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病院なんて、許さニャイ。

こんばんは、ヤマネコです。

月に何度か、動物病院のお世話になります。

常用している薬をいただいたり、定期健診に行ったりするのが主で、それとは別の事情にあわせて受診することも多々。通う機会は少ないほうがありがたいとは思うけれど、いざというとき「いつもの先生」に頼らせていただけるのはとても心強いものでした。

今年に入ってからも、毎月のように何かとお世話になっています。

 

そんな動物病院ですが、わが家の猫たち自身はやっぱり苦手。ほぼ全員と呼べるくらいの確率で嫌がります。

もともと窓から見える外の世界に興味はあるけれど、実際に連れ出されることには慣れていない猫たち。病院そのものだけでなく、お出かけ自体が苦手なのだと思います。

 

そのうちの一猫が、最近ちょっとした体調不良で何度か通院することになりました。

幸い生死にかかわるものではないけれど、暮らし方や食生活が少し変わりそう。これについては今後少しずつ生活になじませながらつきあっていこうと思います。

それとは別の問題として、たびたび浮上するのが病院からの帰宅後のひと騒動。

 

キャリーバッグの中に入れられ、出かけて行った猫は、大抵長くても二時間ほどで帰宅します。

そして帰宅直後。留守番をしていたほとんどの猫が「何があった?」「どこに行っていた?」と興味津々で帰宅した一猫を迎える中、ものすごく怒る子がいるのです。

外出し、おそらく病院の香りをまとって帰宅した兄弟に対して、「お前はおれの知っているやつじゃない」とばかりに威嚇し、近寄ることを許さないという反応を見せます。

一緒に眠ることも、隣で食事をとることも許さない。昨日まで寄り添っていた兄弟に対し、完全にテリトリー外の猫として接するようになってしまうんです。

 

以前からこういうことはたびたびありました。ただ大抵は一日、ないし数日のうちに自然と元どおりの関係性に戻っていたと思います。

ところが最近はそれが数週間単位で長引くようになり、場合によってはこじれた関係がそのまま定着してしまうことまで起こるようになりました。ただ威嚇するだけならまだしも、攻撃に発展することもあるので、場合によっては無期限の隔離も必要になります。これは悩ましい事態。

想像では、その「怒っている子」が病院に行く番になれば、お互いさまで解決するのでは? と期待しました。ところがそう簡単に感情のリセットはされない様子。定期健診などで猫たち全員が病院を出入りした後でも、一度こじれてしまった仲は改善されなかったんです。

怒っている子も意地悪でそういう反応をするわけではなく、本能的に、生理的に、何かを拒絶することになっているのだろうなと。それがわからないことが一番の問題。たとえば人間の鼻でわかるほどの薬品臭は、つれて出かけた猫の体にもバッグにも残っている様子はありません。あったとしても残り香が数カ月単位で残るとは考えにくく、八方塞がり。

だからといって調子の悪い子を病院に連れて行かないわけにもいかず、とても困った状況に。

今のところ根気強く続ける仲介にも隔離にもできる範囲で尽力しているけれど、気軽な通院を阻む悩ましさがまた一つ増えてしまいました。

 

年齢とともに気難しくなる猫は多いような気がします。逆におおらかになる子もいます。すべてが個性。なんとかすべてを受け入れられるよう、対処できるよう、また一つ新たな暮らしの見直しを進めていきます。

 

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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