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またたびを、育てる。

こんにちは、ヤマネコです。

先日、雑草の猫じゃらしを鉢植えにしたことを書いたのですが、猫にちなんでもう一つ、またたびを育て始めました。

といっても調達した数本の小枝を使い、挿し木を始めた、まだ根づくかわからない段階です。

 

使った枝は親木が自生する山からとってきた、天然もの。

広大な敷地に山小屋を持つ知人がおりまして、その一角に生えているまたたびを収穫させてもらいました(収穫した場所と撮影した場所は異なります)。

 

地域によって条件は変わるかもしれませんが、入梅の少し前から夏至の頃というちょうど今の季節、自生するまたたびを見つけやすくなります。

それはつる性落葉樹であるまたたびが、白い葉を大きく広げている時季だから。

細いつるに並んでつく葉は、大きなものだと10cm前後。それが白いと山間部で車を走らせていても目に留まる印象強さ。群生していると数百メートル先でもわかるほどで(距離があると白い花の木と見間違いやすいのですが)、秋の紅葉とはまた違った葉色見物も楽しめるかなと思います。

白い部分が少しずつ緑に変化していくため、この頃合いを逃すと、私のような素人には枝(つる)を見つける難易度が上がってしまうのでした。

 

同じ場所で過去にも何度か収穫させてもらった経験があり、その都度つくっていたのは乾燥またたび。

今回は枝とともに葉も乾かして(いずれも水洗いずみ)、活用する部分を増やしてみることに。

葉を乾かして初めて気づいたのですが、白い葉はそのままの色で乾いてくれるようです。緑に…とはいかなくても、茶色く、枯れ葉のようになると思っていました。

当初、家族間で「実?つぼみ?何?」と悩んでしまった上の写真は、どうやら花が終わったあと、変化したての実。またたびの実には二種類あって、一つは「どんぐり型」、もう一つが写真の「かぼちゃ型」になっています。

ちょっと気持ち悪いこと(虫の話)を小文字で書きますと…

前者が正常な実の形で、後者(かぼちゃ型※虫えい)は虫が産卵したことでできる「虫こぶ」になっているそうです。有名な冬虫夏草などもそうですが、漢方・生薬には虫(の力を借りた植物)を材料にするものがあって、どきりとします。

このかぼちゃ型の実を、熱湯処理と乾燥で仕上げたものが、漢方薬の「木天蓼/もくてんりょう」として重宝されます。薬効のある「またたび酒」の材料となるのも主にこちら。どんぐり型の実を漬けることもできるそうですが、薬酒として効果が高いのはかぼちゃ型とのことでした。

そして私は…活用するか否か、現在猛烈に悩んでいます。

 

数年前まで、「またたびを庭木に使いたい」という希望がありました。

ただ猫を寄せつけることを考えれば、ご近所迷惑になるだろうとあきらめた経緯があります。室内で育てることも難しいと思っていたのですが、家族と相談の上、一度挑戦してみることに。

それが今回の挿し木につながりました。

 

猫にまたたび。

引き寄せる効果がある一方で、大量摂取には危険性も隣り合わせ。またたびは猫に対して致死性の毒はないといわれていますが、それでも心配症の性分がうずくので、やはりその鉢植えも猫スペースに置く予定はありません。

しっかり管理した上で、収穫時には猫と一緒に楽しめること。
万が一の状況でも、猫たちに即時性の害を及ぼすリスクが少ない(明確な毒ではない)こと。

そんな条件で選べる数少ない植物が、またたび。

うまく育つかまだわからないけれど、これもわが家らしい植物だと思うので、大事にしていこうと思います。

 

本日の猫。

これは数年前の、またたびの乾燥枝。
もう香りはしないかな~と、時々確認してもらうたびに…

まだ現役だった!と慌てることになります。

最終的に「もう好きにして…」とでも言いたげな、猫のひらきが完成します。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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