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切り干し大根の季節、想う痛み。

こんばんは、ヤマネコです。

知人宅で栽培された大根をたくさんいただける季節になりました。

というわけで先月から切り干し大根づくりをすすめています。
(このときの葉っぱはゆがいて切って小分け冷凍し、味噌汁などに使いました)

第一弾は干し柿の少し後にスタート。

好みの大きさにカットしたものを一週間ほどかけてしっかり乾燥させたら、それだけでできあがり。

最近わが家のお味噌汁は、玄米味噌と切り干し大根が主役(名わき役?)になりつつあります。手前みそですが、大変おいしく満足です。

 

そんなふうに季節の移り変わりを楽しんでいるはずが、ふと気づけば落ちこみがちになっていました。

ちょうど二年前、私にとってはつらい日々でした。猫の病気。他人にとってはとるに足らない出来事だろうに、日に日に弱っていく愛猫の姿を見守りながら何もできずにいた私には、苦しくて苦しくてしかたがない日々でした。

過去にもたくさん、苦しいこと、悲しいことを経験してきたつもりだったけれど、ここには書ききれない様々な理由があって、二年経った今も私の中でくすぶり続けているのはそのときのことです。

 

でも、今なら、私が特別不幸だったわけではないのだとわかります。多かれ少なかれ誰でも似たような経験をしているのだと思う。そして人はこういうときに、本当に「胸が張り裂けそう」になるんだ、というのも経験しました。心臓をかきむしりたくなるというか、呼吸が苦しくて体が重いというか、全部終わらせてしまいたくなるような瞬間が何度もあった。

感情って、経験してみないとわからないのだと思う。理解しようと向き合い、説明してもらえればある程度の想像はできるけれど、やっぱり経験に勝るものはない。そうして得たものすら私の解釈でしかないけれど、他の人の「胸が張り裂けそうな想い」が、私にも少しはわかるようになったんじゃないかと。

 

それでも立場が変わったとき、悲しみに暮れる人にかける適切な言葉なんて見つからないし、してあげられることもわからない。これは私がもっともっと経験を積んでいけばいつかわかるようになるのでしょうか? そうであればいいと思う。

悲しい経験をたくさんしたいとは思わないけれど、私はあのときの痛みをなかったことにして忘れるよりも、あの子が教えてくれたことのすべてを、心の成長という形で自分の中に残していきたいと思っています。

 

本日の猫。

今日はお日さまがまぶしいくらいの冬晴れでした。

実はこちらの彼、めちゃくちゃ寒がりなのですが、今日は窓際でぽかぽか。満足そうでした。よかったね。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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