こんばんは、ヤマネコです。
昨年末に購入した蒸留水器の使用感に納得できたので、引き続き(三日目)書かせてください。
私の場合、蒸留水器についてはあくまで「水の硬度を下げること」を最大の目的に導入しました。
蒸留水には病気を治すとか寿命を延ばすとか、そんな奇跡的な効果はありません。ただ飲み水の硬度の高さが、猫たちにとって病気のリスクを上げることはたしかでした。それでも日本の水道水は軟水とのことで長いこと安心していたのだけれど、もう少し狭い範囲の情報を見るとわが家の地域の水道水は比較的高硬度であることがわかったんです。
そこからの見直しで、最初に取り入れたのがペットボトルの超軟水(硬度ゼロの水)。ただ長期的なコストについて考える中で、代替案として蒸留水器を採用することに。
最初は蒸留水器自体が高価なので悩みましたが、ゆくゆくはペットボトルの継続購入よりもコストを抑えられると考えて決心しました。
蒸留水器はあまり身近な存在ではなく、家庭用が存在することすら知りませんでした。調べ始めてからも日本のメーカー品はほとんど情報を見かけません。そんな中で参考になるレビューなども多かったのが、台湾のメガホームという会社のもの。長期ユーザーの感想などが本当に助力になり、私自身も熟考しながら半年以上かけてメーカーを決めました。
ただメガホームから出ている蒸留水器もいくつか種類がありました。といっても機能性はほとんど変わりなく、本体の仕様(素材)やセット内容の違いから価格の違いがあるようです。
- 本体の素材:「ステンレス」か「スチール」
- 付属容器の素材:「ガラス」か「ポリプロピレン」
あとは黒と白の二色からも選べますが、そこにお値段の違いはありません。
本体の素材の「ステンレス」か「スチール」かについては、ステンレスのほうが千円ほど高価な設定でした。
スチールといっても、外装がスチール製、内釜(水を入れるところ)はステンレス製だそう。また外側のスチール面には塗装もされています。スチール製だとよりさびの心配がありますが、塗膜ありの外側だけなら少し安心のように感じました。
ただ塗装がはげた場合はさびの心配が増しそう。丁寧に扱えば問題ないと思いつつも、できるだけ長く使いたいとの期待から、安心料としてステンレス製を選びました。
(本体外側がシルバーのものがステンレス製、白い塗装ありのものがスチール製でした)
本体素材以上に悩んでいたのが、セットの容器。「ガラス」と「ポリプロピレン(表記ではポリ容器)」の二択です。ガラス容器のほうが三千円ほど高価な設定でした。
長期使用を見こんだ上でガラス以外に考えられないと思ったのですが、私には割ってしまう心配があります。単品でもお安くはないので、まずはポリ容器で様子を見ることにしました。
結論からいえば正解だったと思います。
一回分の最大容量で蒸留水をつくると、量は4リットル。ボトルもそれなりの大きさになるのですが、それを毎日運ぶとなるとかなりずっしりの重さに。
ポリ容器は素材のおかげで軽く、ガラスを扱うよりは安心感も高く、毎日の作業が少し気楽に感じられました。構造もシンプルなのでお手入れの手間もかかりません。
長期使用の末に気持ちが変わる可能性もあるけれど、そろそろ四ヶ月目に入る現時点ではポリ容器にしてよかったと思っています。
そんなポリ容器。注文した蒸留水器が届き、どきどきしながら開梱していたときに、すぐには見つけられませんでした。お店の方が入れ忘れてしまったのかと。
困惑しながらひとまず開いてみた蒸留水器本体の中に、すっぽり収まっていたんです。
専用品なのでサイズ(容量)も同じ。寸胴で倒れにくそうなデザインであることとともに、このシンデレラフィットには少し感激してしまいました。
取っ手だけは別途付属していたものを自分で取りつける仕様。スライドさせるだけで簡単にはまりました。
ポリ容器には蓋が大小二つ。
小さな蓋は、大きい蓋の口をふさぐためのもの。蒸留中は大きい蓋のほうだけを使い、小さな蓋は開けた状態で蒸留水器に隣接させておきます。
この小さな口から、ぽたぽたと蒸留された水が滴下していくしくみ。こうして蒸留水を貯め、この容器のまま冷蔵庫に収めるときには小さな蓋を使います。完全密封ではないものの、うっかり横倒しにしても無駄になる水は最小限ですみそう。
小さな蓋を使っていないとき(蒸留中など)は真ん中にはめこむようにできているため、紛失防止についても考えられていました。
ただ私は蒸留水を冷蔵庫に入れる際は1リットルほどの冷茶ポットなどに移し替えるので、この小さな蓋のほうをほとんど使っていません。
蒸留水は一度に最大4リットルつくることが可能ですが、それ以下であれば量の調節は可能です。その方法も、最初に本体に注ぐ水の量を変えるだけと簡単。私はいつも目分量です。
わが家では寝る前に仕込んで深夜に稼働させ、朝になったら蒸留水が完成している流れ。
できあがった蒸留水を使って、朝一番に猫たちの飲み水を交換(およそ1リットル)。残りは先にも書いたとおり冷茶ポットなどに移してから、冷蔵庫へと入れています。
正直、わが家の冷蔵庫に蒸留水器付属のポリ容器をそのまま収めるのは難しかったのと、一日かけて消費する蒸留水の扱いを楽にするためには小分けしておくほうが楽でした。これはガラス容器を選んでいたとしても変わらなかったと思います。
そう考えると、ほぼ蒸留水器稼働中だけに水をためておく容器だからこそ安いほうで十分だったのでは? と思うのでした。
実際に冷蔵保存する際に使う容器も今のところ樹脂製品ばかりなので、割ることに不安が大きかった私は扱いやすさを優先してよかったと思います。
蒸留水器についての、ここまでの記事。
- メガホーム*蒸留水器、3ヶ月レポ。
- 猫の飲み水と、おいしい水検査。
- 今回:蒸留水器えらびの、決め手。
長々と続けていますが、明日はお手入れと購入後にかかる費用について書かせてください。
本日の猫。
ふとんの下でもぞもぞと動くものに対し、完全にハンターの眼をすると弟猫。
ぱっと出した私の手に、「なんだ、お前か」という顔をされ(たように感じ)ました。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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