こんばんは、ヤマネコです。
11月5日は、いいご縁の語呂合わせで「縁結びの日」だそう。
その良縁とは近そうで遠いものを、18年近くお財布に入れていたようです。
お財布自体は何度か新調してきたはずなのですが、その都度、古い場所から新しい場所へと当たり前のように移しながら持ち続けてきました。
それは、赤いリボンのついた五円玉。
実をいえば年数については今日になって認識したところで、平成十五年と書かれているので西暦でいえば2003年。十八年前のものなのだろうなと推定しました。手に入れた経緯について考えると、おそらくその年の五円玉だったからです。
この五円玉はもともとポチ袋に入った状態で、とある神社からいただいた(購入した?)ものでした。その部分が曖昧なのですが、最初に受け取ったのは祖父母で、それを私が譲り受ける流れだったように思います。
その後も何度か祖父母から同様の五円玉を見せてもらう機会があって、それが毎回「その年の五円玉」でした。
最初からリボンはついていたけれど、お金はお金。当時の私はすぐに使ってしまいそうだったのだけれど、お守りと同じような扱いで持っておくようにと大人たちから言われ、結局お財布の中に収めることにしました。
当初は受け取ったときのままポチ袋に入れ続けていたものの経年劣化で和紙が傷み、十年ほど前に中身だけを取り出して袋は処分。それでもずっと、中身の五円玉だけは歴代のお財布の中に留めてきました。
特別な想いを持って大事にしていたというよりは、祖父母や両親に言われて疑問もなく続けてきたというほうが正確かなと思います。不思議と使いたいと思ったこともなく、まっとうな五円玉であるのにお金ではないような感覚のまま残してきました。
理由や由来を深く考えることもなかったけれど、これはきっと「五円を御縁にかけた、縁結びのお守りなのだろう」とは理解していました。恋愛ごとに限らずとも、人とのご縁、ものごととのご縁、そういう目に見えない何かをつないでくれているのだろうなと。
ただ最近になって「福銭」という存在を知りました。霊水で清められたお金のことをそう呼ぶようです。
この福銭はお金として使うことで世に送り出し、それが万倍になって戻ってくるよう金運を願うという説(諸説の一つ)があるそう。循環させるという意味では理解できることだなと。
御縁を求める五円玉とはまた違った開運法だとも思うのですが、私が後生大事に持ち続けてきたものは自分のお財布の中に眠らせておいていいものなのかな? と十八年もたった今、初めて疑問を持ちました。
そんな悩みを神社の関係者の方ではないのだけれど、こういうことに詳しそうな親戚へと少し前に相談してみたんです。そして、このままお守りとして残しておいてもいいだろうし、手放したいのであればお賽銭として使うのがいいのでは? という結論になりました。神社を通して私の手に渡ってきたものだから、手放すときには神社にお返しするという流れです。
親戚も経験からの想像であることを念押しして答えてくれただけなので、正しい方法とは違うのかもしれません。でも私自身がなかなか改まったことはできないだろうと想像し、今はその助言に倣うつもりでいます。
ただ、ひとまず二十年目(2023年)までは大事に残しておこうかなと。
ぼんやりと「たった五円とはいえ私の葬儀費用に加えてもらおう」と考えたこともあるくらい、老後まで持ち続けるつもりでいたものなので名残惜しいのです。手放すべきものなら早めにと思っていたけれど、必ずしもそうではないというのが今のところの結論なので、正直ホッとしました。
私はすでにたくさんの良縁をいただいてきました。だからもう十分だろうという気持ちにもなるけれど、この五円玉はもうしばらくお財布の中に入れておきます。
本日の猫。
背後で兄猫たちがごはんを食べているのが気になる弟猫。
(弟猫は食べたがるタイミングが違うのでずらしています)
兄猫たちのごはんを奪うことはほとんどないけれど、ちょっかいを出しに行くことはあるので別の場所でいっしょに待機。
件の五円玉は、猫たちとのご縁もたくさんつないでくれたお守りだと思っています。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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