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重陽の節句と、くんちのなす。

こんばんは、ヤマネコです。

本日9月9日は重陽の節句。菊の節句とも呼ばれています。

行事食としては栗ご飯や菊酒が一般的なようですが、今季はまだ生栗の販売に出会えていません。それもそのはず、旧暦9月といえば現在の10月頃、今の重陽の節句当日は栗が出回るには少し早い頃合いなのです。

栗も下処理がされたものなら手に入るのだけれど、現在棚に並ぶ加工品は旬ものとは少し違う、というのが私の中の認識。そういった理由もあってひとまず見送ることに。また家族全員が下戸ともいえるので、菊酒は最初から選択肢に入れていません。

結局、今年もとくに何かをすることなくすごす予定でいる中、たまたま「くんち」という言葉と出会って、行事食の感覚でなすをいただくことにしました。

 

くんち、は、漢字で書けば九日。旧暦9月の9がつく日(9日・19日・29日)は「三九日(みくんち・みくにち)」と呼ばれ、この日になすを食べると寒さに困らぬ、中風を病まぬといった伝えがあるそう。

中風(ちゅうぶ)を辞書で引くと脳卒中の後遺症と出るのですが、ここでの表現としてはその要因となる生活習慣病やその症状(発熱・発汗・咳・頭痛・肩こり・悪寒)を指すようでした。

重陽の節句になすをいただくと、その中風知らずの祈願になる。

 

五節句の行事食にもそれぞれの理由があるけれど、無病息災を祈るのは総じていえることのように思っています。ただ重陽の節句になす、という知識はありませんでした。

先にも書いたとおり旧暦9月と今の暦にはずれがあるものの、幸いなすは栗よりも取り入れやすい食材。なんなら最近は常備しているといえるくらいの野菜なので、重陽の節句であることを意識した今日もいそいそと夕飯に迎え入れました。

 

そんなわけでこちらは最近産直市場で見つけた、長なす。

時々見かけて購入することもあったのですが、飛天長と呼ばれる品種だそうで、この長さ(30㎝弱)は偶然ではなく特徴の一つのようでした。

並べたお箸は一般的な大人用、23cmのものです。

実はこれだけ入って市場では100円。最初に見かけたときは、大きく育ちすぎてしまった(味や身にしまりがない?)などがデメリットとなり安いのかと思ったけれど、完全に私の杞憂であることを知って一安心。

どうやら暑さに強い品種のようです。ただ私の地元では夏場見かけることがなく、購入したのは一年ぶりのような気が。秋なす(9月終盤~10月の収穫物)と呼ぶにも時期が早いように思いますが、こちらは水っぽくないぶん焼きなすにもぴったりで、これからしばらく出会えるようならまた買いたいと思いました。

 

わが家でも焼きなすは秋の定番おかずなので、やはりなすの常備は続きそう。そのおかげで今日は行事食としても役に立ってくれました。

個人的には食用菊も好きな食材。たださすがに今の季節であっても常備はしていません。ちょっとお高いのも理由なので、一般的な食材に旬ものを取り入れながら行事にも活かす方法を続けていきたいと思います。

そしてこれから迎える今月の19日と29日、次いで旧暦9月にあたる来月の9がつく日にも、なすをいただこうと思いました。

 

本日の猫。

右手にあるのは置き畳(40cm角)なのですが、季節的に撤去するか迷っています。

裏側は裏地(クッション材?)として滑り止めつきのフェルトのような生地になっているため、見た目には目をつむり、秋冬向けにひっくり返してもいいのですが……

意外にも爪とぎを逃れた畳が一気に劣化してしまいそうで、どうしても迷ってしまうのでした。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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