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ジャムの法則と、持ちすぎない暮らし。

こんばんは、ヤマネコです。

最近「ジャムの法則(決定回避の法則)」というものを知りました。

これは選択肢が多すぎるほどに選べなくなってしまう、そんな心理現象のことを呼ぶのだそう。私には山ほど身に覚えがあります。

 

昔から優柔不断でした。とくに、選択肢が何もない状態のまま意見を求められることがとても苦手。

真っ先に思い浮かぶのが、好きなファッションというジャンル。遅まきながら興味が深まった十代の頃、自分の中の特別を見つけることができず、様々な傾向の洋服を買う(買ってもらう)ようになりました。その他にも、音楽、食べ物、本、色々なものに心当たりがあります。

もちろん苦手なものもあったけれど、それを除けば特別な好きという気持ちがわからない。なんでも選べる状況ではかえって決断ができなくて、目につくもの、気になるものを、可能な限り片っ端から手に入れてしまえばいいという強引な考え方をしていました。

いつか、私が選択できるその日まで。

そうして様々な物品をためこむ生活がスタートすることに。

そういった大量の持ち物と思いこみを、ミニマリズムとの出会いをきっかけに整理すようになりました。とにかく減らそう! と意気ごんでいた時期は落ち着いたけれど、あの経験がなかったら今も相当息苦しい暮らしをしていたような気がします。

 

ちょうど減らす行動へと積極的になっていた頃、出会ったのがサブスク(サブスクリプション)というサービス。主に定額制の音楽や動画の配信サービスがそう呼ばれるという認識でいます。

  • 定額会費で視聴し放題(購入とは異なり退会とともに視聴できなくなる)。
  • サービスに含まれる作品やアーティストは様々で、定期的に更新される(求めている作品が配信中とは限らない)。
  • プランのアップグレードに応じて配信数などが変わる。

簡単にいえばCDやDVDなどの形になるものを買うのではなく、パソコンやスマホといった端末で視聴するサービスに対して料金が発生するというもの。

始める前はなんとなく形のないサービス、しかも対面ではない状態で支払うことへ、もったいなさのようなものを感じていました。でも、今ではものを買わずに楽しめることが私の暮らしには理想的だったと体感中。

そして、これもある意味ではジャムの法則に当てはまっているのでは? とも考えるようになりました。

 

私が利用しているサブスク(Amazonプライム)の作品は、動画も音楽もそこまで少ないわけではありません。一朝一夕で網羅できるような量ではない。それでも自分が観たい映画や聴きたい音楽を検索したときに配信されていない場合もあるのだけれど、それはそれとしてかなりの数の選択肢が存在するのはたしか。

それは利点には違いありません。ただその数の多さに、今の自分が何を求めているのか? で悩むこともありました。

そんなときに便利さを感じるのが、そのサービス内でのおすすめ作品や新作の情報。確実に視聴できるものばかり。そうして選択肢を狭めてもらえるおかげで、優柔不断な私でも即決しやすくなり、すきま時間で楽しむ感覚でのハードルも下がり、毎日のように活用できているのだと思います。

サービス内のちょっとした部分に、ジャムの法則というものが垣間見えるような気がしました。

 

私は、今も、十年前も、その前も、優柔不断な性分にはあまり変化がありません。とくに選択肢のない自由な決断を迫られたときには、かなり大きなストレスがあります。後回しにしたり、決めかねたままもう嫌だと投げ出してしまったり。

だから、どこかの時点で選択肢を狭めておくことや、誰かの手を借りてでも選びやすくする工夫は必要なのだなと。漠然と「私にもいつか選択できる日がくる」と考えていた先送りの思考も改めなければいけません。

理想的な流れは、選択肢をできるだけ増やしていく時期と、それをしぼっていく時期がある状態。そういう前後をもっと意識しながら暮らしていきたいと思います。

 

本日の猫。

暑さで行き倒れている猫が、今年も。

リビングのエアコンを稼働し始めたのでそちらにいてくれたら少しは涼しいはずですが、私が移動するたびくっついて来てはこの状態になっています。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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