こんばんは、ヤマネコです。
本日6月11日は、傘の日だそう。
暦の上で雑節の「入梅」とされることの多さから、関連づけられて制定。2022年の入梅(彼岸や八十八夜などと同じ分類の雑節上)も今日でした。
私が愛用している長傘は、今年で七年目になりました。
- 過去記事:遮光率100%、クラシコの晴雨兼用傘。
やや重さはありますが、過去一番の丈夫さ。それは疑いようもありません。強風のときだって自分が浮きそうだったり傘が飛ばされたりするのでは? という心配はしても、折れたりひっくり返ったりする不安を持たなくなりました。
たしかに傘をさしていないときは軽いほうがいいとも思うのだけれど、そのぶん強度が劣るそう。それは体感もしていたので、私の暮らしに必要な長傘については軽さよりも強さ。その選択が長持ちにもつながったのだと思います。
傘本体の生地はある程度の厚みもあるし、八本骨でこれだけ頑丈なのは本当に感動です。
ひっくりかえるようなトラブルがないぶん、躯体にはかなりの負荷がかかっている気がするのだけれど、さすがに折れたかな? とひやひやした日も、帰宅して確認してみるとまったく問題なし。そういうことが何度も続いていました。
それでも七年目。実は一年以上前から気になっていた劣化がありました。
持ち手の部分は合皮だったと思います。その表皮がはがれてきてしまったんです。
購入当時、この持ち手部分はぴたりとした透明フィルムがかかっていました。持ち手を保護するため、新品の傘にはよく使われているものだと思います。
私はこういうものをすぐに除去することをためらうタイプ。最初の数年間はそのまま使っていたのだけれど、さすがに少しずつ破けてきたので、思い切ってはがすことにしたのが昨年の梅雨入り前でした。フィルムといっしょに表皮の一部まではがれてしまったのも、そのときのこと。
傘の購入後、間を置かずにフィルムをはがしていればこんなことにはならなかったかもしれません。
製造から時間がたっていたこと。
数年間、使うたびにぎゅっと握りしめていた部分。
そういう条件がこんなトラブルにつながってしまったのかなと。
一部の傘はこのハンドル部分がネジ式になっていて、取り外せるようになっているそう。まさに昔持っていた折りたたみ傘もそうでした。外すことができればハンドルの部品だけを交換することも可能になるようで、それが第一希望でした。
ただこの長傘についてはそういう仕様になっていないようです。回そうが引こうがびくともしません。素人が簡単に取り外すことはできそうもないなとあきらめました。
せめてはがれた部分が目立たないよう耐水性の塗料などで塗ってしまおうかとも思ったものの、色落ちがなくてもべたつきや剥離が起こるのでは? と、結局そのまま使い続けて一年以上がたちました。
そして、更なる惨状に。
薄い表皮はあちこちがぼろぼろ。その内側の中材もすれて薄くなってきたような感触に。
もっと早くに製造元やプロへの修理依頼をすればよかったとも思うのですが、身近なところに窓口があるわけではなく、いっそのこと買い直したほうが安いのでは? と悩んでいたのが本音です。ただ先にも述べたように骨組みや生地などにはまったく問題がないので踏ん切りがつきませんでした。
表皮がはがれてしばらく、ここまで悪化する前は見て見ぬふりのまま使い続けていました。ところがそのうち傘を開いてさした瞬間、黒いごみが上からぱらぱらと降ってくるようになってしまい、これ以上放置はできないな、と。
まずはこの傷んだ合皮をはがしてしまうことに。
私は使い慣れたカッターで表面に切れこみを入れて、そのから引っぱるように合皮をはがしていきました。はさみでも可能かもしれません。
のりづけもされていたらどうしよう? と思いつつ、引っぱり続けること数分。
大変、というほどではなかったのですが、とにかく合皮の劣化が著しく、周囲が散らかり慌ててしまいました。猫を別室に残してきて本当によかったなと。
とはいえ思いのほかきれいに、つるりとはがすことができました。
似たようなトラブルについて検索してみると、ハンドルの芯は金属になっていることがあるようで、私もそれを想像していたのだけれど……
なんと、木でした。
写真では白く写ってしまったけれど、やや黄みがかった木材です。ささくれなどもなく、つるりとみがかれた、そして湾曲した木製の棒でした。
ニス(?)などの塗料が塗られているわけでもなく、かといって、かびなどの変色や劣化の様子もなく、とてもきれいな状態。私にとってはとても意外な素材でびっくりしています。
こういうハンドル部分の劣化はめずらしくないようで、DIY補修についても様々な生地を見つけることができました。多くはテーピングの要領で布などを巻いて仕上げる方法。私もそれを検討していたんです。
ただ手元の傘のハンドルの芯が木だった私は、もうこのまま使っていく選択肢もあるのでは? という気持ちになっています。
かびや手垢で汚れるのが心配なのでやはり何か保護用塗料などが必要かなとも思うのだけれど、ハンドルのシンプルな木目は好きな雰囲気だったので、このまま活かすのもよさそう。そう思いながらひとまずこの状態のまま使っています。
合皮の除去を実践したのは一ヶ月ほど前。また汚れてから後悔しないように対策は早めに検討したいけれど、素材がボロボロと崩れていたときよりもずっと気軽に使えるようになりました。ひとまずはがしてよかったと思います。
改めて対策できた折には、またご報告させてください。
そして、実はもう一つ課題が。
これは傘をまとめたときに留めておく部分で、本来はくるみボタンがついていたと記憶しています。その上部パーツがはがれてしまった状態。
こんなことになったのは、2018年に子猫を迎えて間もない頃。目につくものすべてが彼のおもちゃになっていたのですが、この傘もその餌食となりました。
とはいえ傘の生地に興味を持ったり爪をたてたりする様子がなかったので気を抜いてしまったんです。ほんの数分目を離したすきにこうなっていました。
気づいた瞬間に外された部品の誤食を心配して震え上がったけれど、幸いおそらく噛み千切った本人(本猫)が大興奮で転がして遊んでいたところを確保。心の底から安心して崩れ落ちました。
それ以来、傘のくるみボタンはこの状態。こちらも近いうちになんとかしたいと思っています。
本日の猫は、傘の破壊に一役買った(?)弟猫のお蔵出し写真を。
良い動きをするし、元気だし、思いがけないことで笑わせてくれるし、元気だし、心配もさせられるけど、元気だし。
私ももっと気をつけるので、これからも元気でいてほしいと思います。
尚、この子の影響で「ボタン」は衣類からもできるだけ排除していた時期があり、現在の愛用品選びでもその傾向が残っています。
- 過去記事:制服化のシャツワンピに、新たな問題。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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