こんばんは、ヤマネコです。
猫と暮らす日々の合間に、昨年の夏からひっそりと練習に励んでいたことがありました。
正確にいえばまだ一年は経過していないのだけれど、それでもほぼ毎日、ずっと高み(?)を目指し続けていたのは「手を使った水鉄砲」です。
きっかけは100円ショップで見かけたおもちゃでした。お風呂好きな猫と遊ぶ道具として買おうか、と迷っていた水鉄砲。
ふと思い出した幼少期の記憶をたぐりよせ、まずは自分の手を代用にと始めたところ、ノリの良いうちの猫は大喜びしてくれました。私が手から放つ水に、何度も何度もとびかかっていくんです。
シャワーもへっちゃらだし水の中を歩くのも朝飯前の彼にとって、空中で弧を描く流水は、消える猫じゃらし。わが家で暮らす他の猫たちには水に濡れるのを嫌う子が多いので、彼はある意味では異端児だし、ある意味では勇者。毎晩すごく楽しそうでした。
その後やめどきがわからないまま秋になり、冬の間も続いていたんです。猫自身はずぶ濡れになろうともお構いなしなので、風邪をひかせてしまう心配もしていたけれど、お風呂で楽しそうにしている様子を見るとつい甘やかしてしまう。後からタオルでわしゃわしゃ拭かれている最中も何やらご機嫌なので、まあ気をつけて遊べばいいかと。
そんなことを一年近く続けていたため、気づけば私の水鉄砲スキルがだいぶ上達してしまったんです。……と、自負しています。
色々研究(?)した結果、独り恋人つなぎ(??)が一番安定します。
これで、水はだいぶ遠くまで飛ばせるようになってしまったし、的を定めて直撃させることもできるようになってしまった。私は昔からこんなことばっかり上達するタイプです。
おそらく実生活ではあまり役立つ場面のないスキルだけれど、バスルームでもきらきらと期待の視線をぶつけてくる猫と遊ぶ楽しさは増しました。つまりは他人にお披露目する場がなくても、上達するのに無駄なスキルなどないのです。そう考えると、この子がいてくれなければ私には手を使った水鉄砲の練習をする機会なんて一生訪れなかったんじゃないかな、とありがたくも思えてくる。
と、なんだか自分に言い聞かせるようにしながら、この「ちょっと特殊な猫との暮らし」においては、日々、厳しく鍛えられています。
(楽しいです)
そして遊び疲れた、特殊で特別な彼は、
浴槽の蓋の上でひと休み。
うとうとする姿がかわいいなあと思うのですが……この後、彼が起きてくれるまでお風呂から出られないジレンマと闘い、勝利するまでが私のバスタイムです。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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