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10年は使える、喪服えらびの条件3つ。

こんばんは、ヤマネコです。

二年前に新しい喪服を手に入れたのですが、その後の経験も踏まえて、私なりの喪服えらびの条件をまとめました。

喪服は備えるもの

本当に必要になったときは、選ぶ時間も気力もないもの。

常々、喪服は「備えるもの」だと思っています。

1. 黒は黒でも「喪服の黒」

成人してすぐ、身内に不幸がありました。もう学生服は、ないとき。最初だけシンプルな黒い(私には漆黒に見えた)ワンピースを着て手伝いの場に立ったのですが、親族から「式の前には着替えるのよね?」との一言があり、そこで初めて「喪服の黒」を意識しました。

本当は他の用途と兼用できる喪服がほしいと思ったこともあるけれど、売り場を見ても黒の色合いがだいぶ違うと感じるため、今は喪服は喪服、単用途の一着として持つことと割り切っています。

多用途な黒服でも「お通夜だけ」なら許さるというネット情報を見るのですが、自分の経験上では、よほど急なお式でない限り喪服以外の大人をお見掛けしたことがありません。地域やお式によっても違うものだと思います。

四季の変化には重ね着で対応

喪服は一着持つけれど、それで季節問わず応用したいとも考えました。

夏はワンピースだけ、春と秋はプラス黒いショール、冬はジャケットを羽織って。
コート類の一着はグレーや黒など、喪服にあわせて使えるものを持っておく。

ベースに夏向けの喪服を購入し、そこに足し算しながら通年対応しています。

2. 体型変化に対応できること

喪服で身体のラインを出すデザインはさほど多くないと思いますが、あまりにジャストサイズだと「長く着る」という目的の上では難しい気がします。

女性でも上下別のスーツ(パンツ・スカート)だとウエストにあわせて買い替え頻度が上がってしまう例があるようで、喪服にワンピースが多いのはそういう理由もあるのかなと思いました。

丈は「座位で」ひざが出ないくらい

ワンピース(スカート)を選ぶ場合、立った状態ではもちろん、座ったとき(椅子・正座ともに)にもひざが見えない丈が理想とのこと。自分でも若いうちはあまり気にしなかったのですが、今はある程度長いスカート丈のほうが動きやすいと感じています。

3. 一人でも着やすいデザインであること

二年前の喪服購入時、デザインは年齢を問わないシンプルなものがよいとアドバイスを受けましたが、ここ数年で気がついたのが「前開き」ワンピースのメリット。

これまでの前開きデザインについては「授乳に便利」「一人で着られる」などの説明が多く、たしかにそうだと思っていたのですが、先日、年長の女性から「腕が上がらなくなってから前開きが便利なの」と教えていただきました。

前(隠し)ファスナーだと、無理のない動作で上げ下げできるのは体感ずみ。背中のファスナーでも一人でしめられるデザインはありますが、それは手足の自由が利くときの話。意外とファスナーなしのワンピースでも、腕の自由が利かないと着にくいものが多いかもしれません。

前開きワンピースの「身体の不調に対応しつつも一人で着やすい」という便利さは、この先のことを考えても重要なポイントになるのかなと思いました。

おわりに

喪服の着用はお通夜や告別式だけではない、というのを年々実感します。

身内が亡くなれば(仏式では)四十九日や一周忌までの法事には着用機会があるし、それは歳を重ねるごとに増えていくもの。私は友だちこそ少ないけれど、仕事関係では顔をあわせなくてもお世話になっている方が多かったり、親族の人数も少なくはありません。

今はちょうど、呼ばれる慶事と弔事が半々くらい。その中で慶事用の服は用意する時間が長めにあるけれど、弔事用はのんびり探す猶予がない場合がほとんど。

早めに用意して、定期的にお手入れをしておく。

それは加齢に応じて必要になった、家しごとの一つです。

 

本日の猫。

今日もしばし、ベランダでまったり。

バイカウツギの香りが届いたり、カエルの声が聴こえたり。
ちょっとずつ夏を実感する日々です。

あっ…

夏の足音が聴こえる。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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