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錠剤の割り方と、処方薬の管理。

こんばんは、ヤマネコです。

一年前の今頃は猫の闘病中で、私の生活の中では長く手にする機会のなかった「処方薬」を管理していました。

 

体重や症状にあわせて量が調整される処方薬の場合、猫の錠剤は「一粒を割った形」で出されることがありました。大型犬ならちょうど一粒でいい薬でも、猫なら半分、四分の一、といったサイズ(量)調整がされるんです。

ただこの「割る」というひと手間がかかるだけで、ちょっとした手数料がプラスされます。金額は処方ごとに一回100円だったり、300円だったり、動物病院によってまちまち。地味ながら積もり積もる出費。でも自分で量の調節などできるわけもないし仕方がないなと思っていたんです。

ところが昨年、闘病のために少し大きな病院にかかった際、処方された薬を

「ご自宅で半分に割ってください」

と言われて渡され、ちょっと驚きました。

  • 簡単にきれいに割れるのか?(専用道具など何も持っていないし、訊かれてもいない)
  • 割れたとして、確実に「微量の差」は出るはずで、それは問題ないのか?
  • そもそも処方の仕方として許されるのか?

考えることが多すぎたあの頃。渡された薬を持って頭の中はぐるぐるしていたけれど、そんな私に「大丈夫ですよ、簡単ですから」と先生が一押ししてくださったので了解して受け取りました。

こう言ったら大げさかもしれないけれど、この子のために何でもするのだ、と決めていたから。

 

その帰り道すがら、初めて「ピルカッター」を買うかどうかで悩みました。錠剤などをきれいに割る道具で、昔から存在だけは知ってはいたアイテム。

これも闘病のためと思えば惜しむ理由もなかったのだけれど、ひとまず家に帰って試したのが「包丁」を使う方法です。

思いのほか難なく、パキッと割れました。

 

ピルカッターが便利な点は錠剤をきれいに割ること以上に、「小さな粒を安全に固定できる」という部分だと思います。

1cmにも満たない錠剤を指先の力だけで押さえ、大きな包丁で割るのは、たしかに緊張する作業だったから。ピルカッターならその点が安心。しっかり固定できるので、心配していた微量の差(偏った割れ方)も極限に抑えることができそう。

長く闘病するなら必要となる道具かもしれない。

とは思ったのですが、そのときは無心に包丁で二分割し続けていったら、処方されたぶんをすべて成功(目視では、悪くない二等分)してしまったので、結局ピルカッターの購入は見送りました。

 

こうして自分の手で分割した錠剤は、当時書いていたとおり「薬包紙に包んで」保管していました。薬包紙といっても、最初に使い始めたのは製菓用に持っていたワックスペーパーだったのですが。

(写真でうっすら見えるのは四等分の錠剤で、これは病院でやってもらったときのものです)

これを毎日欠かさず飲んでもらうために、カレンダー(?)も自作。

A4クリアファイルに小さなビニール袋を「ポケット」として貼りつけて、一週間分を分けていました。

木曜始まりなのは、毎週木曜日が通院日だったから。もらってきた薬をその都度、割って、分包して、一週間分で管理していました。

取り急ぎつくったものを結局しばらく使い続けたのですが、こんなものでも意外と便利だったんですよ。自分の薬だったらちょこちょこ飲み忘れる私でも、愛猫にはちゃんと飲ませ切りましたから。

 

というわけで、薬を「割る」という作業について。

  • 専用道具:錠剤を割るための道具「ピルカッター」は、一般家庭向けにも市販されている(高いもので1000円くらい)。
  • 専用道具を使わない方法:薬(種類や大きさ)による違いやリスクはあるかもしれないけれど、やや大きめの錠剤の「二分割」であれば包丁でも可能。複雑な分割(三等分など)となるとピルカッターでも難しい。
  • 処方料節約の可能性:動物病院で薬を割ってもらうと手数料がかかる場合が多い。処方料の一部節約として「錠剤の分割」を自分で行う選択肢はあるけれど、病院によって方針が違うはずなので要相談。

こんなふうに書きましたが、私が「自分で割る」という方法に挑戦できたのは、先生からのすすめがあったためです。薬によっては素人の作業(微々たる計量の差など)では許されない場合や、割りにくい錠剤などもあるはずで、本来は病院や薬局でお願いするのが一番安心だと思っています。

その場合の手数料は、安心料といえるかもしれません。

 

猫たちには本当に色んな経験をさせてもらっています。色んな課題をもらうし、色んな発想もできるようになった気がする。

できれば避けたかった道もたくさん通ったけれど、いつも傍らでいっしょに歩いてくれる子たちがいたから、何度も立ち止まりながらも少しずつ進み続けています。昔も、今も、きっとこれからも。

 

そんな闘病で色々経験したあと、私の泣きっ面に猫パンチを食らわせたのがこの子猫。

階段の一段より小さかったなんて、信じられます……?

最近では背中に哀愁を漂わせてるんじゃないか、と思うくらいの男前に育っています。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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