こんばんは、ヤマネコです。
夏の終わりにキャニスター掃除機を買いました。
キャニスター掃除機という名称には未だにちょっと違和感を持ってしまうのですが、コードやホースのついた昔ながらの掃除機のことです。
わが家では九年前(2012年)にマキタのコードレス掃除機を購入し、使わない日はなかったという頻度で活用し続けてきました。現状でもその暮らしに変化はなく、今回は掃除機の買い足しをした形です。
購入を決めたきっかけは、三年前にカーペットタイルを導入したこと。
うちの猫たちは本当に元気でやんちゃ、走り回ってはフローリングの上でもよくスライディングをしていました。壁や窓ガラスに激突するのでは? と心配することも多々。
つるつるの床は掃除が楽なぶん猫たちの体への負担が大きいと実感し、ラグなどを使ってすごしていたのだけれど、最終的に落ち着いたのがカーペットタイル。これは本当に気に入っていて、その後も買い足しや買い直しなどをしながらリビングの一角へと敷き詰めています。
それまでフローリングメインだったわが家では、コードレス掃除機だけでなんの問題もないと感じていました。でもこのカーペットタイルを導入したことでもう少しパワーのある掃除機を使いたいと思うようになったんです。
ただカーペットタイルにも思わぬ不満が出てくるかもしれない? と三年近く慎重に検討した結果、満を持しての気持ちでキャニスター掃除機を買うことにしたのでした。
当初は迷わず海外製のパワフルな掃除機を買うつもりだったんです。わが家のフローリングならコードレスで十分だけれど、今回はカーペット向けに吸引力を重視したかったから。高価であることも見越して掃除機貯金もしていました。
ところがいざ機種選びを始めた段階で見つけたのが、吸引力が強すぎてラグ(毛足の長いタイプ?)向きではないというレビューや、故障時の修理が一万円以上になることもざらであるという情報。どうやら希望メーカーではコードレスタイプを推しているようで、キャニスター掃除機はセール品になりにくかったり、日本向きの収納スタイルではなかったりというのも悩ましいポイントに。
利点と欠点は紙一重に同居するものですが、最重視する吸引力が仇になるのでは困ると思い、メーカー選びからし直すことにしたんです。
最終的に決めたのが、東芝のトルネオ。
- 吸引力や仕様が絨毯掃除に向いている。
- 使用時や収納時の扱いやすさのため、コンパクト設計になっている。
- 紙パックのないサイクロン式で、部品は水洗いも可能。
- 予算内(当初の予定が四万円で、その半額)。
吸引力は強すぎてもいけない、という想定外の条件に対してはだいぶ悩んだのですが、こちらはお店の説明で「カーペットにも向いている」と書かれていたのが決め手になりました。
ただし、最後の一歩で悩んだのが、色。
実は、本体が赤なんです。色違いもあるものの、なんと機能やお値段が違うとのこと。
- 赤(VC-SG710X-R):ハイスペックモデル。あらゆる場所の掃除を想定されている。四万円前後。
- 白(VC-S610X):ベーシックモデル。機能充実で色が理想的だけれど、三万五千円前後。
- 赤(VC-C7-R):エントリーモデル。標準的。今回の購入品で、二万円前後。
- 白(VC-C7A):シンプルモデル。標準的な機能であるものの、カーペット掃除に向かない。一万五千円前後。
上の説明文は私が着目した部分のみの比較(私が選んだときのラインアップ)です。
個人的に掃除機は吸引力さえしっかり備えていてくれたら最低限の機能で十分だと思っています。ただ今回はカーペット掃除が大前提だったのでシンプルモデルを選べません。上位モデルの機能性は魅力的だけれど吸引力に大差があるわけではなさそう。そう考えると2番と3番の価格差が私にはだいぶ大きく感じられ、色にこだわることなく決めました。
ここ数年はあまり選ばなくなってしまったものの(センス不足のせいでインテリアがごちゃごちゃになるので)、そもそも赤は好きな色。それによく考えるとマキタのハンディクリーナーと違い、キャニスター掃除機は都度しまうのでそこまで気になりませんでした。
肝心の使用感はというと、最大の目的であったカーペット掃除が思っていた以上に楽で時短になりました。
フローリングの掃除ではあまり差を感じないのですが、カーペットタイルの上の猫の毛を吸いこむのにマキタだと何往復かしなければいけなかったところを、このトルネオだと一往復で目に見えてきれいになります。くり返せば尚更。
エントリーモデル以上(上記リストの1~3番)には自走式のヘッドがついていて、ぐんぐん進むのも本当に楽。初めての感覚だったのでびっくりしました。逆に前後に行ったり来たりさせるのは難しいのかな? と思ったのですがそんなこともありません。
そして本体がびっくりするほど軽い。この部分だけであれば2.2kgほどで、わが家の猫たちの平均体重と比べると半分程度。
商品の箱を持った時点で中身が入っているのか不安になるレベルだったけれど、日々ちょっとした移動をさせるときにも痛感します。他の部品を足してもそこまで重くならないことが、納戸に移動させて収納することへのハードルも下げてくれました。
私の記憶の中にある古いキャニスター掃除機は、この状態にするのも面倒だったし、運ぶときにばらけてしまったり重くて大変だったりと不満ばかりの印象でした。その悩みもきれいに一掃してくれたのがこのトルネオ。
そもそもキャニスター掃除機は、ごみがたまる本体を床の上に残したままホースだけを動かすイメージだったので、本体部分の重量はあまり気にしていなかったんです。思いのほか扱いやすさに影響してくるものだったのだなと実感し、次に選ぶときもサイズや軽さについてはチェックしたいと思いました。
今回選んだものはエントリーモデルということもあり、付属品も最小限。
本体に備えつけられているもの以外には、すきまノズルくらいしかありません。
でも必要なものを自分で選んで買い足せるほうがありがたいので、私にとっては理想的な内容でした。
その他にも使いこなせば便利な機能が多々あるだろうなと思いつつ、私自身はカーペット掃除さえしっかりできれば(他はハンディクリーナーでも満足しているので)という一点のみでも大変重宝しています。
※以下、掃除機の中にたまったごみの写真を含みます。
これまでのハンディクリーナーでもカーペットタイルの掃除ができないことはない、と思っていました。ただ短い起毛のカーペットでもフローリングほどささっときれいにはなりません。コードレス掃除機でじっくりお手入れしようとすると充電切れの問題もあり、わずかながら時間や手間が増えていました。簡単にすませる場合、それで行き届いているかどうかの不安もあります。
昔ながらのキャニスター掃除機がほしいと思ったのはそれが理由。
こちらはたまったごみ(主に猫の毛)の写真なのですが……
カーペットタイルの上をほんの数秒掃除しただけでかなりの猫の毛が。しかも事前にハンディクリーナーで簡単に(これまでどおりに)掃除し、その後で改めてトルネオを使った結果がこれなんです。
こうして見ると、やはりキャニスター掃除機を買ってよかったなと大満足せずにはいられませんでした。
尚、上の写真で容器の中にたまった猫の毛は簡単に捨てることができ、この容器自体を丸洗いすることも可能です。
キャニスター掃除機の出番は今のところ三日に一度くらいのペースで様子見中。中のごみはその都度捨てて、容器は丸洗いすることにしています。
掃除の達成度に満足。
お手入れがしやすい。
持ち運びや収納がしやすい。
キャニスター掃除機はもっと面倒なものだと思いこんでいたのだけれど、私が敬遠し続けていた十年間でだいぶ進化したのか、もともと私が身勝手な偏見を持ったまま毛嫌いしていたのか、東芝のトルネオがとくに便利なのか、理由は判然としませんが今回の掃除機はあらゆる予想に反してとても扱いやすいものでした。
最初の予算は四万円(三年に及ぶ掃除機貯金の結果)、それが二万円ですんだ今回の買い物。実をいえばキャニスター掃除機を自分用に買ったのは初めてで、寿命がどれほどのものかわかりません。長くもってくれたら高い買い物ではなかったと思う。
できるだけ長く大事に使えるように気をつけながら、猫たちと暮らすリビングを快適な環境に保っていけたらと思います。
本当は一年くらい使いこんでからレポートを書こうと思っていたのですが、どんどん新商品に移り変わっていくだろう家電なので、二ヶ月ほどの感想になりました。
本日の猫。
掃除機の音はそれなりにしますが、わが家の猫たちの反応はハンディクリーナーを使っているときと大差ありません。大慌てで逃げ出すというよりは、そっと距離をとりながら遠目で黙って観察する感覚。
家事の合間にちょっと停めている間は掃除機も静かなので、じっくりチェックされているようです。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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