こんばんは、ヤマネコです。
※本日の記事前半は思い出話です。
何年も前の話ですが、あるとき出向いた六本木の美術館で、ヘンテコな猫の置物を見つけました。
お土産などを扱うミュージアムショップの床や棚にちょこん、ちょこんと置かれていて、なんだこれはと目についたのがはじまり。当時も猫は好きだったので「猫雑貨」というだけで気になったのですが、そのフォルムや顔つきが……ごめんなさい、なんとも不細工。
それなのになぜか目が離せず引き寄せられるように近づいて手に取ってみたら、その小さな置物には三万円ほどの値札が。無言で、それをそっと棚に戻しました。
それが私と、リサ・ラーソンの猫との初対面です。
リサ・ラーソン(インガ・リサ・ラーソン)とは、スウェーデンの陶芸作家。北欧人気とともに一躍有名になった女性の名前でした。
それを知ったのは美術館での衝撃的な出会いから数年後、家づくりの参考にインテリアブログなどを覗くようになってからのことです。北欧インテリアをテーマとしたオシャレなお宅に、あの……個性的な猫が鎮座していました。
珍獣発見! くらいの気持ちで見ていたら、あっちのお宅にも、こっちのお宅にもいる。どこにでもいるようで、オシャレな家にしかいない。それがリサ・ラーソンの猫。
おそらく私は六本木の出会いからずっと、あの猫に魅了されていたのだと思います。再会(パソコンの画面上)するたび、笑みがこぼれてしまいます。
とはいえ置き物を買うのは控えていたし(とくに猫のそばに陶器を置くのは怖い)、それ以外の雑貨も一つ二つと集め始めたら歯止めが利かなくなることは明らか。出先やネット上で見るだけと決めていました。
そんな私を誘惑し続けていたのが、いろいろなメーカーから出てくる「コラボ商品」です。食品や衣料品などのオマケだったり、モチーフだったり。見るたびに気持ちが揺れるアイテムばかり……それでも、オマケ目当ての買い物は気が引けて(商品自体はすぐに必要なものではなかったので)踏みとどまっていました。
そうして一人、リサ・ラーソンという山や谷を越えていたのですが、この秋、ユニクロから登場したのがブランケット。
こともあろうか、ちょうどブランケットがほしいと思っていたのです。しかも厚みや使い勝手など、ネット評判も上々。
これは、とうとう私の家にも、あの猫が。
と、ドキドキしながらユニクロに出向いてみたのですが、結局、今回も買うのをあきらめました。すっかり恋は盲目状態で確認しそびれていたのですが、私が求めるものよりちょっと小さかったんです。
リサ・ラーソンへは積年の想いがあったため必死になって「買う理由」を考えましたが、「こういう買い物の仕方はよくない」という理性がなんとか勝ちました。
というのは長い長い前置きでして……そんな想いを乗り越えて、私が実際に購入したのはニトリのスローケットです。
私の脳内はすっかり北欧の風で満たされてしまい、珍しく柄物を選びました。でもホッキョクグマ、すごく気に入っています。
サイズはユニクロのブランケットの二倍くらいと大判。一人で使う場合は小さなほうが便利ですが、今回は「猫たちと一緒に包まる」という用途で使いたかったので、大きなものを求めていたんです。
表(柄面)はさらりとした起毛素材で、裏は白のモコモコ。白いほうは猫の毛がついてしまいそうですが、おそらく何を買ってもワンシーズンで手放すことになるので気にしなくてもいいかなと。
ポリエステル100%で、静電気を心配していましたがそんなに気になりません。自宅洗濯もできます。
あと、周囲のステッチがさりげない色合いでお気に入り。
お値段は1500円ほどでした。消耗品なのでこれも決め手に。
感触も……
なかなかいいみたい。
ひそかに温めていたリサ・ラーソンへの想い。
残念ながら今回もご縁はつなげませんでしたが、自分なりに「使って満足」のよい買い物ができたと思います。
本日の猫写真は、おやすみします。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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