こんばんは、ヤマネコです。
新型コロナウイルスの恐ろしさを、改めて再確認した一日でした。
今日の昼過ぎにたまたま受けた仕事の電話で、志村けんさんの訃報を聞き、言葉を失いました。こんな場所ではありますが、心よりお悔やみ申し上げます。
志村けんさんの感染、入院とのニュースは数日前にSNSで知りました。テレビをあまり観ないためそれ以上の情報を得ていなかったのですが、それを知ってからも私はまだ侮っていたのかもしれません。
もちろん心配の気持ちはあったし、不安もあった。でもどこかで軽症や治癒する人のほうが多い、ましてや死亡に至る実例は少ない、と聞きかじった話で過信していたのだと思う。きっとあの方なら、また元気な姿を見せてくれるのだろうと根拠もないまま信じていました。
でも実際には、世界では何千人という方々が亡くなられているということ。
しかも感染しても、症状の出ない人がいるということ。
無症状の人が、感染経路になる可能性があるということ。
もし感染した場合、治療法がないのだということ。
そして私自身、今、感染していない、とは言い切れないのだということ。
そういうことを頭では理解しているつもりだったし、最低限の対策もとっているつもりだった。でも体感していない恐ろしさはどうしても架空の世界の話のようで、どこかで「きっと大丈夫」と思い上がっていました。
なぜなら身近なところには亡くなった人どころか、感染した人もいなかったから。
見ず知らずの芸能人を身近な人に例えるのはおかしいかもしれないけれど、それでも多くの日本国民にとって「志村けんさんは身近な人」といえる存在だったように思っています。だからこそ私の中では、今回の訃報でいっきに「現実味」が深まった。本当に、今更ながらのことなのですが。
もう一つ驚かずにいられなかったのが、今回の新型コロナウイルスが「人から猫へ」感染したというベルギーのニュース。
– ベルギー 人から猫への感染事例を確認 新型コロナウイルス | NHKニュース
あくまで特殊な例だと報じられているけれど、自分の身に、わが家の猫たちに起こらないとは言い切れません。とにかくそれが、本当に恐ろしい。
現時点でも、自分が感染者であるかもしれないという可能性(他人への感染を防ぐ対策)を前提に生活しなければいけないと思っています。一方で、今後どこかで感染する危険を冒さないように、という意識も持ち続けなければいけないことを実感しました。
不要不急の外出を控えるように、との空気の中で、先延ばしにしにくいのが病院関係。私自身には定期通院するような持病はないのですが、以前から知人(主に高齢の方)がかかる病院につきそう機会が多く、その通院理由によってはこの騒動の中でもキャンセルするわけにはいきません。
幸い、という表現が適切かわからないけれど、いくつか通っているどれもが比較的小さな病院で、予約中心の待合室もそんなに混雑していないことは少しありがたいかなと。
そういう小さな病院だと、待合室の一角に男女共用のお手洗いが設けられているところが多いように思います。少し入り組んでいたり壁で仕切られていたりもしますが、洗面台は待合室から見える場所にあることも。
そして最近、私はそこで、手を洗うようになりました。
(うがいは環境にあわせて行っています)
何を今更、の話ですが、病院に入り、受付けをすませ、ちょっと落ち着いたら必ず手を洗いに行く。負担にならない様子なら同行者にも促すようにしています。ハンドソープが置かれていることが多いので、それもお借りしてしっかりめに。
もちろんこれまでも帰宅後は手を洗っていたし、出先でもトイレの後などは当たり前のように洗面台に向かっていました。でも病院の待合室やお店などで、わざわざ「手を洗うためだけに洗面台へ」ということはしてこなかったんです。
日常的に、せめてインフルエンザが流行する季節くらいはこういう習慣を取り入れておけばよかったと思います。
ただ、なんとなく面倒だし、なんとなく恥ずかしいような気がしたし、なんとなく「今洗ってもしょうがない」と思っていた。自宅に帰ってから洗えばいいや、と。実際に病院内でも色々なものにさわるし、診察を終えて外に出て、時には買い物などもすませ、同行者を送り届けて、自宅に帰るまで、合間に何度か洗ったくらいの手がずっと清潔を保てるわけもない。
それでも、できることはできる限りやっておきたいなと。
実は先日も病院の待合室の洗面台で同じように手を洗い戻ったら、近くに座っていた(先に来ていた)女性が「そうよね、だいじよね」とニコニコしながら私に声をかけてくださり、そのまま立って手を洗いに行かれました。
私はそれがすごくうれしかったんです。
たぶん私が逆の立場だったら「ああそうか私も手を洗えばよかった……でも今から立ったらマネするみたいで恥ずかしいし次回からにしよう」と消極的な先送りをする。今までずっとそうでした。でも必要とされている行動はどんどん伝染させて良いのかもしれない、とその女性の一言で実感できました。
現状、現実的で完璧な対策、というのはないのだと思います。でも意外と、できるのにやっていないこと、というのが私にはありました。手洗いうがいの頻度を増やす、というのもその一つ。
私にとっての一番のハードルは「なんだかよくわからないけれど恥ずかしい」という気持ちだったのですが、今はそんなことを言っていられません。
病気になってはいけない。
なっても家族にうつしてはいけない。
最終的に私が死んではいけない。
それでも感染も発病もするときはするのだろうけれど、そこまでの対策は後悔のないように尽力しておきたい。あのとき手洗いしなかったから、とピンポイントで悔やむことはないかもしれないけれど、大切なのは積み重ね。
できることを見つけ、見直し、実践しながら、今まさに医療現場や、他人の生活をも支える仕事を続けてくださっている方々に、毎日いつも以上の感謝が尽きません。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
こちらからお帰りいただけると、心の支えになります。
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