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不安要素のパンパスグラスは、多用途。

こんばんは、ヤマネコです。

庭で、パンパスグラスを育ててしまいました。

しまいました、というのは、本来よほど広大な土地でなければ育てるのが危険な植物だと思うからです。

全体の雰囲気としてはススキに近く、先端の穂状は大型の猫じゃらし、あるいは虎じゃらしとも呼べそうなパンパスグラス。英名の由来ともなる南米の草原「パンパス」が原産で、和名は、シロガネヨシ。

背丈は2mを超えることもあり、こんもり群生するため存在感は強烈。細く長く伸びる葉はとても鋭い刃のようで、さわるときには注意が必要です。

 

それを知っていたにも関わらず、苗を買ってしまった家族からは「だってカッコイイから」という予期せぬ理由が飛び出しまして(計画性をどこに捨ててきたのか…)、私としては愕然としたまま二年目の秋を迎えます。

さすがに地植えするのは危険だろうと大きめの鉢で育てていますが、それでも立派な成長具合。土も選ばず、肥料もなしで、大きくすくすく育っています。

 

そんなパンパスグラスは、たしかにかっこいい。

単体で生けるような主役級の扱いもできるし、他の花のあしらいとして脇をかざるときにも凛々しく威容。これがあるだけでとても華やかさが増します。お盆の供花には親族宅でも重宝されました。

ドライ用の素材としても人気だそうですが、フレッシュのまま色の変化を楽しむことも。

育てることにはヤキモキしていたけれど、とても魅力的な植物なのはたしかです。

 

更に、せずにいられなかったのが猫じゃらし化。

猫に危険とされる植物は数多く存在しますが、比較的安全圏にあるのがイネ科のもの。パンパスグラスも、いわゆる猫草と同じイネ科です。

鋭い葉は危険なので取り除きますが、生けていたパンパスグラスの交換をする頃合いで、やや劣化を感じるそれを猫の前で振ってみたら大反響。

イネ科が安全圏とはいえ、そのまま食べさせたり猫に渡してしまったりはしないけれど、自然界の植物で楽しめるのは贅沢なこと。とてもうれしい使い方が見つかりました。

 

そしてもう一つ、思いつきで掃除にも使ってみることに。

多少つついても崩れてしまうようなひ弱な穂先ではなく、今のところ(時季的な理由か)エノコログサのように種がポロポロ落ちることもなく、とても頑丈な「ほうき」になったり「はたき」になったり。

庭から採ってきたパンパスグラスをいきなり掃除に使うのは気が引けますが、まずは生けることで存在の美しさを楽しみ、そのあと猫たちと戯れる架け橋となってもらい、そのついでに床の抜け毛を掃いて集める(下の写真が床の毛を集めたところ)。

うれしい多用途さを次々と発見できました。

 

パンパスグラスを育てるのは簡単で、むしろこれは成長の激しさにドキドキする植物。それでも、病害虫の心配がほとんどないといった理想的な特性もあり、巨大化の不安を抱きつつもすっかり愛着がわいてしまいました。

そういえば昔の私は、虎やライオンと暮らすことも夢見ていたのだ、なんてことを思い出した秋のはじめ。これからも小さな庭で、大きな猫科じゃらしを育てていくことになりそうです。

 

本日の猫。

というわけで!

いざ勝負!!

彼らにも虎になった気分(?)を堪能していただこうと思います。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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