こんばんは、ヤマネコです。
昨日も書いていたとおり、先月からせいろのある暮らしを始めました。
当初は蒸し野菜がおいしそう、というのを一番の魅力のように考えていたんです。それも正解ではあったのだけれど、意外なくらいに蒸しパンづくりにはまってしまいました。
一時は少しだけグルテンを控えようと思い、実践もしていたはずなのに、今は二日に一度は薄力粉メインの蒸しパンづくりをしています。試すつもりではいたけれど、こんなに高頻度になるとは思っていませんでした。
思っていたよりくり返しつくるようになった理由は、一番最初に失敗してしまったからだと思います。
以前は圧力鍋やオーブンでもよくつくっていた蒸しパン。最近は件の「グルテンを控える」という理由からご無沙汰気味だったのですが、せいろを買ったからには試してみよう! と挑戦した結果、期待どおりにふくらみませんでした。
(シリコンカップをパン部の部室用に持って行ってしまったため、自宅ではグラシンカップを使用)
上部ははじけるように割れてほしかったのに、ほとんどが丸い山のようにふくらんだだけ。
これはこれで見た目がきれい、と思いながら食べてみると中がずっしり、ねっとり。生焼けとは少し違った重たい生地の蒸しあがり方。思い描いていたふわふわの蒸しパンとはかけ離れた完成品となりました。
初回の失敗の理由には思い当たることが二つありました。
- 生地を混ぜすぎて(練って)しまった。
- せいろで加熱を始めるタイミングで、鍋の湯が煮立っていなかった。
蒸しパンの場合、薄力粉と他の材料をあわせるときにあまり執拗に混ぜてはいけないことを過去にも学んでいました。水分と粉を組みあわせ、練れば練るほど粘り気(グルテン)が出てくるのですが、蒸しパンの生地としては望ましくありません。
今回は久々の作業に混ぜ終えるタイミングを誤ってしまい、最終的に粘り気のある生地に仕上がっていました。これが大きな失敗の一つ。
蒸しパンの生地づくりは、粉が見えなくなる程度までさっくり混ぜる程度で終える。
(私は大抵省略してしまいますが、ダマにならないようふるっておくのが理想)
もう一つの失敗は、昨日のブログでもふれたこと。生地を流しこんだ型を蒸し始める際、最初から鍋の湯はぐつぐつ煮立たせておく必要があったのですが、それを失念していました。事前に鍋の湯は沸騰させておいたものの、一度火を止めてしまったんです。生地の準備やせいろのセットに手間取り、いざ蒸し始めたときには少し冷めてしまっていたのだろうなと。
食材を収めたせいろを鍋にのせる時点で、湯は沸騰させておく。
この二つを気をつけることで、だいぶ改善されました。
ちゃんと割れるし、中までふわふわ。
ただ生地づくりの材料や混ぜ方についてはもう少し調整ができそうかなと、以降も一日おきにつくっては朝食やおやつに食べるようになりました。
個人的なレシピはこちら。
- 薄力粉…100g
- 砂糖…30g
- ベーキングパウダー…10g
- 油…12g(大さじ1)
- 水…100g
(油をグラムで書いているのは、洗い物を減らす目的です)
私は甘さ控えめにつくっていますが、甘いおやつにしたい場合は砂糖を倍量まで増やしてもいいと思います。卵を使うレシピも試していたけれど、つくる頻度が高いことから手間とコストの関係でベーキングパウダーを用いることに。
香りや味の深み、更なるしっとり感を出したい場合は、水の代わりに同量のミルクを。牛乳ならふくらみもよくなると思います。
油については、今のところオリーブオイルとグレープシードオイルを使っていますが、あまり癖の強くない食用油ならとくにこだわりません。
- 粉類をしっかり混ぜる。
- 油と水を加えて、さっくり混ぜる。
- 型に生地を流しこんで、せいろで15分間蒸す。
私は生地づくりにはポリ袋を使用。
最初に粉類を入れて振るようにしっかり混ぜます。そこに油と水を加え、袋の上からゆっくりもんでいます。
しっかり混ぜるようにもむというよりは、内側のダマや偏りを「押しつぶすこと」だけを意識して。前述のとおり、練りすぎてしまうとふくらみが悪くなるためです。
ある程度混ざったら袋の上部の口をクリップなどで固定。
袋の中で生地を一ヶ所に寄せて、下部の角を切れば絞り袋の要領で型に流しこむことができます。
このレシピでできる生地は粘度が低く、ポリ袋を絞り袋として使うには少しコツがいるので最初は慎重に。またその都度一枚の袋が犠牲になってしまうけれど、洗い物がほとんど出ないため時短と節水になるかなと、この方法を続けています。
蒸しあがった後に取り出すときは、ステンレス製のトングが便利。
もともとメインの鍋を琺瑯製からステンレス製にしたことで採用したトングでしたが(琺瑯鍋にステンレストングを使うと傷つけてしまいそうなので)、本当に幅広い用途で日々活躍中。
せいろとの相性もよく大変重宝しています。
蒸しパンは発酵などの手間や時間がかからず、30分程度で完成するのもいいところ。つくる私にとってはパンケーキに近いメニュー。
ただ一枚ずつ焼いていくパンケーキと違い、せいろでまとめてつくれる蒸しパンはほんの少し楽になる印象でした。ひどく汚れるものがほとんどないので後始末も簡単。
蒸しパンをつくる前後に同じせいろで野菜を蒸したり、ごはんをあたためたり、蒸しパンと同時進行で他の調理をしたり、パンケーキづくりにはなかったメリットも多々。余裕があれば朝ごはん前に思い立ってつくることも。
蒸しパンはメインの目的ではなかったはずなのに、今ではせいろを買ってよかった大きな理由の一つになっています。
- 昨日の記事:憧れの、せいろのある暮らし。
本日の猫は、数日前の寝起き写真から。
背筋がピーンとしているのは、寝起きの伸びのおかげ。
本格的に動き出すのにはもう少し時間のかかる弟猫です。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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