はやとうりと、悪しき贅沢。

こんばんは、ヤマネコです。

ご近所さんから、ハヤトウリをいただきました。

なんだっけそれ? という気持ちで受け取った袋の中を覗いたところ、風体が洋梨っぽい、ウリの一種でした。

 

調理方法はネットで検索。灰汁が強いそうで、素手での作業は手荒れの原因にもなるとのこと。私はいつものようにニトリルゴム手袋をつけて調理しました。

先端を切って断面をこすりあわせると、ブクブク出てくる泡が灰汁。これを水で洗い流し、ぶつ切りにしたあとで更に水にさらしておきました。

ただ、あとから譲ってくださった(育てている)方に聞いた話では、ハヤトウリの灰汁は味にはさほど影響しない(?)とのこと。いつもそのまま切って、10分程度水にさらしたあとは漬物などにして食べてしまうそうです。ネット情報を見る限りでは苦みや癖が強そうだなと念入りに下処理をしたけれど、そんなに気にしなくてもよかったのかもしれません。

 

何はともあれ半分は煮物にしようかと。加圧を始め、ピンが上がり切ったらすぐに火を止めて自然減圧、という方法で試しました。

今回は少し前につくったツナのオイル漬けと醤油麹を加えて。

もう半分は、梅酢(梅干しから)栗のシロップ(マロングラッセから)で漬物にしました。赤梅干を漬けた知人からいただいた、ゆかりも振って。

少しずつですが、二品の常備菜になりました。

 

隣近所さんや親戚といった方々から、こんな具合でしょっちゅう食材をいただきます。とくにあまり手にしたことのない野菜などは、食材といっしょに「扱う機会」もいただいている。それがとてもありがたいなと思っています。

でもなかなかお礼らしいことができず、いただきっぱなしになってしまう、というのが困りどころ。そのお返しには足りないけれど、私にできる頼まれごとがあれば尽力したい気持ちは常に持っていました。

 

そんな中、ある女性から少し前にお願いされたことがあったんです。

内容は、

「(自分で)**を買いたいんだけど、あなた(私)がお金を出してくれたことにしてもらえないか」

というもの。

  • 実際にお金を出すのは、ご自身。
  • 周囲に伝える際だけ、私が出資者。

具体的なことを書けないのですが、ここでは(価格帯や用途の類似性から)「電動自転車」ということにさせてください。実際には自分で買った電動自転車を、私が購入してプレゼントしたことにする。いってしまえば嘘なのですが、家族や周囲にはそういうことにしてもらえないか、と頼まれたんです。

 

子どもの頃の話ですが大変お世話になった過去があるので、そのときの恩返しということにすれば贈り物もそんなに不自然ではないかもしれません。だったら、それこそ私がプレゼントしますと申し出たのですが、それは丁重に断られました。嘘でとおすくらいなら真実にしてしまえばいいのではと思ったのだけれど、それならほしくないと。

そもそも、どうして自分が買ったことを明かしたくないのか? というのも疑問でした。それとなく訊いても答えたくないようなご様子で、追求しすぎると責めるような形になってしまいそう。だから正確なところはわからないのですが、言葉の端々からくみとってみると、

「贅沢をしていると思われることが嫌」

なのかな、という印象でした。

 

今回の場合、電動自転車が悪いとか、楽をすることが悪いという話ではないのだと思う。

ただその女性の中に、電動自転車は(自分にとっては)贅沢だという想いがあるのかなと。

 

金銭的なものを含めて「感覚」というのは人それぞれ。電動自転車を贅沢だと感じる人もいるかもしれないけれど、私の周囲ではそういう声をあまり聞きません。その女性のご家族(も旧知)でさえ、そんなふうに考えたり言ったりするとは思えないんです。私が知る限りでは、周囲の人たちもそれを贅沢だと非難することはないと思う。

あくまでご本人が「贅沢してはいけない」と思いこんでいる印象でした。

 

いきさつを想像しながら、そんなことはないのに、と私は思ったけれど、理解もできるんです。

私は服装や所持品などをほめられると、うれしくなるのとは別に恥ずかしくもなる。私なんかがこんなものを持って……という気持ちになることもある。誰から責められるわけでもないのに、どこからともなく後ろめたさがわいてくることまである。

それは自分にとっても気持ちのいい思考回路ではないのだけれど、反射的にそんなふうに考えてしまうんです。悪癖として、しみついている。せめてその考えを口にはしないように言動はコントロールしようと努力をしていますが、思考を止めることは難しい。

そんなふうに考える必要はないと頭では理解しているのに、理性では脊髄反射を止められません。

そしてこの女性は、私のそういうネガティブな部分と似通った感覚を持っているのかなって。

 

結局、私はその頼まれごとを承諾しました。正しい行いかどうかは別として、これは自分を守るための嘘で、誰かを傷つけるためのそれではないから。

ただやっぱり、ついた嘘が真実になるように、もう一度働きかけるつもりです。

 

本日の猫。

今日も今日とて、私の冬服は猫の寝具へと早変わり。

もう10分も前から上がりたい(お湯を抜いて掃除したい)んですけど。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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