猫とコーヒー、持たない暮らし。

こんにちは、ヤマネコです。

今朝、コーヒーフィルターを倒して、中身をこぼしました。

といっても、その豆は昨日使ったもの。紙フィルターのまま一昼夜おき、からからに乾かしたものを猫のトイレゴミの消臭剤として再利用しています。

 

そんなわけで乾かしていたコーヒー豆(昨日は雨で涼しかったため、八割ほどの乾燥状態)を、移動させる過程で仮置きし、うっかり倒してしまった。場所はキッチンのワークトップ。

これを片づけながら、思ったのです。

何もない状態って、本当に楽だなと。

 

以前のわが家なら、コーヒー豆をこぼした場所には色々なものが並んでいました。

たとえば食卓塩などの瓶、残った食パンが入った開封ずみのビニール袋、数日前に受け取ったDMの封筒まであったかも。そういったものが乱雑に置かれた場所のちょっとしたすき間に、乾いたコーヒー豆(フィルターごとグラスに入れたもの)を置いたと思う。

当然ながら、そんな場所で今回のようにコーヒー豆が散乱したら、ひっちゃかめっちゃかだったはず。乾燥したフィルターならまだしも、淹れたばかりのコーヒー(液体)だったら、もう考えたくもない。

何より、「やってしまった………」という瞬間のストレスが計り知れません。

でも今は、キッチンのワークトップは広々。全体の面積が理由ではなく、ものが減ったおかげで、かつては出しっぱなしだったアレコレを収納できるようになったから。仮に淹れたばかりのコーヒーをこぼしたとしても(避けたいけれど)、被害は最小限ですむはずです。

総括して、こぼした場所に何もないって最高だなと。

 

少ないもので暮らすメリットを実感し始めてから、更にものを減らすことを考えるようになりました。そして今朝も考えた。

そもそもコーヒー(乾かした豆)をこぼすのが嫌なら、再利用をやめればいい。それだと紙フィルターがもったいないので、豆でコーヒーを淹れるのをやめればいい。インスタントや缶コーヒーならその心配がない…そうなると飲みたい欲求が下がるので、いっそのことコーヒーを飲むのをやめればいい?

私はそういうことを突き詰めて考えることが趣味のようになっていて、どんどん深みにはまってしまいます。そして最後は、スタート地点がわからないほどの迷走を始める。

離婚する心配があるくらいなら結婚しないほうがいい?
災害や犯罪を心配するなら家なんて持たず、車上とかテント生活でいい?
失ったときのストレスを考えるなら、家族なんていらない?

わたし…生きてる意味、ある?
(コーヒーはどこへ…)

と、ギリギリのところまで考えて、のちほど「いやいや」と戻ってきます。何万回、何億回と、脳内でこれをくり返している気がする。

 

結局、何が必要か不要かは、その人にとってのバランスだろうなと。「持たないこと」へ執着し、極論を追いすぎると、私の場合は自分の命まで天秤にかけそうになるから。

大きな家具は地震で倒れ、避難路を奪い、生死にかかわるかもしれないから持ちたくない。それはきっと、正しい。

でも起こるかもわからない地震のために、日々の暮らしに不可欠なものを手放せない。これもきっと、正しい。

だから、どうバランスをとるか。

それが「一杯のコーヒー」であっても、「家族」であっても、同じこと。判断する物差しは自分の中にしかありません。

 

原点に立ち返れば、「猫と暮らすこと」も、無駄といえば無駄なのだと思う。

猫の生活費が余計にかかる。
意図しない理由で家が汚れたり、ものが壊れたりする。
暮らしの根本から見直しが必要になるし、心配ごとが増える。
何かが起こるたび、大なり小なりのストレスを感じる。
そもそも私、猫アレルギー。

そして必ず、最期は別れが待っている。
直後はつらくて、生きる気力も失うほどの。

…それを耐えてまで、猫と暮らす意味ってあるのか?

多数のデメリットを抱え、時には苦しい想いをする。そんなことは百も承知。無限ループの中で考え続けているけれど、それでも未だに、彼らのいないリアルな未来は、想像すらできずにいます。

 

本日の猫。

少し前の週間予報で、昨日は涼しく、今日は一気に暑くなる…というのを知ってからドキドキしていたのですが、本日もひとまずクーラーをつけるほどではなさそう。

扇風機だけは稼働中で、猫たちが全員フローリングの上で伸び出したらエアコンの出番かなと。

彼らにはそんなバロメーター係もお願いしています。
(その前に私が耐えられなくなる可能性もあるけれども)

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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