こんばんは、ヤマネコです。
十年ほど前から食器の一部を柳宗理のものへと買い替えています。
途中で何度かお試しという名の浮気をしたこともあったのだけれど、その都度、やっぱりこちらだと戻ってきました。
魅力に感じるポイントは四つ。
- 素材と質感(18-8ステンレスでマットな表面)
- デザイン(継ぎ目がなく凹凸も最小限のシンプルさ)
- 使用感(食器としての使いやすさからお手入れの楽さまで)
正直なところ、私にとってはちょっとだけお値段が高め。でもデザインと質が良いことは購入前から感じていたので、この先数十年間使うことを期待しながら試すことにしたんです。
だから入れ替えるのも最初から「少しずつ」の判断でした。
新旧のカトラリーを入れ替えるタイミングは、やはりそれぞれの使用感への不満や経年劣化に気づいたとき。古いカトラリーもステンレス製が主だったのでそうそう不服を感じることもないだろうと高をくくってもいたのですが、改めて観察すると問題が見つかるものがありました。
たとえば口に含んだときに金属の味を感じるフォーク。
なかなか多用途に使うのが難しいサイズや形状のスプーン。
じっくり見ると歪曲していたナイフ(以下の写真は旧ナイフ)。
いつも何気なく使い、汚れだけが落ちればよしというお手入れの感覚だったので、こうして曲がっていることにすら長く気づけなかったように思えます。
とはいえ中には私の幼少期から手元においていたものもあったので、劣化については当然ともいえました。それらに気づいたり、改善が難しいと結論づけたタイミングで、新しいものを検討することに。
そして交換時、真っ先に選ぶようになったのが柳宗理のカトラリーでした。
選んだ理由は品質やデザイン、それでいて数をそろえる上でなんとか手の届く価格帯だったこと。そこから長く使っているうちに、やはり丈夫さやお手入れのしやすさも感じるようになりました。
柄の部分が異素材のものも、デザイン性の高さやあたたかみがあるものが多くすてきだと感じたのだけれど、お手入れのしやすさでいえば一体型に勝るものはないかなと。継ぎ目がないので、その部分に汚れがたまる心配もせずにすんでいます。
柳宗理のスプーンとフォークは、どれも形状が一般的なものとは(わが家の旧カトラリーとも)違うように思いました。その使用感が不安でしたが実際のところまったく使いにくさはなく、それでいてやさしいフォルムだとも感じられて今はとても気に入っています。
ちょっと大ぶりかと感じたナイフがまた秀逸で、先端のぎざぎざがほとんどないように見えるのにお皿の上で肉や魚もよく切れます。
指でなぞると、のこぎりの刃のような凹凸は感じるのですが、どことなくふれる食器を傷つけにくいつくりのようにも思えました。
実は私にとっては、旧カトラリーと比べて柳宗理のものはほんの少し重みがありました。とはいえ疲れてしまうような重量ではなく、かえって指にフィットするような安定感。むしろ意図なく軽いだけのカトラリーより扱いやすいかもしれません。
手に持つものは軽いほうがいいのでは? と思いこんでいたこともあるけれど、今はものによりけりだと考えるようになりました。カトラリーに関しても、このわずかな変化は使いやすさにつながっています。
柳宗理のカトラリーとのおつきあいは長いもので十年目となりましたが、最初の一本への高評価は今もまったく下がっていません。大きな劣化もないため耐久性にも満足でき、そのあとにもトングなどのツールを買い足すほどの満足度になりました。
今後も必要に応じて少しずつ買い替えたり、変化に応じて数を買い足したりしていくつもりだけれど(所持しているのは現在の同居家族人数分)、ひとまず今の必要最低限のものはそろったかなと。
一生ものとまでは気張らなくても、手元のアイテムを大事に長く使っていきたいと思います。
本日の猫。
今日は天気がよかったので、猫たちのベッドなどをお手入れしてから干すことに。そのためにもクッションやら毛布やらをかき集めよう、とひとまず床においておいたら、気づいたときには兄猫が収まっていました。
明日は更にあったかくなりそうな予報で、猫たちとともに待ち遠しく思っています。そして明日こそ、干します(ひたすら兄猫に説得を試みたのですが、今日は断念しました……)。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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