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私の「嫌い」という言葉

こんばんは、ヤマネコです。

私には使うのを控えている言葉がいくつかあるのですが、その一つが「嫌い」という表現です。

「嫌い」に感じる言葉の強さ

自分の好みをはっきり伝えることは、決して悪いことではないと思うのです。だから私の個人的な感覚なのだろうけれど、時々その「嫌い」という単語に、ものすごく強い意志を感じて臆することがあります。よほどの理由があるんだろうな…と想像を巡らせてしまうため。

たとえば私が好きなもの(猫、料理、映像・画像作品、人など)を相手が知らずに「嫌い」と言ったとき。

相手や状況にもよりますが、大抵の場合、もうその相手に「私は好きなんだ」とは打ち明けにくくなります。きっと相手にも気まずい思いをさせてしまうだろうから。

自分が嫌いなものを好きな人もいる

私が「嫌い」を使わない一番の理由がこれでした。

例を挙げるなら、たばこ。私は喫煙しません。むしろ気管支が弱いので、そばで吸われてしまうと辛いです。できれば近くでは吸って欲しくないけれど、マナーを守っている方には自分から場所をお譲りすることもあります。逆に、私が野良猫を見かけて可愛いと思うのに対し、庭や畑を荒らす「害獣」と感じる方もいる筈。

そういう意見や好みの食い違いがあったとき、真っ先に「嫌い」という表現を使ってしまうと、なんだかケンカ腰に感じて怖くなるのです。

過去の記憶「hate(ヘイト)」という単語

英語を習い始めた頃、「I don’t like ~.」を「私は~が嫌いです。」と訳しても正解がもらえました。でも「嫌い」を英訳すると「hate」。どうせなら「好き(like)」と「嫌い(hate)」はセットで覚えたほうがいいのでは?と当時の私は安直に考え、あるとき先生に質問しました。

そして受けた回答は、

「hate」は「嫌悪」という強い拒絶の意味を含むことがあるので、日常的には使わない。

とのこと。

思えばその頃から「嫌い=hate」というイメージが強烈に残り、日本語の中でも拒絶感を覚えるようになったのかもしれません。

他の言葉に置き換えて

主観でしかありませんが自分が言われて萎縮する表現なので、あえて使わないようになりました。「嫌い」なものに対しては、「苦手」や「あまり好きではない」といった表現に置き換えています。

はっきり言って欲しい人もいるかもしれないし、その置き換えで正確な言い回しなのかは「そのとき」「聞く人」によるのだろうけれど、迷いながら「嫌い」と断言するよりは落ち着きました。

念のために書きますが、他の方のブログ上などで見かける「嫌い」は、私個人やその周囲に向けられたものではないので気になりません。

それでも使うことがある

生理的に受け入れがたいものに出会ってパニックになっているときなどは、配慮ができなくなります。私の場合は、虫、暴力、抑圧、差別など。でもそれこそ「嫌悪」に近い感情なのだろうなと。

つまりみんながおいしそうに食べているものに対して「嫌い」と言い切る表現は、会話の流れやノリもあるけれど、やっぱり私には重すぎるのでした。

おわりに

他にもいくつか、使わない言葉があります。数年前にブログで書いたときに愛犬・愛猫家の方からご賛同、ご意見をたくさんいただいたのですが…

  • (うちの猫に対して)「ペット」
  • (うちの猫を数えるときに)「○匹」
  • (うちの猫たちに対しての)「飼う」

など。うちでは10匹以上のペットを飼っていますが、私にとっては猫も家族なので、「10猫以上と暮らしています」と言わせてください。

もちろん、誰かに強要するわけではありません。
あくまで私が言葉にするときのルール。

自分で口にして、前向きになれる言葉を選びたいです。

 

本日の猫。

新年初の、爪切りの儀式をしました。

終わったあとの、わしゃわしゃ。
今日も元気でいてくれて、ありがとう!

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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