こんばんは、ヤマネコです。
少し前から、気づくと唱えるように唇が動いてしまう言葉がありました。
「ルスクス・ヒポフィルム」
これは植物の名前です。
連日のように仏花の話で申し訳ないのですが、愛猫が亡くなってすぐの頃、家族が買ってきてくれた花束に一本の枝が入っていました。
あしらいとして葉物が使われているのは珍しくなく、何の気なしに花と一緒に生けていたのですが、これが全然劣化しないのです。
最初に供えたのは二ヶ月以上前で、それ以降に何度も花束を買い換えました。それでもこの葉っぱは元気なまま。変色したとか、枯れたとか、そういうトラブルも一切なし。まさかの造花なのでは?と疑うほどの違和感でした。
当初は他の切り花と一緒に切り戻しを続けていましたが、一向に悪くならないのと、このままだと葉が傷み始める前に枝が短すぎて花瓶に挿せなくなってしまうと思い、この枝だけ水替え以外のお手入れをやめて一ヶ月以上が経ちます。
それでも元気なのです。
一体何の葉なんだろう?と調べ続けていたのですが、最近になってようやくわかったのが、呪文のようなこの名前でした。
「ルスクス・ヒポフィルム」
(ルスカス・ヒポフィルム)
そんな名前がわかったのと同時に、新たな事実も発覚しました。
実はこの「葉っぱに見える部分」は、茎(枝)なのだそう。
扁茎(へんけい)と呼ばれる、本来茎である部分が変態し葉のように見える葉状枝(ようじょうし)。しかも、その中央にある突起からは花が咲いたり実がなったりするようなのです。
…自分でも何を言っているのかわからなくなるくらい、摩訶不思議。
家族もこの枝のことは知らなかったそうで、この植物の謎については二ヶ月以上悩んできたのですが、一気に解決したのとともに「花が咲くかもしれない」という期待がふくらみました。
花が難しいとしても、なんと水に挿しておくだけで一年近くもつらしく、他の花のあしらいとして活躍してもらうのもいいかなと、のんびり構えているところです。
ただ知識不足で切り戻しを続けている間に少し短くしすぎてしまったため、新たにこの枝だけ買い足すことも検討中。そのために名前を憶えておきたいな(メモはしたけれど)と、呪文のようにくり返していたのでした。
ルスクス・ヒポフィルム。
丈夫で、長持ちで、不思議な植物の名前。
もうしばらくは、ひそかに、ぶつぶつ、唱え続けることになりそうです。
本日の猫。
この訴えるようなまなざしをごらんください。開封ずみのごはん(夕飯)の量がほんの少し足りなくて、少なめの配膳でごまかしたのがバレました。
結局小さじ1ずつ足すために、新しい袋を開けました。
食べものはごまかせないんだなあ…。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
こちらからお帰りいただけると、心の支えになります。
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