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基本の道具は2つだけ、シンプルツリーの描き方。

こんばんは、ヤマネコです。

今回の記事は試験的なものですが、クリスマスに向けて「シンプルなツリーを描くコツ」をまとめてみました。できるだけ詳しく、と思ったら画像が多くなってしまったのですが、基本はとても簡単です。

今回のテーマ

クリスマスツリーをイメージしていますが、飾りなし。シンプルな自然の「針葉樹(モミの木・トウヒなど)」を描いていきます。

必要なもの

  • 黒いペン(太めのマーカーなど/今回はプロッキーを使用)
  • 白い紙(今回はA4コピー用紙を使用)
  • 下描きをしたい人のみ:鉛筆&消しゴム

あとは平らな場所(今回はボード使用)。

私はほぼ「太いペン」のみで描きましたが、「細・太」の二種類マーカーを使い分けてもいいと思います。

また下描きをしたい方に限って、鉛筆(シャーペン)と消しゴムもご用意ください。

ペンの種類について(これから買う場合)

ペンは水性顔料インクを選ぶとコピー用紙でも裏抜けしにくいです。滲みが気にならなければ油性ペンでも問題なく、その滲みもよい風合いになるかもしれません。

マッキーなら「紙用」と書かれたものが水性顔料です。

ペンの太さに関しては、大きい絵が描きたければ太め、小さい絵なら細めがオススメ。始めてみるとわかりますが、大きな絵に細いペン一本で挑むとかなり手間と時間がかかります(昨年の私がそうでした)。

紙のサイズについて(これから買う場合)

はがきサイズ~A4くらいがバランスをとりやすいと思います。

下準備(必要な人のみ※要鉛筆)

左右対称のバランスをとりやすくするための下描き。必須工程ではありませんが、初めての場合はやっておくと安心かなと。

まずA4用紙に鉛筆で「ガイドライン」として十字を描きます。

中央に縦線一本、これが幹。
下のほうで交差するように横線、これが地面。

薄い鉛筆線が濃くなるよう、加工しています。

完成後、気になれば消すことになるので、うっすら見える程度にしておくと楽です。

最初のポイント(イメージトレーニング)

針葉樹の樹形は、こんなイメージ。
※描く必要はありません。

まっすぐ伸びた幹に、間隔をとりながら斜め上へと伸びた枝ぶり。

葉も上に向かってつく感覚で、全体像は二等辺三角形に見えます。

今回はこれが基本だと思ってください(枝が下がるのは特殊な例を除けば重力によるものです。そういった話は実物を観察する中で感じたほうがわかりやすいので、今回は説明を割愛します)。

基本の描き方

幹、葉、陰の順番で描いていきます。

1. 幹(土台となる部分)

ポイントは…

  • モミの木やトウヒの幹は、地面からほぼ直線でまっすぐ。
  • あまりしっかり描かないこと(点線になってもOK)。
  • 上に行くほどうっすら、てっぺんは消えていい。

まず、幹を描くときは「紙を逆さまにすること」をオススメします。

「上から下へ」と線を引いたほうが最後のほうで曲がることなく、うっすら抜けやすいため。書道の「はらい(縦)」を思い描いていただけるとわかりやすいかなと。

ここで描く最初の幹は、この程度で十分(ちょっと濃く描きすぎてしまったくらいです)。それから紙の向きを戻します。

2. 葉(樹形をつくるメイン)

ポイントは…

  • 描く(色を入れる)のは一枚一枚の葉ではなく、葉の塊の「陰」。
  • 樹形は左右対称の二等辺三角形(三角錐)。
  • 左右に向けて、先端ほどうっすら。

左右対称と書きましたが、植物なので完全対称である必要はありません。ただし、樹形は三角形を保ちたいので、最初にガイドの点をペンで入れてしまいます。

片側に点を描いたら、(おおよそ)左右対称の位置にも同じような点を描いてください。

そして下の枝から、太いマーカーの「角」を使いながら、「点」を打つように線を入れていきます。

針葉樹の、葉の、陰をイメージ。

左右対称の仕上がりを目指すためには、片側だけを描き続けず「左・右・左・右」とバランスをとりながら。

前項のイメージトレーニングの枝ぶりを思い出しつつ。

そして間を埋めるように、線を足していきます。

最初に描いたガイドの点からあまり飛び出さないようにすると、「クリスマスツリーっぽく」まとまると思います。

このとき意識するのは、樹形の「輪郭」のみ。

内側はあまり描き込まないでください。

さいごに、蓋をするように地面に近い部分の葉も足します。ここは枝に角度がついて、短く見えるイメージで。

うすうすお気づきかと思いますが、決して繊細な線で一本一本入魂して…ではなく、「ざっくり」で大丈夫です。

3. 陰(仕上げ)

ポイントは…

  • 上方は光にあたって白っぽく(あまり手を加えない)。
  • 下方は陰で黒っぽくなるように葉(陰)を足す。
  • 最終的に、白い隙間をつなぐようにうっすら枝を描く。

仕上げとして、全体のバランスを見ながら内側の葉を兼ねた「陰」を描き足していきます。このとき、下が濃く上にいくほど薄く、のグラデーションを意識して。

線を入れる角度は、ここでも「幹に向かって下がる」イメージで。

好きな場所に光源をイメージしながら、日陰を点(小さな線)で埋めていく作業。ここから特に個性が出やすくなります。

私は右上辺りに太陽をイメージしました(太陽を描き込む必要はありません)。この作業が一番個性を出せるところだと思うので、ひたすら、好みの陰を足してください。

私は前述の「角度」の法則とは関係なく、横線を足しています。

まとまってきたら、ここで樹形を一回り大きくするイメージで、枝(葉)を少し伸ばします。

間違い探し状態…わかるでしょうか。がっつり描き込むのではなく、点で「消えるような枝の先端」を描き込みました。

さいごに幹を補強して、地面に根付くように線を入れたら完成です。
(鉛筆線が気になる場合は、それを消したら完成です)

飾りつけ

個人的には、何も足さないシンプルな状態も好きなのですが、たとえば小さな円形の無地シールをクーゲル(丸いオーナメント)のように貼り付けたり、リボンなど立体的な飾りつけをしてもよいと思います。

モノクロツリーを描く3つのポイント

  1. 幹や枝は描きすぎない(描くならうっすら点線感覚)。
  2. 幹や枝に肉づけしていくイメージで「陰(葉)」を描く。
  3. 「下(内側)が濃く、上(外側)は消える」グラデーション。

おさらい(5分で描く)

(下描き・ガイド点省略)逆さまにして幹を描く。

枝をイメージしてざっくり陰をつける(ほぼ樹形が決まる)。

隙間を埋めるように枝・葉(陰)を足していく。

幹を補強し、地面を描く。

完成です。

描くことの基本

今回の描き方は模写のコツを並べたもので、基本的な画力アップの方法をショートカットしたものです。模写の場合、簡単に描けるコツはたくさんあって、その一種でした。

わが家はあまり季節飾りを増やさないようにしていることもあって、今年はこんな形のアレンジを続けていこうかなと思っています。

おそまつさまでした。

 

本日の猫。

実は最初から最後まで…

私の上にいました。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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