こんばんは、ヤマネコです。
常々、私には女子力がない、或いは足りないと思っています。
まず「女子」の定義は「若い女性」ではなく「女性全体」を指す、とアラサーちゃん(ドラマ)で壇蜜さんも仰っていました。
単語においては、各種辞書での扱いが出版社により様々ですが、私も「すべての女性のこと(と書かれている辞書も現存する)」だと思っているし、いくつになっても女子トイレや女子更衣室を使います。もとは「おなご」と読んでいたのかなと。
では「女子力」とは……と、あらゆる言葉について論じたいわけではないのですが、とにかく私は、もうずっと長い間、自分の本質から女性らしさが欠けていると思いながら生きてきました。
かといってジェンダーレスという言葉もしっくりこない。一度くらい男性になってみたい好奇心はあるけれど、それなりに女性であることを楽しんでいます。
そして今は、それを悪いことや恥ずかしいことだとは思っていません。今の「すごく女性らしい、わけではない」状態が、私にとっての「ほどほど」であり、呼吸しやすい動静でした。
つまり何が言いたいのかというと、ここ数日も、以前からもずっとそうだったのですが、私自身の「私服の制服化」についてを文章に起こすたび、どことなく女を捨てたような雰囲気がにじみ出ていた気がしてならなかったのです。
が、そんなつもりはないのです、ということ、です。
前置きが長くてごめんなさい。
最近、そんな私の中の女子魂が喜ぶことをしました。それが待ちに待った「八重桜」を使った季節しごとです。
これは以前からずっとやりたかったことなのですが、わが家には桜の木がなく、他の入手方法のチャンスもたびたび逃していました。
今年は二ヶ月ほど前から家族の知人にお願いして、八重桜の花を譲っていただくことができたのですが…つい先日、予定外の量が届きまして、思わず笑ってしまいました。
手前左の小さなボウルが、桜しごとに使おうと思っていたもの。これではとても入りきらず…一番大きなボウル(右)を出してきたのですが、それでも収まらず。しょっぱなからあたふたしながらの作業でした。
つくりたかったのは…
- 塩漬け
- 砂糖(シロップ)漬け
どちらも小瓶に収まるくらいの量を想定していました。
本来こういう台所しごとに使うのは「つぼみ」や「五分咲き」くらいまでの花で、完全に開いた桜は食用としてあまり使わないのだそう。
自宅に木があるなら私も開きかけのつぼみだけを摘んだと思いますが、もともと人様のお宅のものなので花が終わって(見て楽しんでいただいて)からでまったく構いませんとお願いしていました。
それでもだいぶつぼみや半開きのものを入れていただけて…すごく感謝です。選り分けてから使い始めました。
こちらは砂糖漬け。あざやかなピンクはレモン汁のおかげです。
途中で布巾がピンクに染まりました(一度の洗濯で戻りました)。比較の布巾が使い古しの色でごめんなさい。塩漬けは漬けている最中なのですが…その話は少し横に置いておきます。
今回の主役は、圧倒的に多かった完全に開いたほうの花。嬉しいけれどとても使い切れないと判断して、他の用途を考えたのです。
その結果、選り分けたこの花を…
洗面台に盛ってみました(これで全体の四分の一くらい)。
家族が出払った平日の午前中、一人でワクワクしながら。くだらない気もするけれど…私が自分を女だと自覚するのはこういうものを見て心浮かれているときです。
でも家族が帰ってきたら手洗いうがいに邪魔だろうなあと冷静になりまして、昼過ぎにはバケツに戻しました。こういう冷めた感覚には可愛げがないなと思ったり。
洗面台シンクから花を撤去したあと、一部の花と落ちてしまった花びらを集めて、ガラスの食器に盛り付けたものだけ飾っておきました。
我慢できなかったのは、その夜。
八重桜風呂にしてしまいました。
今年はのんびりのお花見をしていませんでしたが…
春の終わりに、まさかこんな形で叶うとは。
指輪、なんて。浮かれてしまいました。
バスタブに浮かべる前に、花は一つずつ花びらが落ちないように丁寧に洗い、軽く水気を拭き取って乾かす、という作業をしました。万が一虫がいても怖いので。
入浴後は湯を抜く前に花(散った花びらも)を全部回収し、いつもより念入りにお風呂掃除。
翌日、傷んでしまった花を再度乾かして、処分への準備。
一度の桜風呂のためにだいぶ手間や時間がかかり、たとえまた桜の花が手に入っても毎日やろうとは思えませんが、この日のお風呂は本当に楽しかったです。
女子力。
って培っていくものであり、エネルギーチャージできるようなものではないかもしれませんが、それでもかわいいものを全力で愛でる気持ちを、ちょっと思い出せた気がします。
わが家の桜デイ、当日の猫。
届いた桜の袋との、比較画像。本当に大きかったです。
これ、俺のベッドなんだけど…(バケツをお借りしました)。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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