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失うモノには理由がある。

こんばんは、ヤマネコです。

昨日、割ってしまったコーヒーポットについて書いたのですが、そのエピソードがあまりに乱暴だった気がするので補足させてください。

経緯(?)としては…

  1. 昨秋「十年目の愛用品」としてコーヒーポットを記事にする。
  2. その少し後に、一緒に載せていたティーポットを割る。
  3. ティーポット破損についてブログに書く。
  4. 今年に入って、更にコーヒーポットも割る。
  5. コーヒーポット破損についてブログに書く。

長く大切にしていた愛用品を意気揚々と記事にしたあと、立て続けに全部壊したという話。まとめると、ますます「情けない」の一言に尽きます。

 

ブログで「大切にする」と書いたあと、決して粗雑に扱っていたつもりはありません。むしろ公開したことで思い入れが深くなって、手に取るときは少し気持ちが上がり、以前より丁寧に触れるようになっていたくらい。

ただ思い入れのあまり出番も増えて、その分、割る機会が増えていたと言えなくもありません。

それにしたって、ひどい。

 

 

昨年ティーポットを割ったことについて記事にした少しあと、メッセージをいただきました。そのときの内容というのが、「ティーポットが割れてしまったことは残念だけれど、他の災難を引き受けて身代わりになってくれたのかもしれない」といったお話でした。

起こるはずだった災難の身代わりになったのが、ティーポットだと。

 

正直に書くと、私はこういう考え方に少し苦手意識を持っています。

どこかで見かけただけのラッキーカラーやおまじないは気軽に取り入れられても、真剣な悩みごとを占いや運だけにゆだねたりはできないし、大事なことほど全責任を自分の肩に載せておかなければいけない、そう思ってしまう。

だからそのメッセージを最初に拝読したときは、こじつけだ、と心の中で退けていました。いただいたのは励ましのお言葉だったのに。

 

でもこのとき素直に受け入れられなかったメッセージは心に残り、あとからじわじわ響いてきて、冷静に考えられるようになった頃、とても救われたような気持ちになりました。そして今回のコーヒーポットのときも、同じように考えようと自然に思っていました。

 

 

今でも、私はよく言われる「引き寄せ」も、今回の「身代わり」のことも、こじつけだ、という考え方が捨てきれません。

○○をしたから、いいことがあった。
××を失ったから、他の災難をまぬがれた。

そういう話を見聞きするたびに「どうしてソレとソレを結び付けるんだろう?」と不思議に思ってしまう。その結び付けは強引すぎると思えてならなかったから。実際には○○をしなくても同じようにいいことは起こっていたかもしれないし、××の存在とは関係なく災難なんて起こらなかったかもしれないじゃないか、と。

 

ただ、そう。わからないんです。

本当に身代わりになってくれたかどうかはわからない。実際にティーポットが無傷でも、家族が無事に過ごせたかどうかは確認しようがない。

そういうことを考え始めるとシュレーディンガーの猫を思い出すのですが、起こることが変わらなかったとしても、一つ一つの行動や現象に理由づけすることで、心を整理できるのは確か。前向きになれることだってある。

大切なのはそこなんじゃないか、と今は思います。

 

 

そういえば願いごと手帖((一冊の手帳に願いごとを書き綴っていく、というノートづくりを先月から始めています。))も同じことかもれません。書いたら叶う、なんて単純には理解しがたい幻想的な話ですが、書くことで思考が整理され、ほしいものが明確になり、行動や達成につながる。

私はそう考えて、理に適った方法だと納得できたのでした。

…そんな風にくどくど考えてしまう私は、頑固者なんです。目に見えないものをすんなりとは受け入れられない。

それでも頭ごなしの拒絶はせずに、色々な考え方を取り入れていきたい。そういう柔軟性を育てていきたいと思うようになりました。

 

それから、少し話は変わるのですが…食器を割り続けたことに反省しながら考えたことがもう一つ。

それは誰かが何か(私の身の回りのもの)を壊してしまったときに発する自分の第一声を、落胆や叱咤ではなく、「相手への気づかい」にしたいということ。私はつい「ああー(落胆)……怪我してない?」になりがちなので、咄嗟に出てくる言葉こそ大切にしたい。

それはとてもシンプルな、自分が受けたい対応をすること、です。

この半年だけでもたくさんのものを壊した気がしますが、そんなことを考えるための機会にもなりました。

 

なお、ティーポットの記事のときにメッセージをくださったMさま、アドレスのご記入がなかったのでそのまま、もう四ヶ月ほど経ってしまいましたが、またお目に留まるかもわかりませんが、この場を借りてお礼申し上げます。

記事中で失礼なことも書いてしまいましたが、メッセージはくり返し拝読しつつ、心から感謝しております。本当にありがとうございました。

 

本日の猫。

文面にはあまり関係のない場面でしたが…

お昼寝乱入写真を並べさせていただきました。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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