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重いものと、軽いもの。

こんばんは、ヤマネコです。

私、結構力持ちなんです。

ケンカが強いとか、筋肉がすごいとか、男性よりも! とか、そういう次元には到達できないのですが、身近な女性たちの中では一番力持ちだと自負しています。だから大掃除や引越しの手伝いなどにも時々呼んでもらえるし、友人から「重くて使わない」という理由で新品同然の道具などを譲ってもらうことが過去にも何度かありました。

自分がそんななので「非力」という女性像にもちょっとあこがれるけれど、今は力があること自体はいいことだと思っています。

ただ、中には、これは軽いほうがいいな、と思うものもあります。
逆に、これは重さも重要、と思うものもありました。

非力じゃない(?)私にとっては、あらゆるものが軽量化されると不便もあるなと思うんです。

 

つい先日、出先ですごく軽いビニール傘(私の中でも史上初くらいの軽さでした)をほんの五分ほどお借りしたのですが、少しの風で飛んでいきそうだし、ぽきっと折れてしまいそうだし、気が気ではありませんでした。実際に何度か強風ともいえない強さの風にあおられてゆらゆらし、ずっと安定させることができず不安だったんです。

また何度か「重くて使いにくいから」と譲っていただいたのが、バッグ。私も外出が減り、使用頻度が低くなってほとんどを手放してしまったのだけれど、世の女性たちにとってはこれが重いのかと驚きながら、そして感謝しながら愛用させていただきました。

傘もバッグも、私は「重さ」に「丈夫さ」を感じているのだと思います。

軽いと華奢すぎるように思えてならず、私の力で、ぼきっ! とか、ばりっ! とか、破壊してしまいそうで怖い。そこまでの怪力ではないのに、自分の大雑把で粗野なしぐさとあいまって不安になるんです。その点、重さというのは素材の厚みなどにも直結していることが多く、なんだか安心できるのでした。

 

これはたぶん好循環(悪循環?)で、

  1. 割と力がある。
  2. ものを壊すことが不安で、丈夫な(重い)ものを選ぶ。
  3. ますます力がつく。

こういうことなんじゃないかと。

だからといって身の回りのものすべて重いほうがいいということでもないのだけれど、重さに意味を持たせると利点はあるなと常々感じていました。

 

少し前に友人から「ダンベルってどこに売ってるかな?」と訊かれました。外出自粛中のことで、体力づくりに使ってみたいのだと。近くのホームセンターで見かけたことがあったのでそう答えつつ、最初なら中身入りのペットボトルなどでも代用できるかも、とも伝えました。

その会話からしばらくして、ふと考えたのは、ちょっとした体力づくりならフライパンを重いものにするとか、ふだんはバッグに入れていないもの(飲み物や折りたたみ傘など使えるもの)を持ち歩いてみるとか、そういう方法もあるんじゃないかな、ということでした。

そのほうが無意識に続けられるし、三日坊主になりにくいんじゃないかと。

でもこういう考え方自体が、力自慢(?)の思考回路なのかもしれません。そうして「重くて使用頻度が上がらない」という理由で、私の元にフライパンが回ってくる未来も想像できてしまったので、これを友人に伝えるのは思いとどまりました。

そしてよく考えたら私は私で、もうちょっとものを壊す心配のない所作を身につけよう、と改心したところです。

 

本日の猫。

あいかわらず、ずっと寝子。

起きてほしくて手を出すと、その手をまくらに寝ようとする。

うん、でも涼しいうちに体力温存するのもいいのかもしれません。
と思っていたら、明日の関東はすごく暑くなりそう……みなさまも体調にはお気をつけください。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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