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5年目の南部鉄器、湯沸し鍋。

こんばんは、ヤマネコです。

あこがれの鉄瓶を使い始めて、五年目をすごしています。

ブログに書いたのは2017年3月でしたが、購入したのはその前年の秋のこと。石油ストーブの導入をきっかけに手に入れました。

といっても鉄瓶は過去に(母世代で)も使っていたことがあるのだけれど、電気ケトルのほうが便利だろうと転居とともに手放してしまったのでした。もし残しておいたとしても現在の家はIHコンロで、当時持っていた鉄瓶はガスコンロ専用。そのころまだストーブもなかったわが家で活用することはできず、手放したことへの後悔はありません。

もう手元にない思い出の鉄瓶への心残りはわずかにあるけれど、今の愛用品もすごく気に入っているんです。

といっても、商品名は「湯沸し鍋」というものでした。

素材が南部鉄器で、内側の加工なども鉄瓶同様になっているそう。扱い方やお手入れ方法は同じものとして愛用しています。

 

恥ずかしながら以前の私は「湯を沸かすだけの道具を洗う」という発想がありませんでした。内側を軽くすすいだり、外側が汚れたりしたときに拭くくらいのことがあったけれど、日常的にスポンジやたわしを使ってみがいた記憶はほとんどありません。

実際のところ鉄瓶にも毎回そこまで念入りなお手入れが必要なわけではないと思うのだけれど、年を重ねるほどに一つ一つの道具を大切にしたい気持ちが生まれ、不定期ながら自発的なお手入れもしようと思うようになりました。

長持ちさせたい、可能であれば一生ものにと。

そうはいってもすでに五年目、リセットできない汚れは多々あります。

熱い鉄瓶の上で蒸発してしまった水滴から残った、白いカルキの結晶。
逆に、蒸発しきれなかった水分から発生した、赤さび。

こういうものは経年劣化(経年変化)と書かれている本やサイトも多いのです。また白いカルキの結晶はそれ自体がコーティングのようになり、さび防止に貢献してくれるそう。それから赤さびは沸かした後の湯に色が出るほどでなければ飲んでも悪影響はないのだとか。

そういう情報をなぐさめにしていますが、もう少し気をつけることはできたかもしれないなあと日々反省しています。

 

赤さびがよほど気になってきたら(熱湯に色がつくようになってしまったら)煎茶の茶殻を入れて20分ほどぐつぐつ煮続け、そのまましっかり冷めるまで放置という方法で対処するそう。

ただそこまで気になるほどの赤さびは今のところ発生しておらず、同じ方法をさびの予防策として取り入れることが多いです。

(底が平らになっているおかげもあって、IHコンロに対応しています)

幸い、洗うこと、乾かすこと以外のお手入れの必要性はそこまで感じていません。鉄瓶のお手入れには手間がかかりそうだと想像していたこともあったのですが、そんなに難しく考える必要はなかったのかなと五年目にして実感しています。

 

お手入れにはさほど神経質にならなくてもいいのだとわかった今、最大のデメリットは本体の重さ。南部鉄器は小さいものでも見た目より重いと感じることのある素材なのに、これはそれなりの大きさなのです。

今のところはあまり気にならない(納得して使っている)けれど、歳を重ね、腕力や握力の衰えを感じるようになる中で向き合い方が変わることは大いに想像できる。その部分を見定めながら、今後もできるだけ長く使い続けられるようにしたいなと。

 

およそ十年前、当時の鉄瓶を手放した理由は色々ありましたが「どうせ使わないだろう」という気持ちが一番大きかったのだと思います。それを今になって「思い出の品」と表現するのは都合がよすぎるけれど、あの頃の私にとっては優先度の低いアイテムだったのだとも思う。古臭い、野暮ったい、そう感じていたのかもしれません。

他にも、昔から和服は好きだったけれど、少しでもしみのあるようなものは嫌だった。でも今は、そういうものでも大事にお手入れしながら長持ちさせたいと思うんです。もちろん汚れなどはないことが理想ではあるのですが、劣化や変化の一つ一つに歴史を感じるような、そんな考え方をするようになりました。

当時よりも今のほうが「古くからあるもの」に惹かれているというのが不思議ですが、気持ちや暮らしの変化と向き合いながら、ものの選択やお手入れを続けていきたい。

鉄瓶(と呼んでいる湯沸し鍋)とのおつきあいはまだ五年ぽっちではありますが、毎日手に取るたびに愛着を感じる、そんな暮らしの道具になりました。

 

※湯沸し鍋自体は製造中止となっているのですが、こちらの製品です。

 

本日の猫。

最近、暑さでのびている猫や、床や寝具に溶け合っている猫ばかり撮影していた気がするので、こんなに瞳が輝いている一枚は久しぶり。

ただ、元気な猫はすぐにフレームアウトしてしまう。

それでも元気いっぱいの姿が見られると少しだけホッとするのでした。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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