ココナッツ繊維で、猫草栽培。

こんばんは、ヤマネコです。

猫と暮らすかたわらで、猫草の自家栽培についても色々試す日々を送っています。

自慢げに語ることではありませんが、もともと植物は育てるより枯らすほうが得意。それに猫が誤食すると危険な植物は把握しきれないほどあるため、室内におく観葉植物もほぼあきらめていました。

ただ猫草に関しては猫が食べても大丈夫なもの（むしろ猫に喜んでもらうもの）であり、難易度の低さから私でも挑戦しやすかったため、積極的に取り入れるようになって久しいです。

簡単なセット商品から水耕栽培までいくつか試していたのですが、今回初めて買ってみたのが土の代替品として使えるココナチュラル。

主原料がココナッツ（実の殻部分：ヤシ殻）の繊維で、保水・保湿力に優れ、土壌改良に用いられたり、水耕栽培のベースに用いられたりするのだとか。ヤシ殻を使った土の代替品は、本来ロープやマットなどをつくる際に出る副産物の再利用、という点にも惹かれ試してみることにしました。

尚、色々調べていく中で「土と混ぜて使うもの」とする説明も多くお見かけしました。土と混ぜて使う場合は、土壌改良や、鉢植えの軽量化にもつながるそうですが、今回は「ココナッツ繊維100％」で猫草栽培に挑戦しています。

プランターの代わりにしたのは、2Lの空ペットボトル。一部をカッターでくりぬいて使いました。

この中にココナチュラルを割り入れて、そこに水を注ぎます（様子を見ながら加水）。また、きれいに、とはいきませんが、小さく砕く感覚であれば簡単に手で割れました。

割る前に袋に入れ、その上から作業すると散らかりません。

水に浸し、およそ20分で土っぽく変化。やや繊維質ですがこれなら土と混ぜなくても試せるかな、と思ったのがこのタイミングです。

ちなみに商品には「8倍に」ふくらむと書かれていますが、商品ページには「5倍に」との記載。体感としては後者の5倍くらいかなと。水の量によっても変わるのかもしれません。

実は途中で割ったのは、ココナチュラルのかたまり一つ（乾燥状態で100g）を丸ごと使うのは多いかな？　と考えてのことだったのですが、様子を見ながらふやかした結果、2Lのペットボトルには「丸ごと」でちょうど良い量だったと思います。

こうしてできあがったココナッツ土の表面を少しだけ削り、今回も猫草の種をばらばらっと蒔きました。

その種の上から薄く土をかけ直し、あとは待つだけ。

今回ペットボトルを使ったのは、根の張り方や、万が一のカビ発生など、全体的な様子を見たかったから。

やってしまってから「水はけはどうなるのか？」や「底に穴を開けるべきか？」と悩んだけれど、とりあえず初回はこのまま様子を見ることにしました。

この作業してから今日（下の写真）で六日目なのですが、

実はあっという間に育ち、すでに収穫を始めています。

仕込んだ当日前後は気温が高く、それから涼しくなっていった、そんな状況もよかったのでしょうか。思いのほか育ちがよく、カビもなし。

それでも当初は高湿度によるカビの発生を心配していたため、初日以降の水やりは控えていました。そのせいか収穫した葉っぱが少しだけ柔らかいように感じたのですが、水に挿したらしゃきっと復活。想像以上に状態はよかったです。

ここ数年の私は家の中に土を持ちこむことに抵抗がありました。最大の理由は猫が荒らしてしまう心配からだったので、その原料がココナッツだからといって問題なしとは言い切れません。こぼしたときの後始末などには大差がなさそうだし、もっと散らからない方法を模索したいのも正直なところ。

ただこの育ちのよさを見ると、やっぱり土（ココナッツ繊維を含む）って、スポンジなどを使う水耕栽培よりすごいのかもしれない、とも思ってしまいます。ひとまず、猫草とココナッツ繊維との相性はとても良さそうでした。

とはいえまだ連日続く暑さの中では育てていないので（たまたま涼しくなってしまったので）心配ゼロとはいえないのですが、育ちのよさと扱いやすさはかなり気に入っています。

今回は家族が庭仕事で使いたいということでまとめ買いし、その一部を分けてもらう形で猫草でも試すことができたのですが、もしかしてこの繊維は再利用（再び種を蒔くこと）ができるのでは？　とも思っています。肥料などを足さないと難しいかなとも思うのですが、家族と相談しながら、しばらくはココナッツ繊維での猫草栽培、試し続ける予定です。