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通年のお気に入り、フィットだてじめ。

こんばんは、ヤマネコです。

マイペースにふだん着物を続けています。

コロナ禍で着物を着ることの難しさは感じていたけれど、着付けの方法やちょっとした動作などを忘れないためにも「着ない期間を長引かさないこと」が大事かなと。着て、脱ぐというほんの十分ほどの和装でも、私は十分楽しいです。

 

多くの和装具は祖母から譲り受けたものでまかなえています。古くても問題なく使えるものが多く、当時の祖母が丁寧に扱っていただろうことや、昔ながらのつくりや品質のよさなどをたびたび実感していました。

そんな中にあった道具の一つが、伊達締め。

これも祖母が手づくりしたと思われるものや、古いながらも購入品が手元にいくつかあるんです。いずれも試してみたところ、伊達締めとしての使い勝手はよいのですが、暑がりの私が夏に使うのは少しつらいかなと感じました。ただでさえ重ね着をし、おなかの周りには帯を重ねる和装時。少しでも軽く、涼しくなる選択肢はないものかと思っていた矢先に「メッシュの伊達締め」というものの存在を知りました。

たしか和服関連の雑誌に掲載されていたのだけれど、そちらはなかなかお高くて、悩みながら楽天で検索したところ千円ほどで購入できるものを見つけました。最初に見たものとお値段がだいぶ違ったこともありつくりなどについては心配しましたが、レビュー評価も高かったので一つ買って試してみることにしたんです。

そうして2019年の夏頃から一年と少し使っているのですが、これは本当に快適でした。

 

素材はポリエステルとポリウレタン。

化繊だけれど肌に直接ふれるものではないし、不快に感じたこともありません。

一部がマジックテープになっているため、着脱の手間は一瞬。結び目もできないため、着用感がよい上に時短にもなりました。

そして何よりこのメッシュ生地。通常の着付けに使う場合は帯下に留まる和装具なので、そこまで通気性を求める必要があるかはわからなかったけれど、それでも一般的なものよりは涼しく感じられました。

 

本体の生地はゴムではないそうですが少し伸縮性があり、フィット感も抜群です。ただ最初、私はちょっときつめに締めてしまったせいで、着付けが終わった後しばらくすると気分が悪くなってしまいました。もともときつめの衣類が苦手で、ゴム仕様のボトムスなどもゆるめが好み。この伊達締めも「ゆるまない程度のきつさ」という絶妙な加減が必要だったので、そのコツをつかむのに数回練習が必要だったようです。

とはいえ、加減さえわかってしまえばそれ以前の伊達締めよりずっと簡単。自分にあった留め方ができれば、ずれ防止にも効果的。本来は夏向けのアイテムだと思うのですが、実は通年使うようになりました。

使い勝手のよさを本当に気に入って、もう一つ買い足したほど。

伊達締めは通常の着付けでも一度に二本(長じゅばんの上と、着物の上)を使うものなのだけれど、重ねるからこそ通気性の高さや、かさばらない(結び目なく使える)ことなども重要だったように思います。

昔ながらの道具(つくりやしくみ)も好きなので、祖母の伊達締めも今のところ手放すつもりはありません。ただ現代において気軽にふだん着物を続ける上で、少しずつ使いやすいアイテムも取り入れながら楽しんでいこうと思っています。

 

 

伊達締めと初対面した日の猫。

そっと近づいて……

この後、お決まりの猫パンチがさく裂し、伊達締めは部屋のすみっこまですべっていきました。

本日もおつきあい、ありがとうございました。



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