こんばんは、ヤマネコです。
たびたび同じようなことを考えている気がするのだけれど、人によって言われて嫌なことって違うんだな、というのを最近また実感しました。
日常会話において明らかな侮蔑表現などを使わないことは大前提。でもそういうものとは別に、何気なく使っている単語なのに人によって気にかかる言葉、表現というものは違うものだと思うことがあります。
- 一般的に使われており、基本的に悪い意味では使われていない。
- 自分の体験などから個人的に悪い印象を持っている。
- 場面に関わらず、不用意に使われると気になったり傷ついたりする。
もしかしたら私にもあるかもしれないけれど、ぱっと思い浮かびませんでした。でも、誰でも一つや二つ思い当たる節があるものかもしれないなとも思っています。
私は以前、自分では愛猫のことを「ペット」や「飼っている」と表現することはない(相手や場面に応じて限定的にしか使わない)と書いたことがありました。今も同じ気持ちでいるのだけれど、これを他人から言われても嫌だと思うことはないんです。たしかに私はペットを飼っている、でもその表現を用いない、というのはあくまで私の中だけの話です。
だからそういう話とはまた違うと思うのだけれど、最近言われて「なるほど……でも?」と不思議な気持ちになったのは、お宅の「ご主人」や「旦那さん」という表現を不快に感じる、という方のお話でした。これは以前にも同じことを見聞きして一考したことのある単語だったのだけれど、結局私はこの言葉を使い続けてしまっているなと再び自覚しています。
使い続けている、というのも、
- 私は侮蔑的表現だと感じなかった(今も感じない)し、そういう認識も一切ない。
- 他に代用できる言葉(広く認知された類語)が見つからない。
この二つが理由です。
ご主人や旦那さんという言葉に抵抗があるというのは、主従関係を彷彿とさせるからだそう。もしかしたら時代をさかのぼる中でそういう由来があったのかもしれないけれど、現代で、私はご夫婦に対してこの言葉を用いる場合にそんな意味を持たせません。
夫婦というのは対等というか、お互いにいつくしみあう関係だと思うのです。お互いを受け入れる関係で、一対一の個体同士というより、対の存在なんじゃないかなと。実際には色々な形があるのかもしれないけれど、基本的にはそういうものであってほしい……という願望も含まれているのですが。
たしかに「主人」という言葉を単体で聞けば、その人が目上のようにも感じます。でも使う状況に応じて言葉の意味合いが変わることはめずらしくありません。いくつもある意味のうちの一つをとって侮蔑的と感じるのは極端かなと。
当初そう思ってしまったのも本音なのだけれど、言葉によってはその単語だけで嫌な想いをする人もいる、という話はどこかで頭の片隅においておき、選べるときは別の表現に変えていけたらいいなという気づきになりました。
ただ現時点で、友人知人の結婚相手(男性)に対して「ご主人」や「旦那さん」に代替できるちょうどいい言葉が見つからないんです。もちろん類語は他にもあるのだけれど、それが相手に伝わるような一般的な言葉か(それでいて、やはり相手が不快でないか)どうかも重要で、そこまで考えると、考えれば考えるほどに難しいなと。
時々使うのは「パートナー」という表現。結婚していない恋人同士や、同性同士であっても使えるので、相手によってはぴったりな言葉かなと。でも話の流れによっては逆に違和感を覚えることもあり、やはり状況次第といえそうです。
それに難しく考えすぎると、そもそもおしゃべりが得意ではない私は人との会話が更に成り立たなくなってしまうし、自分のルールが多すぎると接する相手にも気をつかわせてしまうと思うんです。
無遠慮に、そして無作為に言葉を発してしまうのも悩ましいけれど、考えすぎて言葉が出なくなってしまうのも本末転倒。やはり最低限のマナーを守り、気づかいをするくらいが理想だと思っています。
自分の十年前、二十年前と比較すれば今の方が圧倒的にたくさんの言葉を知識に盛りこみ、ふれてもいるはず。でも逆に今のほうが言葉選びの難しさを感じる機会が増えています。
単純に考えれば、状況は今後ますます悪くなっていくことが考えられる(語彙は少しずつ増えていく、増えていってほしい)ので、人に気づかいつつも、難しく考えすぎない、そのバランスのとり方を学んでいきたいです。
本日の猫は、数日前の写真から。
寝子です。
毎日寒いけれど、晴れた日の日向ぼっこは幸せな時間になるようです。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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