入浴剤の代わりになった、手ぬぐい。

2020-04-09
もの・こと・ところ
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こんばんは、ヤマネコです。

数年前に「手ぬぐい洗顔」の本を読んだことがあります。

知人に借りた一冊だったのですが、読み終わる頃にはすごく良さそうだなと感じていました。

そのタイミングで実践にまで至らなかったのは、すでに同じように「綿の生地」であるびわこふきんを使った洗顔を取り入れていたから。どちらのほうが優れているか？　という話ではなく、あれもこれもと欲張らず、一定期間は一つのこと（びわこふきん）を続けて様子を見たいと思ったためです。

結論として、びわこふきん洗顔はとても良かったし、今はロングサイズ（びわこα）をお風呂に持ちこみ全身一枚ですませています。

今でもびわこαを愛用中ですが、最近とうとう洗顔に「手ぬぐい」も使うようになりました。

手ぬぐいといっても、一般的な長いものではなくて、はんかちサイズにカットされたもの。正方形のさらし、とも呼べるかもしれません。色柄もなし。だったら、さらしで自作することも考えましたが、今回は端が処理されているものがほしくて既製品を買いました。

用途は、

冠婚葬祭用のはんかち。
お風呂・洗顔用。

5枚セットを買ったし、さらしなので料理などにも使えるかなと思いますが、主な目的はこの二つです。

冠婚葬祭、とくに弔辞用のはんかちって少し悩ましい存在でした。私がふだん愛用するはんかちは、厚みのあるミニサイズ、タオル地、色柄物（無地でも白黒じゃない）など、本来フォーマル用に求められるものからは少し外れたものばかり。

そんなに難しく考えなくてもいいとも思うのです。でもマナーそのものより、そういう習わしを昔から大切にしている人たちの気持ちを重んじたくて、身近なTPOで困らないものを一枚は用意しておくようにしていました。

そうはいっても出番が少なく、十年以上同じものを使い続けています。そろそろ新調したいと考えていたときに見つけたのが、このはんかち。

だからせめてと、端の処理が施された（切りっぱなしではない）ものを選びました。

そして出番が少ないからこそ多用途に使えるものがいいなと、洗顔用にも。

というのは後から思いついた使い道で、それはそれで重宝することになったのですが、当初の目的はこれでした。

ぼやけた写真でごめんなさい。これは、くらげとか、風船とか、おなら（沈めて泡立てた様子）とか、呼び名は様々なようですが、お風呂で実践された（目にした）経験のある方、きっとたくさんいらっしゃると信じています。

タオルなどを濡らして、しぼる。
そのタオルを広げ、お風呂の水面にふわりと落とす。
真ん中に少し空気が入った状態で、四隅からまとめつつ湯の中に沈める。
握ったまま水面にぷかりと浮かべる風にしたり、沈めながら気泡を出したりして遊ぶ。

私は最近まで自らやろうと思った記憶がないのだけれど、昔、両親といっしょに入浴していた時代にこの遊びをしていました。そんなことをふと思い出し、やってみたんです。

そしたらなんと、浴槽の蓋の上でまどろんでいた猫がびっくり仰天。

沈めた布からぶくぶくぶくっと泡が出た瞬間に、背後に勢いよく跳んで、目をぎらつかせ、うなり、臨戦態勢をとりながら様子をうかがい始めました。そんなに驚く？　と訊きたくなる反応に、私のほうがびっくり。

あまりに反応がよすぎて、その後もついついぶくぶく。何度かくり返しているうちに慣れてきたようで、少しずつ距離を詰め、ふくらんでいる生地に猫パンチをくらわし、また逃げるといった遊びに切り替わりはしましたが、翌日も、翌々日も、飽きずに楽しめています。

最終的に「はんかち」を買ったのですが、そもそもほしかったのは「入浴剤」なんです。ただし、猫が口にしても安全で、白濁するもの。その理由も猫と遊ぶためでした。

猫って「予期せぬ場所から何か出てくる」とか「姿（本体）は見えないけれど動いている」というのを見ると、すごく楽しそうなんです。だから私は壁に隠れて手だけを見せて振ったり、ダンボールのすきまから猫じゃらしを出し入れしたり、布団の中で脚をもぞもぞ動かしたりする。それだけで大喜びしてくれるのを私も楽しんでいます。

だったら、にごり湯の中から手を出すのはどうだろう？　と。