こんばんは、ヤマネコです。
昨年末から使い始めた蒸留水器のランニングコストについて書かせてください。
比較対象は、それまで一年以上買い続けていたペットボトルの水です。
またわが家では猫たちにとって安心な飲み水を確保するために蒸留水器を導入しました。そのため費用や消費量についても猫基準で考えていきます。
猫にとって一日に必要な水の摂取量は体重によって異なります。体重5kgの健康な成猫であれば、およそ280mlの水を飲むのが好ましいとのこと。適度な水分摂取は病気予防にもつながるため、この量はしっかり心得ておきたいところです。
ただ実際にはキャットフード(ウェット)などの水分を含めても、この量を毎日欠かさず飲んでくれる子は少ないかもしれません。量をクリアするのが難しいからこそ、口にする水の成分に安心を求めたいと思いました。
同居猫たちの年齢差や体格差が大きいため、一日平均200mlを飲み水から摂取してくれることを期待して、2Lあれば十猫分になる(朝晩1Lずつ交換する)と仮定します。
その2Lの水を硬度ゼロのもので用意する場合、ペットボトルだと安いもので一本200円ほど(硬度ゼロの水が高価なため)。一ヶ月分に換算すると、6,000円越え。通販でクーポンなどを使いながら買い物をしても、毎月水代に5,000円以上の出費がありました。
ペットボトルで買い続けると、最低でも一ヶ月5,000円ということになります。
蒸留水器本体もまた高価でした。一台30,000円前後(機種やセット内容による)。一度に4Lを蒸留することができるのですが、その電気代はメーカー情報で一日70円。
電気代だけでの単純計算でも一ヶ月分で2,100円ほど。オール電化のわが家で深夜料金を使うともう少し安くなるのですが、思いのほか電気を使うのだなというのが本音でした。
蒸留水器の場合はプラス水道代もかかりますが、それは微々たるものだと思います。実際の導入後にも水道代には目立った変化がないため、今回は除外して考えることにします。
初月の本体代と電気代を含めた出費はわが家の場合で33,000円ほどでした。翌月以降から2,000円弱になっているかなと。
初月、蒸留水器本体代と電気代で33,000円と、2Lペットボトル代で5,000円。
二ヶ月目、35,000円(+2,000円)と、10,000円(+5,000円)。
三ヶ月目、37,000円(+2,000円)と、15,000円(+5,000円)。
四ヶ月目、39,000円(+2,000円)と、20,000円(+5,000円)。
(略)
十ヶ月目、51,000円(+2,000円)と、50,000円(+5,000円)。
十一ヶ月目、53,000円(+2,000円)と、55,000円(+5,000円)。
……と続けていくと、おそらく水道水を加算しても一年以内に元が取れる計算になりそうです。
今は四ヶ月目ですが、私が購入した蒸留水器には一年保証がついています。もちろんそれ以上に長く使うつもりでいるけれど、私は現時点でも試すことができてよかったと思っているため、仮に二年目に故障したとしても損をしたことにはならないかなと。
そもそもこの「一日分」の水、ペットボトル「2L」と、蒸留水「4L」で比較しています。電気代などの数値を単純に二倍にしたり半額にしたりはできないと思うのだけれど、一年以内に元がとれることは確信しています。
実は購入後に気づいた継続的にかかる費用がもう一つありました。それは蒸留水器本体に装着させたノズル(吐水口)の中の、活性炭。
このノズルは簡単に外せるようになっていて、中に収めるのが活性炭の小袋。
本体セットには個包装になった六袋が付属していて、一袋につき約一ヶ月使えるそうです。
目安となる交換頻度は、参照元によっては25日間となっていましたが、商品の箱によると30日間とのこと。本体付属品としては六袋入っていたので、単純計算で半年分。
これはもちろん別途買い足すことができるのですが、十二袋(一年分)が約1,900円。一ヶ月分が約160円でした。
この活性炭がなくても蒸留水はつくれそうなので、この費用をかけるかどうかも個人の判断となるかもしれません。私も当初はそのつもりだった(使わなくてもいいのかな? と思っていた)のですが、継続使用するなら年間1,900円の出費が今後も続くことになります。
もう一つ、これは把握しつつもあまり気にしていなかったのですが、蒸留水器内部のお手入れにはクエン酸を使います。
これも本体セットに付属していたぶんがありますが、何ヶ月ももつ量ではなさそう(お手入れ頻度によります)。ただわが家ではもともとナチュラルクリーニングや入浴剤として使うために食品添加物ランクのクエン酸を常備しており、新たな用意は必要なし。わが家では週一ペースでクエン酸洗浄をしていますが、コストについても水道代と同じくらい微々たる変化かなと。
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衛生的に使うためのお手入れ方法には「なくてもいい」とはいえないけれど、クエン酸は100円ショップや薬局でも購入できるものなので大きな負担にはならないように思います。
というわけで、水道光熱費以外にも継続する出費がありました。ただそれらを加味しても一年後(私の場合は今年末)にはペットボトルよりもお得感は増していると推算しています。
飲み水のために単純計算で年間六万円(蒸留水器の費用は初年のみで、翌年からは半減予定)と考えると呆然としてしまいます。それでも私は猫たちの病気予防を見こんで水の見直しを始めたので、現実問題として通院が必要になったときの医療費と比較したら高くはないのだと思っています。
水だけで健康問題のすべてが解決するわけではないけれど、うちは猫たちの数が多いこともあり、全員を一挙にケアできる方法の一つとして今後も見直しを続けていこうと思います。
蒸留水器についての、ここまでの記事。
- メガホーム*蒸留水器、3ヶ月レポ。
- 猫の飲み水と、おいしい水検査。
- 蒸留水器えらびの、決め手。
- 今回:蒸留水器の、ランニングコスト。
長々と続けていますが、明日は具体的なお手入れについて書かせてください。
本日の猫。
蒸留水器の導入前後で、猫たちの飲み水の量に変化はないと感じます(蒸発するぶんなどもあるので計量まではしていません)。
適量の範囲なら増えてくれるとうれしいのが本音ですが、減っていない(違和感がない)というだけで私にとっては朗報でした。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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