こんばんは、ヤマネコです。
ここ十年ほどで少し極端なくらいに意識が変わったものがありました。
それが「使い捨てるもの」について。
最初に意識し始めたのは、使い捨てないもののほうが環境にやさしいだろうという考え方。使い捨てるアイテムを選ぶことでごみの量が増えるし、それはリサイクルが難しい素材ということも多い。プラスチックごみなどはきちんと処理されるならまだよいものと思うのだけれど、実際にはそのまま自然界に残り、分解されないまま地球上に蓄積されていく場合もあり、それ自体が途方もない量だと聞きます。
他にも様々なごみ問題を聞くたびに、選べるなら使い捨てないものを、と考えていたのが私の結論でした。ただ年々、実際にそういうものばかりで暮らしていくのは難しいなとも考えるようになったんです。
私にとって「くり返し使えるもの」の最大の悩みは衛生面。
- 日頃のお手入れのこと
- 適切な寿命を把握すること
汚れや傷は目視しやすいものばかりではないし、つい寿命以上にがんばらせてしまうことも私にはあります。それは私個人の注意すべき問題なのですが、それ以上にこの一年で痛感した「非日常」の中で、適切なお手入れというものの難しさを身をもって学んだように思います。
以前からぼんやりとは考えていたけれど、たとえば地震などが起こって避難所生活になったとき、使い捨てない愛用品はメリットとデメリットが紙一重。
- 良:必要な物資支給がすぐには望めない中、くり返し使えるものは便利。処理(ごみ収集が滞る状況)に悩むだろうごみも増えない。
- 困:その都度洗う必要があるものなどは、生活が一変する中でも継続できるかどうか? が障壁。
最初のうちはくり返し使えることの利点も大きいと思うので、備えておけば安心なことはたしか。その段階でお手入れもできるようになればそこから派生する問題もないのかなと。でも実際に、洗うための水や、乾かすための場所など、必要となる条件すべてが「平時と同じ」に戻るのには時間がかかると考えています。
そうなると、くり返しお手入れして使うものは非常時の使用に向かない可能性が高いのかもしれないなと。
更に、およそ一年前から私の暮らしの中でも本格化していった感染症の問題。これは想定していた避難所生活とは違い、最低限いつもの暮らしの環境が確保できている状態ではありました。
ただ、相手はどこに潜んでいるかわからない、まったく目に見えないウイルス。有効と聞いたアルコールやサージカルマスクなどが一時は手に入りにくくなり、周囲も騒然としていました。手持ちの使い捨てないアイテムのお手入れはふだん通りにできたけれど、それで万全かどうかの判断がつかない。当初は得られる情報も曖昧だったために様々な混乱もありました。
今回の一件に関しては少しずつ慣れてきた部分も大きいけれど、今後また全然異なる、想像もしえない問題が出てこないとも限らない。こういった未知の事態に対応するときも、くり返し使えるもののお手入れについては不安が残るように思っています。
そういう非常事態では、きっと使い捨てられるものを重宝するはず。実際に、このコロナ禍と呼ばれる今もそうでした。
一方で、災害時などはごみの収集がストップしてしまう可能性もある状況。使い捨てるものを増やすのは新たな問題にもなるため、かさばらないものを選んだり処理の方法まで考えたりしておく必要があります。でも、いざ非常事態、その使用時、となったときにはストレスを減らすことができるように思っています。
そして、できれば事後の供給を待つのではなく、自分にとって必要なものは備えておきたいなと。とくにマスク不足がひっ迫していた頃にはそれを強く思っていました。
今でもごみを増やさない選択肢を、という考え方自体が間違っているとは思いません。長持ちするものを選べば自分にとっても経済的な恩恵があるし、愛着を持てるものを手にすることで、大切に扱おうとする気持ちも生まれる。それはとてもよいことだと思う。
その考え方を、他の面からも見直すことに。
- 可能であれば、日常的に使い捨てないものを選ぶ。
- 備えとしては、使い捨てるものも検討、準備しておく。
一つの方向に偏らない。これがここ数年の私の中での変化です。
じきに、311。今月から少しずつ防災用品の見直しは始めていたのですが、その前に新たに起きてしまった大きな地震、それもまだ予断を許さない状況で、今も少し落ち着きません。
あまり不安ばかりを抱えていては精神的によくないとも思うので、幸い環境的に問題のなかった私はいつもどおりの暮らしを心掛けています。そういう中でも、来月に向けて本格的に、そしてできれば早めに、備えの見直しを完了させたいと思います。
本日の猫。
おやつタイムに写真も撮らせてもらおうかな? と猫草も用意したところ……
全然カメラ目線をいただけない。視線は猫草にくぎづけ。
でもこれはこれでかわいいからいいかしら? と今日もしっかり親ばか対応となりました。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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