こんばんは、ヤマネコです。
とうとうこの日がやってきました。
2006年に未開封のまま賞味期限切れとなった、はちみつを試食する日が。
昨年から数名の知人宅で「納戸の片づけ」や「収納見直し」のお手伝いをしています。私自身が楽しくてやっていることだし、プロでもありません。当然ながら決まった謝礼などをいただくことはないのだけれど、片づけの最中に発掘した不用品の中から、個人的に興味を惹かれたものをお駄賃のごとく頂戴することがあります。
今回のはちみつもその一つでした。
いただいたのは一年前。当時すでに開封してあったはちみつを食べきったら、改めてこの瓶を開けるつもりでいたのですが、いざ開栓を試みたら蓋がびくともしなかったんです。
低温であたためる。ゴム手袋などのすべり止めを活用する。それでもダメなので本来は避けるべきといわれる蓋を軽く殴打するのも試してみたけれど、全然開かない。身内に限らず知人男性数名の力もたびたびお借りしましたが、この瓶の蓋は頑固でした。
途方に暮れたまま、それでも何度も挑戦を続けながら一年経ってしまったのですが、なんと、とうとう、開いたのです。
開栓方法は、いつものようにすべり止めを使って、ぐっと力を入れただけ。この日もたぶんダメだろうと思っていたのに、直後くるっと回った蓋に思わず絶句。そのあと感謝、感激でした。
尚、これは最後の一歩を踏みこんだのが私というだけで、きっとこの一年で挑戦してくださった方々のお力が積み重なっての成果に違いありません。
そんな長き戦い(?)にはひっそりと幕が下りましたが、問題はこれから。
このなんとも黒い粘体は食べられるのか、というのが本題。
念のために書いておきますと、このはちみつ、本来の所有者(私に譲って下さったお宅)が手に入れた時点では賞味期限は切れていなかったと思っています。
おそらく、また別の第三者から土産品などで手に入れ(もちろん賞味期限内)、きっと貴重なものだから大事に食べようと収納し(昔は私もよくやりました)、いつしか賞味期限が切れ、それでも忘れ去られたまま納戸で眠っていたものじゃないかなと。
もう一つ確認しておきたいのが、未加工はちみつは腐らないとされていること。食材自体の殺菌力が高く、その水分量からも細菌が繁殖しにくいのだそう。それでも賞味期限が設けられるのは法的な問題(期限なしとは表記できない)からで、保存状態が悪くなければ何年前のものでも食べられるはずなのです。
そもそも知人宅で適切に保管されていたかはわからないのですが、おかれていたのは通年で大きな環境変化のない冷暗所だったので大丈夫、と勝手に信じて。
完全に素人判断なので誰にもおすすめはできないけれど、好奇心から私一人が挑戦するならいいか、と食べてみました。
香りが独特(そばの花はそういう香りだと聞いたことがある)。
食感や味について、はちみつっぽさはあると思う。
いわゆる傷んでいるような味(酸味など)はしない。
でも、なんだか……ほんのり苦い?
どちらかといえば黒蜜っぽい味がする?
え、大丈夫?
とようやく不安になって調べてみたところ、もともと「そばの花」のはちみつとはそういう味のようです。香りも花由来の独特さを受け継ぎ、色も最初から黒っぽいのが特徴なのだとか。
他のはちみつでも花によって様々な違いがあります。そばの花はその特徴が色濃く出るようで、はちみつ好きな人であっても好き嫌いが分かれやすいのだとか。
13年前に賞味期限が切れたはちみつにも、それらの説明はすべて当てはまるように思えます。ともすれば何の問題もなくいただけそうでした。
そばの花のはちみつは食物アレルギー(そばアレルギー)の方には注意が必要です。その上、見た目、味、香りともに個性的なので万人受けは難しそうですが、他のはちみつと比べても「喉にいい」「鉄分が豊富」「ルチンも摂れる」というところにかなり魅力を感じました。
自分と相性がよければ、おいしいシンプルな薬(サプリメント?)という感覚でも続けていけそうです。
初回はハーブティーに加えていただきました。
香りも含めてクセが残っているけれど、慣れるとハマるかもしれません。少しほろ苦さを特徴とするお菓子づくりにも使いやすいとのことで、この一瓶はあっという間に使い切れそうです。
結論。
- 13年前のはちみつも特徴に大きな変化はなく、おいしく食べられそう。
- そばの花のはちみつは、他のはちみつと比べても栄養価が高い。
賞味期限切れに関しては、あくまで「素人が体感したことだけ(感想)」になってしまいますが、そばの花のはちみつの栄養価については、この瓶がきっかけで勉強になりました。
13年という数字にみんなが怯えていたり、いざ開栓というタイミングで瓶が開かなかったり、いつものはちみつとの違いにドキドキしたり。色々あったけれど、食品を無駄にすることなく一つ経験値を上げられた(?)ので満足しています。
本日の猫。
抱っこされたまま、自分の肉球を吸うタイプの兄猫。
そんな猫たちとの交流タイムを、今日は階段(兼キャットタワー)ですごしました。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
こちらからお帰りいただけると、心の支えになります。
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