こんばんは、ヤマネコです。
五年ほど前から祖母が遺してくれた櫛を使い始めました。
最初に譲り受けたのはつげ櫛。その後にもいくつか祖母の古道具をいただける機会があり、つげ以外に、いす櫛(と思われる素材のもの)も愛用しています。
毎日使い、定期的にお手入れ。比較的情報の多いつげ櫛に対し、いす櫛については正確なお手入れ方法もなかなか見つからず。自己判断でつげ櫛と同様のお手入れを継続してきました。
- 櫛の表面の埃を、やわらかい布や古歯ブラシなどを使ってやさしく取り除く。
- 櫛をしっかり包みこめる大きさに切ったラップの上に、椿油を垂らす(広げる)。
- 広げた椿油の上に櫛をのせる。
- 更に椿油を垂らして、ラップで包みこむ。
- 一定時間浸した後は、ウエスや使い捨てのふきんなどで拭いてそのまま乾燥させる。
ラップやポリ袋を使って包むと、最小限の椿油で櫛全体を浸せるかなと。放置時間は諸説ありましたが、いつも丸一日おく、という方法を月に一度取り入れています。
何年も使っているうちに、ものぐさな私は時々お手入れをサボってしまう月がありました。でもお手入れをしない櫛には、徐々に違和感を覚えるようにもなったんです。夏場はまだいいのですが、冬などは櫛も乾燥しやすい様子。お手入れを怠ると髪のとかし具合というか、仕上がりにも変化を感じる。きちんとお手入れした櫛でとかすほうが、明らかに髪はさらさらになりました。
これは年齢を重ねるとともに、髪本来のつやが不足しやすくなってきたせいかもしれません。乾燥しやすく、傷みやすくなってきていて、だからこそちょっとした道具の違いにも髪が反応するのかなと。
椿油に浸した櫛は、後でしっかりふき取り乾燥させれば、それでとかしても髪がぎとぎとになることはありません。でもおそらく適度に残った油が髪をしっとりさせてくれるし、まとまるし、さらさらにもなる。私はヘアケア用品として髪にも直接、数滴の椿油を使っていますが、お手入れされた櫛とのダブル使いだと尚更強いなと感じています。
もう何年もこのスタイルなので、もし他の素材のブラシだけ、あるいは椿油なしですごしていたらどんな髪の状態だったのかな? と想像することもあります。きっとトリートメントを活用するなど、別の方法でケアを始めていたのだろうなと。そうでなければ横着しがちな私のことだから、多少傷んでもほったらかしだったかもしれません。そう手こずることなく自分にあった、それでいて簡単な方法が見つかったのは幸運でした。
毎年、当たり前のように年を重ね、今と同じケアでは難しくなっていくのかもしれないとも考えるのだけれど、今のところ椿油や櫛とはなかよくできているかなと。この状態が末永く続くといいなと願っています。
本日の猫。
私は色々なものや情報の助けを借りながらケアを続けているけれど、猫は本当にすごい。
自分でちゃんとケアできる。誰に教わったでもないだろうに、本当にえらい。
そして、そのケアタイムでさえかわいい。
かわいいは、つくれる。
……と思ったけれど、彼らは最初からかわいいのでした……ずるいなあ。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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