こんばんは、ヤマネコです。
本格的な冬に向けて、とうとうリビングに屋外用のテントを設営しました。
もともとわが家にはそういう備えがありません。そしてリビングで使うものならと、今回新品を購入しました。高いものだと数万円の世界だと思いますが、こちらは三千円弱のお手頃品です。
外側は収納用のバッグで、中身が入った状態でさえとても軽かったので驚きました。そこから本体を取り出し、固定用のバンドを外し、そっと広げるとあっという間にテントになるポップアップ式。ゆっくり作業するつもりでしたが、後半はばね(骨組み)のような力で一気にテントができあがりました。
室内で開くなら尚更広めのスペース(最低でも三畳ほど)を確保しておく必要がありそう。
少し形を整える手間とたたみじわの多さは目につきますが、形としてはパッケージに書かれていたとおり十秒かからず完成です。この手軽さは本当にありがたいポイントでした。
屋外に設置する場合は更に地面への固定などをするようで、そのための金具やロープなども付属。今回はリビングで使うことが前提なので、ただ開いただけで設営完了です。
中は思っていた以上に広々。床となる部分にも布地(レジャーシートのような素材)があり、それを平らにならすためにも早々に猫たちのベッドなどを持ちこみました。模様替えは追々と。
そして収納用バッグからテントを出した時点でそわそわし始めた猫たちも、大興奮で突入していきました。特攻隊長として一猫入れば、二猫、三猫と続くのは時間の問題。最初は怯えるかという心配もあったのに、ほとんどの子が不安げな様子もなくホッとしています。
お安い理由の一つにあたるかもしれませんが、生地は薄手。
窓の光はだいぶ透けます。おかげで中に照明を持ちこまなくても、外(窓や室内)が明るければちょっとした作業や行動にも不自由しません。軽さの理由にもつながると思います。
縫製には雑さを感じてしまう部分が多いけれど、お値段を考えればほとんどは許容範囲かなと。
出ている糸などは細かくチェックして切っておきました。
ただ、一ヶ所だけ交換してもらうかどうか迷った部分があります。
わかりにくくてごめんなさい。実は(上の写真)左の生地と右の生地は、本来分離できなければいけません。それが5cmほど一緒に縫われており、くっついたままになっていたんです。
糸を切るだけなら簡単そうで、そうすれば分離もできるはず。ただそこから全体的にほつれてしまう心配もあり、仕方なくテントの生地自体にはさみを入れました。ほんの少しなのでそこからすぐに劣化する心配はないと思うのですが、本来なら交換対応していただけるレベルのトラブルだったと思います。
もとより、今回の設置場所がリビング。
そして、猫のために使うこと。
私がテントの中に入っていると外側からしょっちゅう小さな肉球に襲われます。
翌日にはちょこちょこ穴もあいていました。おそらく爪だと思います。
こんな具合にあっという間に劣化していく可能性も高く、でもたくさん使ってもらえるならワンシーズンの寿命でもよしという気持ちで買ったもの。それを加味するとわざわざ交換していただく必要はないかなと割り切って使い始めたのが今月頭のことでした。
もとが人間用のテントなので、私が入るにも十分な広さがあり、手足を伸ばして寝そべることも可能。詰めての雑魚寝(寝袋)なら大人でも三人くらいはなんとか対応できそうです。座った状態であれば頭がぶつかることもありません。
組立時:約W1.2×D2.1×H0.9m
冬の間は毛布や寝袋を持ちこんで、本当にここで猫たちと寝るのもよさそうだなと思えてしまうほどでした。
出入り口のファスナーは中と外、どちらからでも開閉できるようになっており、扉にあたる生地はまとめておけるよう留め具も付属しています。
その出入口のファスナーをちょっとだけ開けておけば、猫たちが自由に通過することにも支障なし。
最初はこれをどう教えればいいのだろう? 猫じゃらしで誘おうか? などと思ったけれど、私が何かをするよりも早く猫たちは自発的にこのすきまを見つけて出入りを始めていました。まるで秘密基地を見つけたかのように楽しそう。
テント本体(屋根部分)は傘に使われているようなポリエステル生地。やや薄手なぶんやわらかく、使っているうちにしわも伸びてきたように思います。見た目のしわ以上に破けてしまう心配が大きかったけれど、今のところ大きな劣化はありません。
最初の一週間ほどは何度か屋根に飛び乗ろうと頑張っている子もいたけれど、すぐにつぶれてしまうことを理解してくれたようで徐々に減っていきました。そこまでテントが耐えてくれて一安心です。
敷物部分もポリエステル生地のようですが、感触や見た目はまさにレジャーシート。こちらも薄手なので屋外で使う場合は設営場所への配慮が必要そうですが、わが家はカーペットタイルの上に置くので猫たちが爪さえ立てなければ大丈夫かなと。
そして中に、例のこたつを置きます。
- 過去記事:一人用こたつと、理想のカバー。
たびたび書いていますが、このこたつはパワーが控えめ。しかもテントほどの広さがあると、これ一台だけでテーブルタイプのこたつほどは暖かく感じられません。
でも冬の室内ではストーブを使うことが前提で、そこに設置したテントの中は少し保温されて更にぽかぽか。仮に猫が体を寄せてもやけどする心配は少なく安心。それでいて期待していたよりも快適な空間となってくれました。
テント自体はお値段もお値段だし、今季だけ使えればよし。と割り切って買ったのも本当ですが、長持ちしてくれるならそれが一番。もしもそれが叶い、春になって一度収納したくなったら、たたみ方はQRコードでも簡単に調べられるとのこと。
こんな部分まで至れり尽くせりだったのは嬉しいポイントでした。
今回ポップアップテントを買ったのは、もともと同じしくみのポップアップ温室を愛用していたのが理由の一つでした。設営が簡単で、あったかくて、猫たちも喜んで使ってくれる、ちょっとしたネコハウス。
ただ実は昨シーズン中、生地(透明シートの部分)を盛大に破かれてしまったんです。補修するつもりで枠組みは残しているのですが、試行錯誤しているうちに寒くなってきたのと、もともと温室のほうは人間が入るのには適さないサイズというのが不満ポイントでもあったので、思い切って以前から気になっていたテントを買いました。
またパネルを組み合わせてつくるケージ風のハウスは別の場所に設営し、今季もお世話になります。
ただ今回購入したポップアップテントが思いのほか広々としており、猫たちが四隅に分かれてそれぞれ距離を確保することも可能だなと感じました。そうなれば普段はあまり寄り添わないグループ同士も、この中でともにすごすことができるのでは? という期待も寄せて見守れそうです。
リビングのあっちこっちにネコハウスを築くより、このテント一つ(あと追加一ヶ所くらい)でなんとかなるとしたら理想的。
そしてこのテント、防災用品としても大変優秀だと思います。脱走を考えると生地の薄さに心もとなさはありますが、万が一の避難生活には活躍してくれる期待が高まりました。だからこそ猫用のキャリーバッグと同じ感覚で、「普段からここですごすこと」に慣れてもらえたらと思いながら日常使いすることに。
ともあれわが家の猫たちは何の迷いもなく使ってくれる子がほとんどで、中の暖かさやすごしやすさもまずまず。耐久性についてはこれからですが、即日破かれなかっただけでも安心できました。
まだ本格的な寒さを体感していない状況なので、冬の間に猫たちの様子を見守りながら、テントの安否もこまめに確認しようと思います。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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