こんばんは、ヤマネコです。
時々、扉で仕切られた部屋に猫を閉じこめておくことがあります。
わが家の猫たちは全員が野良出身。現在同居している十名ほどは、みんな子猫のときに保護しました。
一部の子たちはおそらく兄弟。とはいえ血縁に関わらず性格の不一致はどうしてもあるようです。当初は仲良しだった子たちの仲が徐々に悪くなることもあれば、逆のパターンもあります。
喧嘩をしないよう説得を試みるのも難しいため、人間家族としては猫同士に物理的な距離を置いてもらうよう努める日々。その方法の一つが、家族の私室や寝室を隔離部屋として使うことでした。
閉じこめるというと印象が悪いのですが、喧嘩を売られやすい子を避難させるのが主な目的です。噛み傷やひっかき傷などをつくってしまうこともあるので、その前に引き離して別室へ。
長いこと試行錯誤しながらそういう方法をとっており、猫たちもそのルールを承知してくれたようです。
リビングにいる猫たちの間で喧嘩が始まりそうな空気になったとき、そばにいる人間がさっと隣室の扉を開ける。それだけで好戦的でない子は開いた扉の向こうへ逃げこんでいくようになりました。
そんなふうに避難した子も、しばらくすると「出たい」とアピールし始めます。鳴いたり、爪で扉を引っかいたりして知らせるのが常でした。
事前に、普段から関係性の不安な猫たちを隔離してから出かけることもあるけれど、在宅していればその声や音には大抵気づきます。とはいえ扉の傷も心配だったので、対応策として始めたのがドアベルの設置でした。
ドアベルといっても簡易的なもの。これも数年がかりで色々試してきた中で、落ち着いたのが鈴を通したひもをドアノブにぶら下げておく方法です。
あとはこの鈴を猫に鳴らしてもらうだけ。
猫の性格にもよると思うけれど、ほとんどの子が十回も経験しないうちに「この鈴を鳴らせば扉を開ける人間が現れる」というのを覚えてくれました。
覚えてもらう手順もあまり難しくありません。
- 猫を閉じこめる部屋のドアノブ(猫がいる内側)に鈴つきのひもをかけておく。
- 猫は部屋の中(内側)、人間は扉をはさんで隣室(外側)へ。
- 扉の内側で猫が「開けて」のアピールを始めてもすぐには開けず、外側からドアノブ自体をコンコンとノックする。ドアノブやひもに興味を持ってもらえる程度の音でしばらく続ける。
- 内側の猫がひもを揺らし、鈴が鳴ったら扉を開ける。
これをくり返すだけ。中には一度でこの法則を覚えてしまった子もいました。
ちなみにこれらの鈴は過去二十年くらいの間に買った猫用首輪についていたもの。色々なものを処分し整理を心掛けているつもりなのですが、私が子どもの頃から鈴だけは破損以外の理由で捨てたことがありません。なんとなく好きなのと、今回のように役立つのとで残すのが当たり前になっています。
この鈴のついたひもをおもちゃだと認識してしまうことが最大の不安だったけれど、不思議とそのトラブルも起こらず。今後も気をつけながら使っていくつもりです。
もちろん隔離スペースにもトイレや寝床、飲み水は完備。また外出前に隔離しておく際は、あえてひもを外しておきます。鈴を鳴らしても開ける人間はいないし、猫にとってはひもが事故につながる危険性もあるため。
その場合は扉のひっかきも許容することになりますが、仲裁する人間がいないときにリビングにて大喧嘩が始まるのも心配で、色々と天秤にかけた上でそんな選択になりました。
このドアベルについては思いのほかうまくいった嬉しさに加え、うちの子たちの頭のよさも再確認。
……そんな親ばかの喜びにもつながりました。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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