こんばんは、ヤマネコです。
猛暑により不作と聞いていた栗ですが、ようやく第二段を手に入れて、今年も渋皮煮を仕込みました。
来年の御節料理のため、まずは甘露煮をと始めた先月末。ついでに栗ごはんも炊けたのですが、そのあとはなかなか質のよい栗に出会えずにいました。でも夏の間に交流の増えた方々から「渋皮煮に期待している」とのお声が寄せられてしまい、出会いを待つばかりではいかんと遠方のお店にまで足を延ばしたのが先週のこと。
ようやく手に入れることができました。
というわけで、今年も無事に渋皮煮。
昨年の失敗は強烈な記憶になっているので、今季は迷わず重曹でのあく抜きを経て完成させることができました。
あとは煮汁に浸したまま、あるいは冷凍して、各所にお配りするだけです。
今回使った栗は、めったに出向かないスーパーで手に入れました。
スーパーと呼ぶには市場のような?新鮮なだけでなく高級な食材、少しめずらしいものやオーガニックなどの厳選素材が多々並ぶお店です。見ているだけでも楽しいのですが、わが家から遠いことと、いつもの食材を買うには割高なこととで、これまではほとんど利用したことがありませんでした。
ところが、今年はなかなか栗が手に入らない。
先月から複数件のスーパーや直売所などを回っては栗を探し求めていたのだけれど、10月初旬の時点で「もうない」と言われたり、在庫があっても新鮮さを欠いていたり、渋皮煮にするには小粒すぎたり、「今年は入荷数が少ない」といった話も耳にタコ。
そんな状況だったので、さいごにこちらのスーパーに立ち寄り、比較的お手頃価格(例年よりはやや高め)で今回の栗が手に入ったのは幸運だったと思います。
さて、スーパーでの食材さがしの最中の話。
食べものに関していえば、ふだんの私は売り場を歩きながら自分で必要なものをさがします。栗であれば生鮮食品の売り場だろうと想像はつくし、大抵他の食材もいっしょに見て回ることが多いから。一回りして見つからなければ、そのとき改めて人の手を借りる。
ただ今回は目当ての食材が「栗だけ」だったので、どのお店でも入店してすぐ、近くの店員さんに「栗はありますか?」と訊いていました。
大抵はどこのお店でも、謝罪とともに「今(今日)は入っていません」や、悩みつつ「少々お待ちください」という反応。すぐに場所を特定できた店員さんの場合は「こちらです」とわざわざ案内してくださることも。
ところがようやく入手した栗のお店では、違いました。
入店後、たまたま近くで品出しをしていた店員さんはきびきび動く男性で、アルバイトさんかなと感じるほど若々しい印象でした。
そんな男性に「すみません」と声をかけ、これまでと同じく「栗はありますか?」と質問した私。
今年はもうダメかな?というあきらめ。
いや、このお店であればきっと!という期待。
両方の想いがありました。
そして返ってきたのが、
「ハイ!ぶなしめじの隣です!」
という生命力あふれる声でした。
思わず「わかりました、ありがとうございます」と返して歩き出してしまったけれど、正直わかっていませんでした。私、わかっていません。
ぶなしめじが、どこにあるのか、わかっていません。
え…ぶなしめじの定位置って、ふつうはどこ?ふつうって、ある??歩き出したはいいけれど、その一歩一歩が不安すぎて重いことこの上ない。
わかってはいないけれど謝意を述べて歩き出してしまったし、とっさに振り返って「それで、ぶなしめじはどこに…」と訊きなおす判断もできないまま、その店員さんが元気に指を挿してくださった北の方角へと、ただ歩くことしかできませんでした。
が、売り場を2ブロックほどすぎた頃には大きな「ぶなしめじ」の文字が見え、そのすぐそばに、念願の栗が。しかもこれまで見てきたものより大きいし、質もよさそう。しかも思っていたほどお値段も高くない。
そんな喜びがあとからじわじわとわき上がってきたけれど、その発見の一瞬にどれほど私がホッとしたことか。
ぶなしめじが見つかって本当によかったです。
本日の猫。
今日も子猫はタブレット(の猫じゃらしアプリ)に夢中。
本日のお相手は、鳥の羽。
疲れきるまで延々と(途中で子猫に申し訳なくなるほど)追いかけ続けてくれるので、渋皮煮づくりの間にも大変お世話になりました。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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