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柿しごとと、私の取扱説明書。

こんばんは、ヤマネコです。

今年も干し柿を仕込みました。

昨年までは材料となる渋柿を取り寄せていたのですが、今年はすべて地元産です。通販ではまとめ買いでないと送料も気がかりなので、直前まで迷っていた今年は少なめの「1.5kgで300円」はお手頃だなと決めました。

(先に白状しておきますと、結局購入したのは9kgです)

直売所で買ったおかげで、おまけもたっぷり。こういうところが地場産品のありがたさだなと実感します。

 

実は今年、干し柿はお休みしようと思っていました。

つくるのは楽しい。
食べるのも好き。

それは変わっていないのだけれど、昨年の完成品を毎日食べていたときに「あれ?」と思うことがありまして、体質的な理由から少し控えようかなと悩んでいたんです。

 

以下、やや汚い話が続きます。

 

お恥ずかしい話になりますが、私の場合、干し柿を食べるとおなかが緩くなる、らしいのです。自分でも昨冬まで気がつかなかったことで、びっくりでした。

もともと菜食気味なので、食物繊維は毎日たっぷり摂っているほうかなと思います。そのせいか記憶の限りでは便秘に悩まされたことがありません。その苦しみについては周囲の人から聞くのみで、体験する機会がありませんでした。よほどの体質変化がない限りは今後も変わらないのかなと。

逆にひどい軟便に悩むこともあまりありません。なかったんです。

ところが干し柿を二つ、三つと食べすぎると……これ以上は割愛しますが、少々問題が。さして苦しむほどの症状ではないけれど、自分の体にとってよい状態ではないなと思うのです。

 

甘柿の場合はそのトラブルがないし、食物繊維が豊富とされる他の食品でも、食べすぎでもしない限りは「(おなかと)相性が悪いもの」に思い当たるものがありません。今のところ、干し柿だけが私にとって鬼門です。

一つだけならセーフなのか。
二つ以上はアウトなのか。

その線引きすら曖昧。基本的にはその日の体調次第とも思うのだけれど、そんなことにぐずぐず悩んでいるくらいなら、今年はつくること自体を控えようかなと。

そう思っていたのだけれど、たまたま顔見知りの生産者さんにお会いして、「おまけつけるよ」と誘われて、結局ちょっとぐらいならと当初の決意は崩落したのでした。

 

といいつつも、仕込んだ量は9kg。ただ「あとは干すだけ」の(枝にひもを結んだ)状態にした上で、大半を知人に譲渡することに。いつも完成品をお届けすると喜んでいただけるので、今年は干して食べてくださいと(頻繁にお邪魔するお宅、という間柄も理由)。

そしてわが家の軒先に干したのは10個、のつもりが数え間違えて11個になりました。干す量も、食べる量も、少し調節しながら楽しもうと思います。

 

ちょっとした体のトラブルについて、昔はそんなに考えたことがありませんでした。

どうして突然、肌が荒れたのか?
どうして突然、寝つきが悪くなったのか?
どうして突然、おなかが緩くなったのか?

これまでも生活に支障が出るほどの問題だったり、長く続いたりすれば原因をさぐろうともしたけれど、一過性のものなら大して気に留めずにすませていたと思います。

調べたところで「ストレス」とか「生活リズム」とか、なんにでも当てはまりそうな理由しかわからなかったから。それも正しい情報なのだろうと理解はしていても、無意識に目新しい何かを求めていたのだと思います。この敵(原因)をやっつければ、解決する。そういう単純明快な情報を。

でも実際には真剣に向き合うなら専門機関にかかる必要があり、その手間を考えると、そのうちなんとかなるだろうと目をそらすのが楽でした。

 

今はその情報を、一つずつひも解くようにしています。何らかの検査をその都度受けるようなことまではしなくても、記憶をさかのぼってなんとか原因をさがしてみます。

そういえば、酒粕のストックを切らしたままだな(食べてない)とか。
そういえば、ちょうど一年前に悩んでいたことがあったな(解決していない)とか。
そういえば、干し柿を二つも食べてしまったな(食べすぎた?)とか。

見すごしてしまうものもあるけれど、できるだけ気をつけてみるように。

それは「私」という人間の取扱説明書をつくるような作業です。たとえば、肌が荒れているからチョコを控えようとか、この時間なら緑茶を飲んでもいいかなとか、そういう単純なことばかりだけれど、自分のための、自分の取説。きっと一生かかってつくりあげていくのだと思います。

 

本日の猫。

妖怪ニットニャーがあらわれた!

いつもお風呂に現れるのですけど。

ニットニャーが眠っていると安心して静かにお風呂ですごせるので、洋服一式を彼の好み(の素材)にしておいてよかったなあと思います。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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