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残してよかった、バスマット。

こんばんは、ヤマネコです。

珪藻土のバスマットを使い始めて、この秋で丸八年がすぎようとしています。

 

これは本当に買ってよかったと思うものの一つ。

ただし使い続けて五年目に「寿命は約二年」と聞いて恐れおののいた、いわくつきともいえる代物。それでも定期的なお手入れをしながら十年目(2021~2022年)を迎えるまではなんとか、と使用を継続中の一枚です。

実際は更に長く使えるようにも思うのですが、現時点でも小傷が増えてきていることと、くり返し紙やすりをかけて摩耗させていることを考えて、十年目に買い直す予定でいます。

 

バス用品に限らず日々の見直しの中で新しく買うもの、不用と感じて手放すもの、そんな試行錯誤をくり返してきました。

毎日変化する「その瞬間に快適な空間」をつくり続けるつもりで。とてもお世話になっているバスマットも、過去には何度か手放そうと考えることがあったほど。

ところがこの半年、残しておいてよかった、と心底感じるようになりました。

 

理由はいつもの、猫のこと。

彼が歩いているのは、バスタブの中です。入浴後、掃除を兼ねてお湯を抜いているところに飛びこんでは、ばっしゃばっしゃ。

私が彼を「本当に猫なのか?」と疑うのは、こんなとき。

さいごは洗い場に飛び出して、そのまま脱衣室へと逃走するのも日常茶飯事。

 

この瞬間、バスマットの存在には本当に救われています。

 

びしょ濡れのまま飛び出していった猫は、教えたわけでもないのにバスマットの上で毛づくろいを始めるんです。濡れたのが手足だけなら水しぶきを飛ばすこともほとんどなく、水滴の被害はバスマットと、その周辺だけ。

不幸中(?)の幸いとしか言いようがない。

扉を閉めておくことで逃走を阻み、荒ぶる猫の手足を軽く拭いてから出すのが理想だとは思うのです。でも同じタイミングで私は掃除していることが多く、中断するのは効率が悪いとも感じるし、出たがる猫を待たせてしまうのもしのびない。先に出て静かに毛づくろいをしていてくれるなら、そのほうがいいかなと。

 

またバスマットが「珪藻土」というプレートタイプだったことも幸いしました。

というのも冬の間、珪藻土のひんやり感を猫が嫌がるのではないかと思い、珪藻土マットの上にタオルを敷いたんです。冷たさを緩和させることが目的で、毛づくろいもその上でしてくれたらと。

ところがそのタオル、うちの猫の動きに耐えられなかったようで、私が浴室を出る頃には脱衣室のすみのほうでぐしゃぐしゃになっていました。一回や二回のことではありません。

でも珪藻土のマットだとある程度は重さがあるし、ぐしゃっとよれてしまうことはないので、うちの猫たちはこの上を気に入っているようです。心配したつもりの「冬場のひんやり感」も猫はこれっぽっちも気にしていない様子だったので、ほどなくしてタオルを敷くのはやめました。

 

バスマットは全人類に必須なものではないはずなので、要不要を検討する余地はあると思います。

ただ今のわが家では、使いたい。人間家族もそれに賛成してくれているので、改めて手放さなくてよかったなと思っています。

 

 

本日の猫。

ごく普通のユニットバスの、バスタブの中。この「段差」も(以前は邪魔に思ったこともあったけれど)あってよかったなと思うようになりました。

猫がこんなに便利に(?)活用する日が来ようとは、お風呂メーカーの方も想像していなかったのでは、などと考えてしまいます。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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