こんばんは、ヤマネコです。
一ヶ月ほど前に、新鮮なびわの実をいただきました。
産地は千葉。昨年も同じように頂戴して、本当においしくいただきました。
大変失礼な話ですが、私はびわを買ってまで食べたいと思ったことがありませんでした。けっして嫌いだったわけではなく、単に食べ慣れておらず、この歳までおいしさを知らなかったんです。
今となっては入梅前(梅雨前半くらいまで)の格別な旬ものとして定番入り。知人から分けてもらった今季のびわは「甘味が少ないかも」との言葉が添えられていましたが、みずみずしさは相変わらずでとてもおいしくいただきました。
そんなびわの木を、わが家でも育てられないか。
と安易に考え始めたのが昨年のことで、ひそかに色々調べ、色々挑戦して、完全に失敗しておりました。
育てたいと思ったのは、びわを完食したあとに残った種が思いのほか大きめでしっかりしていたから。調べてみたら「水につけておけば発芽(発根)するほど簡単」という情報を見つけて、それならばと思ったのです。
でも実際にはなかなか割れそうにない硬さの種にやきもきし、他にもいくつかの情報と思いつきで発芽チャレンジをしていました。一つの実に五個くらいの種が入っていたので、材料の確保もしやすかったため。
- 種を水に完全に浸す(沈める)。
- 種の下半分を水に浸す。
- 種をしっかり濡れたコットンの上にのせておく。
- 種の外皮をむいてから、水に浸す(完全・半分・コットン使用)。
などなど。
別途プランターに蒔く土耕も含めて(記憶の限りで)七通りは試したのですが、結局一つも発根すらしませんでした。最終的には一部の種が変色したりやわらかくなったりと傷んでしまい、あきらめて処分したのがちょうど一年ほど前のことだったと思います。
でもそれに懲りず、また今年も挑戦しました。
そして三日ほど前に、とうとう一部の種が発根。感激しました。
以下は、あくまで「私が成功した方法」です。
(他の文献との相違点もあります)
- 食後に残った種は、しっかり洗ってそのまま使う(むかない)。
- 水耕栽培に使う容器はアルコール消毒しておく(気休めながらカビ予防)。
- したたるほど水でしめらせた化粧用コットンの上に、種をのせる。
- 種の上から、更に薄いコットンをかぶせる(水に浸しすぎない程度に保湿する)。
- 日差しの入る窓辺におく。
- 発根するまでは、うつわと種を毎日洗う(腐敗予防)。
- コットンは時々新しいものと交換する。
季節的に衛生面が気になったので、極力ぬめりや変色が起こらないよう気をつけながら様子見をし、およそ二週間で念願の発根につながりました。
昨年同様、他の方法(種をただ水に沈めるなど)でも試していたのですが、唯一発根したのが上記の方法です。昨年との大きな違いは、上からもう一枚コットンをかぶせたこと。
他にも多少は気候の違いなどがあると思いますが、一番の相違点は、種の乾燥を防ぐ目的で行った「コットンをかぶせる」というところかなと。
まだ発根しただけで芽も出ておらず、これが育つかはわかりません。でも昨年はどんなに試行錯誤しても望む変化は起こらないまま処分することになったので、それが発根しただけでも大喜びしています。
ちょっと横道にそれますが、同じく種からの水耕栽培を始めた猫草。
こちらにも乾燥防止をほどこすことにしました。といっても上からかけるのは、びわの種と同じコットンではなく、ティッシュ(あるいはトイレットペーパー)。
猫草(燕麦)の種はあっというまに発芽するので、途中でコットン交換などを行うことありません。伸びた葉が自力でつき破れるようティッシュを採用しました。
他の植物でも種の乾燥防止対策は有効のようなので、水耕栽培をするときはこれも続けていこうと思います。
「桃栗三年柿八年」
「梅は酸いとて十三年」
「柚子の大馬鹿十八年」
「枇杷は九年でなりかねる」
引用元:故事ことわざ辞典より
びわは九年で実りそう?
果実が収穫できたらという夢ももちろん持ちたくなるけれど、びわは葉っぱも有効利用する方法がたくさんあるので、それも楽しみ。まだ種(今日の時点で三つ)から根っこが出たばかりなのに、ついそんなことまで考えてしまいます。
本日の猫。
いっぱい食べる割には太らない体質(?)の一歳猫。
でも身長は伸びていて、実は長い。寝起きの伸びで頭をぶつけることも多々。
ちなみにこの場所はスチールラック(兼キャットタワー)の中です。棚板のひんやり感に人気が集まったので、ベッドは半数を撤去しました。
びわの季節が終わると、そろそろ本格的な夏を感じ始めます。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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