こんばんは、ヤマネコです。
先月、せいろデビューをしました。
これまでわが家の蒸し料理には、オーブンか圧力鍋のスチーム機能を使い分けていました。
硬い根菜などを短時間で一気に加圧したいときは、断然圧力鍋。専用のスチーマーはお手入れもしやすいし多用途でとても重宝します。ただわが家の鍋は容量が少なめ。日常的な食事のしたくにはちょうどいいのだけれど、多めにつくりおきしたい料理や、うつわごと入れて蒸したいプリンなどにはサイズの不足を感じていました。
そのサイズを補ってくれていたのが、オーブンのスチーム機能。圧力鍋よりは時間がかかるものの、最初の設定以降は機械に任せておけるので安心感もあります。ただわが家のオーブンには給水タンクなどのパーツもあって、使用前後のお手入れがちょっと手間。しかも今年で十年目なので、そろそろ(できれば数年後)買い替えるときのことも考え始めました。もっとシンプルなオーブンにする(天板に水を注ぐ方法などを取り入れる)のか、やはりスチーム機能などを求めるのか、という部分も含めて。
その結論を出す前に、試しておきたいと思ったのが「せいろ」でした。
とはいえもともとチェックしていたのが、工芸品ともいえそうな高級せいろ。専用鍋とのセットで二万円近くするものでした。せっかく買うならという思いと、初心者なのにという不安による葛藤が私の中で長年続いていたんです。
でも今回改めて調べているうちに、どうやら手持ちの鍋が使えそうだということに気がつきました。それなら尚更試してみたいと思い選んだのは、お値段が予定よりも十分の一以下となる中華せいろです。
本体が二段と、似たようなサイズ感の蓋が一つ。私はバラで購入し、全部で1,700円弱。試す気持ちになったのはこの初期費用も理由でした。
素材は、外側を囲う部分は温かさを保つ効果のある杉。編まれた蓋とすのこは、杉、竹、籐、桜などの天然木。取っ手は籐皮、留め具が桜皮。金属が使われていないことに改めて驚きました。
つくりとしては多少粗さを感じるようにも思います。
とはいえ本体を複数重ねたときのがたつきもなく(バラで購入したため不安でした)一ヶ月近く使っている中では目立った傷みもありません。
多少毛羽立ったり反ったりしている(し始めた)部分があっても使用に不便をきたすほどではなく、正直これで十分だったととても満足しています。
下の鍋は蒸気を上げるために湯を煮立たせておくための道具。せいろを重ねることさえできれば、手持ちのものでも使えるはず。
こちらはルクルーゼの琺瑯鍋。せいろも鍋も、径は18cmです。
ぴったり重なるのでは? と期待していたのですが、実際には鍋(18cmの鍋として売られているもの)のサイズは内径が18cmなので、外径が約18cmのせいろはぎりぎり引っかかるようにのっている状態。
周囲にはほんの少しすきまがあります。位置さえ見極めれば実際にはがたつくこともないのですが、このまま火にかけるのは危険といえそう。
こちらの片手鍋も18cmのものなのですが、やはり同じような結果でした。
それでも何度か気をつけながらこの状態でせいろ調理を試してみたところ、幸い一度も倒れるようなことはありませんでした。ただ不安は残ります。
こんなときに使う「蒸し板」というものがあるそう。鍋やせいろより一回り大きいサイズの金属板で、鍋の上にその板をのせ、更にその板の上にせいろをのせることでぐらつきを防止する道具です。
必要があれば後から買い足すつもりでいたので、改めて注文することに。そんなとき、ふと思い立って試してみたのが焼き網での代用でした。
これはラジエントヒーターで焼き餅などをするときに使っている網なのですが、18cmの鍋にちょうどよく、せいろの不安定さをしっかり解消してくれました。
一方ですきまが増えることで蒸気が逃げてしまう問題が出てきたため、実際には濡れ布巾(ダスターなど)を使って開いている部分を埋めるようにして使っています。
そんなちょっとした対策でしたが、今のところこの方法で無事に使えているかなと。
当初は野菜も一種類ずつ試す慎重さ(?)だったのですが、最近では蒸しパンとじゃがいもの同時調理に挑戦するなど、余裕も生まれてきました。
この日の蒸しパンのふくらみは今一つ。でもじゃがいもはほくほく。私は芽の部分だけを最初に取り除き、新じゃが以外(ちょっと硬め)の皮も大半を残したまま蒸して丸ごと食べてしまいます。煮崩れのようなことがないので食べやすさでも大好きな調理方法でした。
もともと野菜中心の食生活ということもあって、実はまだせいろで肉や魚の調理をしていません。今後試す可能性はあるけれど、しばらくは野菜やプリン、中華まん(もしかしたら肉まんも)や蒸しパンなどの調理をメインにしていくつもりです。
せいろを扱う上で、注意が必要だと思ったことは三つ。
- 保管中はしっかり乾かし、使う直前に本体と蓋をしっかり濡らす。
- 鍋の湯はたっぷりと、せいろをのせる前からぐつぐつと煮立たせておく(中火~強火)。
- 食材の脂分や色がつかないよう配慮して使う。
購入したのが秋になってからなので、まだせいろのある夏を体験していません。他の竹ざるなどと同じように管理してかびや傷みを予防していくつもりです。使用直後はほかほかなので(でも木製なので場所によっては素手でさわれます)、早めに食材を出して広げておくと乾きが早く安心でした。
逆に、使用中にせいろ本体が乾くと反りや割れの原因になるようなので、しっかり濡らしてから使っています。
蒸気の活用で調理をする道具なので、鍋に沸かしておく湯はたっぷりと。せいろ(食材)をのせる前から煮立たせておくことが大事、というのを蒸しパンづくりのときに一番体感しています(一気に高熱で蒸さないとふくらみが悪くなります)。食材によって変わるとは思うのですが、基本的には「のせる前にぐつぐつ」をルールにしました。
先に書いたとおり、肉や魚の調理をしていないので肉汁などがせいろについてしまうようなこともまだありません。ただかぼちゃやナスなど、色の強いものを蒸すときは、下に葉野菜やクッキングペーパーなどを敷くようにしています。洗うときは洗剤を使わずにすむように、できる限り汚さない配慮が必要でした。
ちょっとした使い方のコツは必要でしたが、思いのほか簡単で便利。正直オーブンのスチーム機能を使うより断然お手入れが楽だったので、慣れてからはほぼ毎日せいろ調理をするようになりました。
2,000円しない買い物だったこともあり、躊躇なく色々と「試してみよう」と思えるのもよかったなと。私の場合、いきなり高いものを買っていたら、恐れ多くて出番を増やせない可能性もあるからです。
せっかくだから高い(しっかりした)ものを買うのも選択肢の一つではあるけれど、せっかくだから使い倒すくらいの気持ちで活用できるものを選ぶほうが初心者には正解になることもあるのだろうなと。
手持ちの鍋との組み合わせについては今後も少し方法の見直しを続けていくと思うけれど、このせいろ自体には大満足。蒸しておいしいもの、新しいレシピ、今後もどんどん試していきます。
この二つを購入して組み合わせています。
先日のポップコーン豆もこちらで同梱しました。
本日の猫は、せいろが届いた日の猫。
開梱したとたんに木の香りが広がって思わずうっとり。この香りは今も残っているのですが、本当に癒されます。
弟猫も興味津々で、しばらく離れてくれませんでした。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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