こんばんは、ヤマネコです。
うちの猫たち全員、猫草が大好物です。
「猫草(ねこぐさ)」というのは特定の植物名ではなく、猫が食す草の総称。
市販品(苗・種・栽培セット)では燕麦を中心に、麦なども見かけます。猫たちが好む理由には色々な説(便通をよくする、毛玉の排出を促す、など)がありますが、まだ正確には解明されていないのだそう。
でもうちの猫たちは例にもれず大喜びするし、私個人は少なからず毛玉対策になっていると思うし、食べすぎさえ控えれば健康を害するものではないという情報から、わが家でも頻繁に育てるようになりました。
猫たちがみんな大好きなので消費量も多く、扱いやすさも加味して一番気に入っているのは無印良品の猫草です。
春と秋の良品週間がちょうど換毛期とも重なって、いつもまとめ買い。無印良品が徒歩圏にないから、というのも理由なのですが。
無印良品の猫草は、防水加工がほどこされた紙袋を開き、中材に水を含ませて発芽を待つだけ。とてもお手軽な栽培セットです。
環境にもよりますが、今の季節だと三日もすれば芽が出てきて収穫までもあっという間。発芽しなかったことは一度もなく、いくつ栽培してきたかわかりません。
ただ昨年の夏は異常事態で、何度育ててもカビが生えてしまいました。
最初は問題なく、いつもどおりに無事発芽するんです。でも昨夏は食べきる前にカビが生えてきたり、ひどいときだと収穫前に根っこ部分に異変が起こったりと、もはや全滅といえるくらい、うまく育てることができませんでした。
上の写真は今年のもので、問題ない状態です。
昨夏(カビに悩んだ頃に)購入した同商品を冬まで保管して育ててみたのですが、カビは一切生えませんでした。だから品質の問題ではないのかなと。おそらく昨年の異変は「高温多湿」という気候が原因だったと思うのですが、今年も気温が上がるにつれて心配になってきました。
そこで始めてみたのが、水耕栽培です。
- 燕麦の種(Amazonで購入/ホームセンターなどでも入手可能)
- うつわ(自宅で使っていた角皿)
- 化粧用コットン(無印良品のはがして使えるコットン)
用意したのはこの三つ。新たに購入したのは種だけで、コットンは猫の耳ケア用に常備しているものを使いました。
四枚に分解できるコットンを、今回は更に横にひっぱり、お皿の底を覆いやすいように形をつくりました。
あとはコットンの上に種を散らせて、端からそっと水を注ぎます。
水量は、種が少し浸かるかな、くらい。
あとは風通しのよい窓際におき、種が乾かないよう時々水を足しながら待つだけ。
こんな方法でも、しっかり発芽。ここまで育っても土台が見えるので、ほとんどの種から芽が出ていることも確認できました。
以下、後日追記。
種の上に乾燥防止のティッシュペーパーをかけることにしました。
関連記事:食後のびわ、種は育つか。
ちょっと残念だったのは成長速度。水耕栽培でも発芽自体は三日程度で始まったのですが、前後して育て始めた無印良品の猫草に一週間も経たないうちに追い越されました。
写真では同じくらいの成長具合に見えるけれど、左(無印良品)は根っこ部分が隠れているので、右の葉のほうが背が低いです。やはり水耕栽培よりも、無印良品の栽培キットのほうが成長が早いという結果に。
ただ葉の丈夫さなどはどちらも見劣りしません。しっかりまっすぐ伸びてくれて、水耕栽培のほうは支えもないのに天に向かって育っていくのはすごいなと思ってしまいました。
無印良品の猫草は……
- 手間なく簡単(袋を開いて水を注いで待つだけ)。
- 水耕栽培と比べて成長が早い。
- 中が蒸れやすく、カビが発生する心配がある(栽培環境に左右される)。
- そのまま猫たちにあげることもでき、後処理も楽。
水耕栽培の猫草は……
- 材料・道具の用意がそれぞれ必要で、セッティングに少し手間がかかる。日々の水切れにも注意が必要。
- 育ってからも、種の様子(根元部分)までしっかり確認できる。
- 長い目で見るととても経済的。
- 草は人間の手で収穫するほうが安心(コットンまで口にする心配がある)。
個人的な視点では両方にメリット・デメリットがあると感じました。
実は無印猫草のほうは、入梅直前に育てていたものをさっそくカビさせてしまったんです。この春以降も五袋くらい育てていたのですがずっと問題なく、カビを見つけたのはつい最近のこと。毎日中を覗きながら少しずつ収穫していたのですが、カビ(わたのようなフワフワ)に気づいたのは最終収穫の直前でした。昨年のことがあるので気をつけているつもりだったのですが、防ぐことができませんでした。
対策としては、ある程度育ったら早めにすべて収穫してしまい、葉っぱ部分だけ野菜同様に冷蔵保存するのがよいかもしれません。収穫後も多少伸びてくるのでもったいない気もするのですが、カビを発見し次第、土台は処分したほうが衛生的かなと。
一ヶ月ほど色々考えて、夏の間だけは水耕栽培を続けることにしました。
こちらもカビの心配がゼロというわけではないのだけれど、水やり(蒸れ具合)調整しやすいのと、根っこ部分を目視しやすい点が少し安心かなと。種もまとめ買いしたし、土台の用意も格安ですむのでお財布にやさしいというのも理由。
でも育ちがいいのは無印良品の猫草なので、秋以降にカビの心配が減ってから、楽をしつつ生育のいい栽培セットに戻りたいと思います。
猫草自体は育てれば猫たちが大喜びしてくれるのは間違いないものなので、自分なりに安心安全も考えながら、季節にあわせて工夫していくことにしました。
有機種子とも迷ったのですが、見つけられたのが小麦のみ。燕麦のほうが安心(猫たちが食べてくれる確率の意味で)かなと、今回の種にしました。
本日の猫。
そんなわけで、猫草ください。
くださーいっ!!!
好きです。ください。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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