こんばんは、ヤマネコです。
以前読んだ本に書かれていて興味深かった、「家猫は大人にならない」という一説を日々噛みしめています。
もちろん月日とともに体は大きくなるし、精神的にも成長を感じることは多々あります。力の加減を覚えたり、あそこまでならジャンプできると学んだり、多分、こういうしぐさで人間はイチコロ、というのも理解されていると思う。
愛猫たちから手玉に取られている。そう感じるのもめずらしいことではありません。
心も体も、しっかり歳を重ねている。
それでも、大人にならない、という表現に納得してしまうのは、彼らが生きるための狩りを必要とせず、ほとんど外敵のいない家の中で暮らし続けているから。
言ってしまえば、ひたすら甘やかされながら育った、永遠の子ども。
人間だとちょっと困ってしまう事態にも思えるけれど、家猫の場合はこれから独り立ちさせる予定があるわけでもなく、一生そばにいることを前提に暮らしています。末永くやんちゃで、元気でいてくれるだけでいい。欲をいえば、時々人間のわがままにつきあってくれたら嬉しい。毎日一緒にすごしている中で、常にそんなふうに願ってしまう存在でした。
上げ膳据え膳が当たり前、寝床の準備もトイレ掃除も自動的(人間の手動)。それなりに空調も利いた悪くない環境で暮らしている、と感じてくれていると思いたい。代わりに奪ってしまった自由を少しでも埋められるように。私としてはそんな気持ちでいるので、人間と同じような意味での「大人になる」を求めるわけがありません。
だから家猫は大人にならないという表現には妙に納得してしまい、それをたびたび思い出します。少なくともわが家の子たちにはぴったり当てはまるなと。
実はわが家で一番やんちゃな弟猫を迎えたのは、2018年の晩夏のことでした。気候の変化を感じたりカレンダーを見たりしてはそれを実感する季節。あの年は本当にいろいろあったけれど、私の子どもたちともいえる愛猫たちが、元気な様子に日々救われています。
ただし複数の猫と暮らしていると、多少の上下関係は発生するのは仕方のないこと。ここ一年ほどでしょうか、水面下では兄弟間でのボスの座争いが続いているような気もします。
ぼんやりしている弟猫(白っぽい右の子)に、すかさず頭突きに行く兄猫……
と思いきや、目の前でごろん。弟猫に毛づくろいしてもらっていました。
もはや誰がボスか? は確定事項なのかもしれません。
本日もおつきあい、ありがとうございました。
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