こんばんは、ヤマネコです。
鉢植えで育てているブルーベリーの、今季初収穫が叶いました。
庭のどこかに植えたいと思っていたブルーベリーの苗。なかなか定植させることができないまま月日が経ってしまったのですが、思いのほかしっかり育ってくれています。
こちらは3月末の写真。
想像よりも力強いつぼみがたくさんついて、驚いていた頃。
このつぼみが4月の頭には次々と開き、これなら実にも期待できそうだとわくわくしていました。
花期の終わりは、4月の後半。
5月の半ばには、花のあとに実らしき形のものがちらほら。
入梅前には「きれい」「かわいい」から「おいしそう」へと、私の見立ても変化。
肝心の梅雨の間は大きな変化はなく……というか、じっくり観察する機会が減ってしまったのだけれど、だいぶ早い出梅を果たし、7月初めとなる先週のこと。
わが家の「初物」を収穫できました。
といっても本当は、一粒目が熟したことに気づいたのは鳥のほうが早かったらしく、写真には写していない部分を少しつつかれていました。人の口にも入ることなく、二日ほど飾ってから処分となりました。
そして昨日のこと。
第二段を、しかもきれいな状態で収穫することができました。
ちなみに表面の白い粉はブルームと呼ばれるもので、果物から出ています。私は昔、残った農薬だと思って洗っていましたが、もちろんうちのブルーベリーも無農薬です。
実を保護するなら防鳥ネットをかぶせたほうがいいのだろうけれど、個人的には「見て楽しめること」も重要なのでそのままにしてあります。それに少しは鳥におすそ分けするのもいい。
……と悠長に構えていたらジューンベリーはあっという間に全部持っていかれてしまったので、最近は朝夕の二回ほど、ベリーチェック(?)で庭を歩いています。
観察日記をつけるわけではないけれど、時には声をかけ、写真を撮り、ずっと見守り続けてきたブルーベリー。それが収穫できたときは本当にうれしかったけれど、今年はわずかに複雑な想いを抱いてもいます。
つぼみの力強さに気づいたのは、奇しくも愛猫の病が悪化した頃でした。
いちごなどの果物を好む猫だったので、「ブルーベリーも早く食べたいね」と声をかけました。
けれど、可憐でありながらもたくましい花が次々と咲く中で、あの子は旅立ってしまった。
ようやく熟した実を見て、一番に想ったことは、さみしさ。
未だにめそめそと暗い気持ちを吐露して申し訳ないのだけれど、どうしてもそんなことを思い出さずにはいられない。今年の初(第二段)収穫品を口に入れても、なかなか嚥下することもできなかった。
でも、流れる季節の中にはあの子につながる記憶の欠片がそこかしこに散らばっている。
肉体を失ってさえも、私の暮らしに潤いや気づきを与えてくれる。
あの子のおかげで知り得たこと、今でさえ新しく知り得ることがあふれている。
「○○は私の中で生きている」なんて言葉の本意は、こういうことなのかもしれない。
そんなことさえ新たな発見だと思いながら、「飾った」と書いた一粒目は、あの子の仏前に供えていました。
本日の猫。
気づけばすごい顔で見下ろされていました。
ごめん、君たちのことも忘れてないからね。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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