼き豆。

こんばんは、ヤマネコです。

今の季節、ありがたいことに二日に一度のペースで何かしらの「豆」をいただきます。

主に趣味で家庭菜園をしているお宅での自家栽培品、あるいはご実家が農家で収穫物がたくさん送られてくるからという理由での「おすそ分け」です。本当にありがたいばかり。

とくに多いのが、スナップエンドウや絹さやなどの「えんどう豆」。

旬野菜としては買う必要がないくらい頻繁にいただいて、ほぼ毎日食卓の彩りとして活躍しています。すじとりなどの手間は多少かかるけれど、あとは数分ゆでるだけでおいしく食べられるので大好きです。

 

そんなえんどう豆なのですが、何年も前に本かネットで調べて以来、ゆでたあとは「ざる上げし冷水にさらす」という方法で下ごしらえをしていました。

でも最近、豆類を分けてくださる方から「陸上げ(おかあげ)」という方法を教えていただいたんです。

 

陸上げの手順としては、すじをとって、ゆでるところまでは同じ。

  1. 煮立った湯に豆を入れて、ゆでる(ゆで時間は豆の種類ごとに調節する)。
  2. ゆで終えたらざるに上げる。
  3. (冷水にはさらさず)そのまま広げて冷ます。

大きく違うのは最後の冷ます工程。

水にはさらさず、できるだけ一さやずつを離して並べ自然と温度が下がるのを待つのだそうです。

 

手早く進めたい食事のしたくとしては効率的とは思えないし、量が多いほど「広げる」なんて場所をとる作業には抵抗がありました。にもかかわらず、最近はずっとこの方法を取り入れています。

水にさらさないことで得られる利点は三つありました。

  • 氷水(氷)の用意が必要ない。
  • さやの中にほとんど水が残らない(とくにスナップエンドウ)。
  • 甘味やうま味が強く感じられる。

氷水の用意については先日も少しふれたのですが、今年えんどう豆をいただき始めたタイミングでは、まだ冷蔵庫に氷が常備されていなかった個人的な事情からでした。

それから、えんどう豆のさやの上下はゆでる前にすじとり目的で千切りますが、どうしてもそこから水が入ります。冷水にさらすとそれが際立ち、かじった瞬間に水が噴き出すこともありました。丁寧に水切りをすればいいのですが毎日はなかなかできなくて、それが陸上げだとほぼ解決しています。

さいごは味。これが陸上げを続ける一番の理由でもあるのですが、水にさらさないことで味が凝縮されたように強く感じられるようになりました。いつもの(ご相伴にあずかっている)えんどう豆なのに、いつも以上においしい。これをすっかり気に入ってしまいました。

 

デメリットは、水にさらした場合よりもシャキシャキ感が劣ること。見た目も少しシワッとなってしまいます。

だからといってまったくシャキシャキしないわけではないし、色々試した結果、わが家での最優先はおいしく食べられることかなと。少し劣る見た目と食感は気にならなくなりました。

 

そんなわけで豆の「ゆで方(冷まし方)」について色々見直していたのですが、今年もう一つ教えていただいたのが、そもそも「ゆでない食べ方」。

こちらは、さや丸ごとの「焼きそら豆」です。
(このそら豆もいただきものです)

そら豆のさやは両端を切り落とし(はさみでチョキン)、200度のオーブンで15分焼くだけ。
フライパンや魚焼きグリルで焦げ目がつくまで焼いてもよいそう。

これは食べる人(大人の場合)にむいてもらって、私は楽をします。

塩味がほしい場合は食べるときに振るしかないのですが、そのままの味とホクホクとした食感も大好評だったので、今季のそら豆は一度もゆでていません。

 

料理のレシピ以前の、色々な食材の「下ごしらえ」については一度定着したものがあると調べなおすことはあまりしてきませんでした。でも基本的なことが定着してきた頃合いにこそ、別の優先事項(味や時短など)ありきで見直してみるのもよさそう。

意外とマイナーな方法がしっくりくる場合もあって、おいしさアップはちょっとしたことで叶うのかもしれないな、と気づけた春でした。

 

本日の猫。

うちの末っ子、なぜか「掛け布団の上」を好みません。

冬場は中にもぐってくることもあるし、日中使っているクッションはふかふか系なので、なぜ掛け布団にあまり乗ってこないのかは少し不思議です。

ただし、布団を片づけよう(洗おう・干そう)と動き出したタイミングでは必ず飛び乗ってきます。今日も、こんにゃろうな洗濯日和でした。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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