年々増える、バターナイフの用途。

こんばんは、ヤマネコです。

十年以上愛用していたバターナイフを手放しました。

といっても手放したのもだいぶ前のことなのですが、それを先日、お気に入りのバターについて書いたときに思い出していたんです。

先日のブログにのせた写真も数年前のものだったのですが、その当時の写真にバターナイフが写っていました。

これはダルトンの「コロン」というシリーズのバターナイフ。雑貨屋さんで見かけてすごく気に入ったもので、もしかしたら最初の一本は十代の頃からの愛用品だったかもしれません。

今でこそ似たような品をたくさん見かけますが、私にとっては初めて出会った、立てておけるバターナイフ。出番も途切れることなく長く使い続けていたのだけれど、一年ほど前だったでしょうか、部品が外れるようになってしまいました。

お尻の部分の、金属風に塗装された樹脂パーツが何かのはずみでぽろりと。本来は分解できるものではないはずなので、経年劣化で接着剤がはがれてしまったのだと思います。

しばらくは力任せにはめ直して使っていました。そのままスポッとはめるだけ。接着剤などはあえて使いませんでした。洗浄の際に水が入ってしまったり、その水をどう抜くかで悩んだりする可能性があるから。その状態でも乱暴に扱わなければ外れることはなかったので、それでもいいかなと思ったんです。

でも数ヶ月も使っていると徐々にゆるむようになっていき、とうとう外れたパーツをあきらめて残った本体だけを使うようになりました。お尻のパーツがなくても立たせることができたし、ぱっと見のかわいさは変わりません。使い勝手の満足度も下がることはありませんでした。

ただここ十年ほどの間、新たに購入するキッチン用品に求める条件が、以前とはだいぶ変わっていたんです。デザイン的な好みにも多少変化はあったのですが、以前より意識するようになったのが「素材」についての条件。

何の素材が、というよりは、全体的（少なくとも表面的）に「一つの素材」でつくられていることを求めるようになりました。

望むのは、道具の表面にできるだけ継ぎ目や凹凸のないこと。それでお手入れが楽になるし、ものによっては年単位での長持ちにも期待できる。日々の実用性を考えるうちに、それらを重視するようになったんです。

長く使っていたバターナイフは、その条件に適っていませんでした。

とはいえ使用感が悪かったわけではないし、問題なく十年以上使っていたもの。ある意味では例外的な存在だったのですが、こうして部品が外れてしまい、だましだまし使うことにも限界を感じるようになっていき、ついには手放すことを決めたのでした。

長年愛用していたバターナイフの代わりに、というタイミングで新たに追加したものはありません。もともとわが家にはバターナイフ、それに近いツールがたくさんあるんです。

名前のとおりに「バター専用」なら一本で十分なのですが、たくさん持っているのは多用途に使っているから。

主な用途としてはこのくらいだけれど、そういった食品を扱う場面が日常的にも絶えません。スプーンや他のツールでも代用が利くことはありますが、バターナイフという「深さがない形状」がなかなか便利なんです。

とくにくず湯などとろみの強いものを混ぜるときは丸みのあるスプーンだとダマになってしまう（丸みの部分に粉が残ってしまう）ことが多く、平らに近いバターナイフが便利。あるときそう気づいたのは私にとって大きな発見で、その後ますます使い分けをするようになりました。

またくず湯のような液体と呼ぶには硬さのある粘性の食品は、バターナイフですくって口に入れることもたやすいなと。私はもともとスプーンをバターナイフの代わりに使うこともあったのですが、逆にバターナイフをスプーンの代わりに使うことも年々増えてきたのでした。

そんなわけで、わが家にはバターナイフが数種類。ここ数年は色々と持ちすぎだと感じていたもの（着ない洋服、使わない道具など）の数を減らしてきたのですが、バターナイフや、それに類似した用途のツールは積極的に減らさないものの一つとなっています。

本日の猫。

水回り掃除の合間にできた時間で、猫を抱っこ。例の椅子が活躍しています。

のんびり抱っこできるのはちょっとの時間なのですが……

今日はやや長めの休憩になってしまいました。

本日もおつきあい、ありがとうございました。

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