こんばんは、ヤマネコです。
手づくりできるものを増やしたい、そんな思いで保存食や発酵食づくりを楽しむ日々を過ごしています。
麹を使った甘酒づくりも三年目に入り、少し前にずっと試してみたかった「玄米麹」も取り入れました。色々試すつもりが、気づけば全部甘酒に。
米麹とはまた違った食感や味わいが楽しめて、栄養価もアップ。ただでさえ(?)飲む点滴と呼ばれている甘酒が、更なるエナジードリンクとなりました。またリピする予定です。
季節しごとの裏で
そうして日々少しずつ「つくる」を楽しみ始めて数年、あまり触れていなかったのですが、実のところ成功ばかりではありませんでした。
甘酒の失敗
うまく甘味が出ずにあれこれ試しながら30時間以上保温を続けた結果、完全に過発酵。黄色っぽく変色&酸っぱくなっていました。
金柑の甘露煮の失敗
それから金柑の甘露煮。大事にちょっとずつ食べようと冷蔵保存していたら、最終的に腐らせてしまいました。
干し柿の失敗
更には干し柿。これも食べすぎないようちょっとずつ、と軒下にぶら下げたままにしていたら、カチンコチンに(これはこれで、完全な失敗とは言えないのですが)。そのままでは歯が立たなくなりました。
どれもこれも最初の頃(~一年目)の失敗ではありますが、初めての挑戦で100%成功した!と呼べるものは私にはないかもしれません。
それでも「やめよう」とは思わないので、一つ一つ反省しながら成功に結び付ける方法を探すようにしています。
手づくり品を長く楽しみたい
そんな中で悩ましいのが、保存期間。既製品でも手づくり品でも「早めに完食(消費)」が一番なのはわかっているのですが、せっかくつくったものを少しでも長く楽しみたい、というのが本音です。
ポイントは「水道水」
そのためのコツは色々あると思うのですが、最近ようやく、材料として「水道水を使わないこと」が一つのポイントだと体感しました。
昔から何度も見聞きしてきたことではあったのですが、説明だけでは納得しきれなかったのが私です。水道水は塩素が入っているから大丈夫、のような気がする、と根拠のない自信で前述の金柑の甘露煮を腐らせたのも、私です。
甘露煮に使う水道水
甘露煮のシロップは糖度が高ければ傷みにくいのでは? と勝手に解釈していたのですが、実際に腐らせて唖然としたのが一年前のこと。そこで今年の甘露煮は、仕上げを「水」ではなく「酢」でつくってみました。
こうすると半年は楽しめるのだそう。
(水だと本来は数週間、長くても一ヶ月が限界のよう)
そのまま食べたり、シロップごとお湯で割って飲んだり。
私は昨年末に大量の甘露煮をつくり、今もちょこちょこつまんでいるのですが、まったく問題ありません。
お酢を使うことで酸っぱくなってしまいそうだという不安もあったのですが、その点も気にならず、ちょうどいい甘酸っぱさの甘露煮。味も色も維持できています。
化粧水に使う水道水
それから同じく金柑の、種からつくった化粧水。
(柑橘類の種ならなんでもよいそう)
種を水分に浸しておくととろみが出て保湿効果が期待できるというものなのですが、初めての年は水道水でつくりました。実はこれも最終的にちょっとカビさせてしまいました(肌断食中で消費ペースが遅かったのも理由)。
そこで今年はアルコールに浸してみることに。焼酎やホワイトリカーでもよいそうですが、私はいただきものの日本酒を使用。
水分を少なめにしたため、できあがった化粧水はかなりプルンプルン。化粧水と呼ぶよりもジェル状で、瓶を倒しても流れ出てきません。
これを濾したり、希釈して使う方法もありますが、私はこのままスプーンで種ごと掬ってしまいます。種を揉むように手に馴染ませて、最後に粒を捨てるだけのハンドケアにしました。
そんな方法で使い続けて丸二ヶ月。念のため冷蔵保存してほぼ毎日使っていますが、状態の変化は感じません。
もったいないとは何か
材料として「水道水でもよい」とされている場合でも、少し長持ちさせたいものをつくるときは、あえて避ける。そういう選択も必要なのだなと身をもって学びました。
お酢やアルコールが大量に必要な場合、ちょっともったいないな(だから水でいいじゃない!)と感じることもあったのですが、結果的に傷ませてしまうほうがもったいなかった。
おわりに
知識としてわかっていても「なんとなく大丈夫」と思ってしまうことがよくあるのですが、先人の知恵から学ぶこと、もっと大切にしたいです。
……でも今後も、失敗しては学ぶ、を繰り返していくのかもしれません。
本日の猫。
なんか……
なんていうか……
なんだろ?
と、ちょっと臆病ながらかわいい彼を観察してしまいました。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
こちらからお帰りいただけると、心の支えになります。
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